心当たり無きありがとう(side A)(脚本)
〇田舎駅のロータリー
浅田星「ふぃー、暑いなぁ」
浅田星「夏真っ盛りって感じじゃないの、動物達夏バテで倒れてなけりゃいいけど」
星の後ろに、星と同じく電車から降り、アドベンチャーアイランド行のバス停へ続く人たちが並びだす。
少年「アドベンチャーアイランド楽しみだね!」
少年の母「そうねぇ、私も久しぶりだわ」
少年の父「だがこういう遠出は、道が楽しいんだよね、目的地に到着するまでも旅行なんだ」
少年の父「良くババ抜きとかしたよ」
少年「父ちゃん、俺のカメラ出して!乗ってる時いっぱい撮るんだ!」
少年の父「まぁ、大体そんな感じだな!」
浅田星「もしかして、良く旅行とかされるんですか?」
少年の父「え、ああ、そうですね、たまには」
浅田星「あっ、すみません急に。俺もよく休みにバイトで貯めたお金いっぱい使って旅行するもので、親近感湧いちゃって」
少年の父「そうでしたか、ちなみに大学生ですか?」
浅田星「いえ高二っす。小さいころ、御子さんよりも小さい頃から色んな世界に行きたいって思ってまして」
少年「バイトって、高校生からできるんだよね、お兄ちゃんは高校生になってから良く旅をしているの?」
浅田星「そうだぜ、まだ国外は言ったことねぇが、そうやって色んな世界に行けば、色んな事が知れるんだ」
浅田星「今日アドベンチャーアイランドに行くのも、世界の動物をチェックするためなんだ」
少年「すっげぇ、お兄ちゃんかっこいいな!」
浅田星「ま、まだ高校生だからよ、そのために色んなこと学んでおく必要がある。今は準備期間なんだ」
少年の父「ご立派ですね、尊敬します」
浅田星「いえいえ、まだまだ勉強不足ですよ」
少年「俺もお兄ちゃんみたいに、色んな世界回りたいな、まだ中学生だから難しいけど、でもいつか!」
浅田星「おう!頑張れよ!」
ブロロロロロロロ。
〇バスの中
浅田星(うわぉ、結構混んでるな。流石アドベンチャーアイランド)
浅田星(だがちゃんと席空いてるっぽいし、座って休もうかね、クーラー効いてるし)
少年の母「結構混んでるわね、」
少年の父「だね、これだと離れ離れになるんじゃないかな?」
少年「えー、やだよトランプやりたい!」
少年「あ!前に一人席三つ空いてるよ!」
少年の母「本当だわ、そこに座りましょう!」
少年の父「あれ、あの少年、なんで一人なのに二人席に...」
〇バスの中
車掌「次は、アドベンチャーアイランド前、アドベンチャーアイランド前でございます。お忘れ物のないよう・・・」
浅田星「くー!やっと着いたぜ!」
少年の父「ありがとうございます、お陰で家族との時間を過ごすことができました」
少年「ありがとう!お兄ちゃん!」
浅田星「え、ああ、はい、どういたしまして?」
浅田星(あっれぇ、俺何か良いことしたっけなぁ)
浅田星(全く覚えないんだけど、ま、いっか!)
出題編と解答編の2話に分けると、物語としては分かりやすくなるかもしれませんね。
個人的にはもっと謎解きがしたいので、次の問題も期待してます。