HIMAHAN-Z(ヒマハンズ)

君乃世界

エピソード16(脚本)

HIMAHAN-Z(ヒマハンズ)

君乃世界

今すぐ読む

HIMAHAN-Z(ヒマハンズ)
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇作戦会議室
ローレン「HIMAHAN-Zのフィールドは1つの島になっている」
ローレン「そして、その中に全部で7つの都市がある。 それぞれの都市にはログスポットが1つずつ」
ローレン「つまり、現時点で確認されているログスポットは始まりの街イズリアを含めて7つだ」
クリス「そのうちの3つをGHが支配下に置いている」
ケイト「そんなに!?」
ローレン「ああ。 奴らは彗星のごとく誕生し、わずか3ヶ月足らずのうちにそれだけの都市を落とした」
ローレン「ポルティアはちょうど中間地点にあり、その先のキュービア、ゴウモア、ガスピアは全てGHの支配下だ」
ローレン「イズリアだけはHIMAHAN-Zの製作サイドが管理しているからユーザが抑えるのは不可能だ」
ローレン「だから、残りの3都市を死守しつつ、GHの支配下にある都市を攻略する必要がある」
ギャロップ「いちいち初心者に説明なんかしてる暇あんのか?」
ギャロップ「今もGHはスカウトに励んで組織拡大してるんだぞ」
ケイト「・・・・・・」
ローレン「まあ、そう言うな」
ローレン「ケイトは貴重なβ版ギアの保有者だ」
ギャロップ「ふん。だったらそのギアを俺によこせ。 お前以上に使いこなしてやるよ」
ケイト「誰が渡すもんか」
クリス「はぁ」
クリス「で? 次はどうするんだ?」
ローレン「よくぞ聞いてくれた」
ローレン「ゴウモアを落とす」
ギャロップ「なんだと!」
ギャロップ「そんなことしたら、キュービアとガスピアに挟み撃ちにされるぞ」
クリス「何か作戦があるんだろう?」
ローレン「ああ」
ローレン「今日のポルティア制圧失敗によって、GHは1つ都市を後退してキュービアに留まっているはずだ」
ギャロップ「だからどうだってんだよ」
ローレン「ポルティアはHIMAHAN-Zで最も大きな都市だ」
ローレン「奴らにとっても絶対に抑えておきたいログスポットのはず」
クリス「ポルティアを捨てるのか?」
ローレン「ああ」
「どういうこと?(どういうことだ?)」
ギャロップ「俺の方が先に聞いたからな」
ケイト「僕の方が先だよ」
ローレン「奴らは、今頃キュービアに戦力を集中させてるはずだ」
ローレン「そして、今日以上の戦力をもってポルティア奪還にリベンジを仕掛けるだろう」
ギャロップ「そうか!」
ケイト「?」
ローレン「ポルティアからキュービアを通らずにゴウモアに行くには山を越える必要がある」
ローレン「だが、水路を使えば半日で回り込める」
ローレン「奴らがポルティアに攻め込んだ隙を見て、手薄になったゴウモアを占拠する」
ギャロップ「でもよ。 ポルティアを制圧したあと、奴らは戻って来るぜ」
ローレン「ああ。 だが、ポルティアを落としてからゴウモアに戻るまで数日はかかるだろう」
ギャロップ「おいおい。冗談だろ?」
ローレン「本気さ」
ローレン「俺たちはそのままガスピアを落とす!」

〇秘密のアジト

〇作戦会議室
ローレン「作戦は以上だ」
ケイト「これで、姉さんを・・・」
ローレン「さあ、もういい時間だ。続きは明日にしよう」
ギャロップ「あ、やべぇ。今日、朝一でプレゼンだ。 俺は行くぜ」
ケイト「えっと、今、何時?」
クリス「この世界は現実世界と12時間ずれている」
クリス「今19時20分だから、現実だと7時20分」
ケイト「・・・・・・」
ローレン「ケイトは未成年だったな。 そろそろ学校の時間だろ?」
ケイト「学校なんて行かなくて平気だよ」
ケイト「それよりも、もっと姉さんについて知ってることを教えてよ」
ローレン「駄目だ。現実に戻って体を整えろ」
ケイト「僕は全然疲れてなんかないよ!」
クリス「知っているだろう? HIMAHAN-Zにログインしている間、体は睡眠状態になっていると」
ケイト「だったら尚更じゃないか。 疲れないってことだろ?」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:エピソード17

成分キーワード

ページTOPへ