第一話・ザンギのテイギ(脚本)
〇繁華街の大通り
── 札幌市 中央区
ミチル「さあて、用事も片付いたことだし、 ブラブラと散歩でもしようかな」
彼女の歩く先は、全国でも有数の繁華街
「すすきの」に向いていた。
ミチル「あの感染症のせいで街自体のイメージが 悪くなった時もあったけど、 何だかんだで美味しい飲食店が多いしね!」
すすきのとは、全国でも屈指の歓楽街
所謂「夜の街」だ。
性風俗店ばかりのイメージが持たれるが、
居酒屋等の飲食店も充実している。
ミチル「でもさー、「すすきの」って名称は 公的なものじゃないって聞いたことある 対象のエリアも定まっていないし・・・」
・・・というのは正解。
「すすきの〇丁目」のような地名はなく
漠然と「だいたいこの辺りのエリア」を
「すすきの」とする扱いがなされている。
だからなのか、その表記自体も
「薄野」「すすきの」「ススキノ」と
バラバラだったりする。
ミチル「と言っても、元々の漢字の「薄野」は 今ではあんまり見かけないよね」
ミチル「カタカタの「ススキノ」は、 歓楽街的な要素を強調した感じが強くて、 ソッチ系の案内で主に使われる印象かな?」
これはミチルの個人的な感想だが、今では
平仮名の「すすきの」が多く用いられる。
ちなみに地下鉄駅名も平仮名である。
ただ結局のところ、
「どう表記しても正解」という、
何ともいい加減な扱いなのである。
ミチル「ま、せっかくなので、 美味しいものでも食べていこうかな・・・」
〇飲み屋街
そんなこんなで一本入った路地。
〇大衆居酒屋(物無し)
ミチル「ぷはぁー! 歩いた後のビールは最高っ!」
ビールで喉を潤したところで・・・
お店のスタッフさん「お待たせしました~」
お店のスタッフさん「ザンギ盛りでございます~」
ミチル「キター、コレコレッ!!」
ミチル「ビールの最強の相方って、 やっぱコレだよね!」
ミチル「それじゃ、いただきまーす!」
ミチル「んー!!」
ミチル「カリっと香ばしい衣を噛み切ると、 中から肉汁と脂がジュワっと溢れてくる!」
ミチル「口の中が、熱さと鶏の旨味でいっぱい!」
ミチル「ここでキンキンの・・・」
ミチル「んー、幸せっ!」
ミチル「そういえば、だいぶ昔に、 「ザンギ」と「唐揚げ」の違いについて 友達と考えたことあったなー」
ミチル「「唐揚げよりもザンギのほうが衣が厚い」 って言う人もいたけど、軽く片栗粉を はたいただけのザンギのお店もあるし」
ミチル「「下味のついた鶏肉を揚げたのがザンギ」 という説もあったけど、唐揚げだって 下味しっかり目のものも多いし」
ミチル「結局は結論が出ず、まぁいっかって なっちゃったんだよね」
ミチル「ま、別に厳格な定義がなくても、 美味しければ何だっていいんだし」
ミチル「美味しかったー! ごちそうさまっ!」
地名も料理もいい加減な定義。
そんないい加減な地・北海道札幌市で
ただ飲み食いするだけのお話、スタート
・・・させてもいいのでしょうか?
わー!!めっちゃ美味しそうです!!✨(o^^o)飲み歩きのお話良いですねぇ!!✨😍
美味しそう(*´⚰︎`*)💕です~
観光で数回訪れただけなのですが、
食べ物が本当に美味しくていいですね~
道民だった時期があるので、懐かしい気分で見れました。
ザンギは本当唐揚げとの差はよくわからないんですが、本州でザンギをたまに食べると何故か普通の唐揚げより美味しく感じます笑