エピソード2(脚本)
〇教室
アイリ「今日キラも来れるって」
レナ「生徒会お休みなのかな」
アイリ「さあ、それはウチも知らんけど」
キラ「先に来ていたか二人とも」
アイリ「おっ、おつかれ〜」
レナ「お疲れさま、なんで体操服なの?」
キラ「そんなことどうでもいいから聞いてくれ、さっき廊下に落ちてたレナのパンツを拾い食いしたんだが」
レナ「ごめんごめんごめん、ちょっ、ちょちょちょっちょっとツッコミどころ多すぎる」
レナ「えっと何? パンツを、何?」
キラ「レナのパンツを拾い食いしたんだが」
アイリ「なっ、何てことしてんだよキラあんた」
アイリ「拾い食いなんてダメでしょ! お腹壊すよ!」
レナ「そこじゃないんだ、いやそこもなんだけど」
レナ「そもそもわたし今パンツ履いてるし、落としてないし、」
キラ「・・・・・・ッ、やはり、そうか」
キラ「すまない、やはり今日の放課後も一緒に居られそうにない」
キラ「私は行かなければならないところがある」
レナ「警察?」
アイリ「草」
キラ「少し遠いところだ。でもすぐに帰ってくる」
キラ「・・・・・・それじゃあ、またね」
アイリ「そうか、キラは最後のあいさつに・・・」
アイリ「ったく、カッコつけやがって」
レナ「なにひとつ分からない 全てが、理解できない」
レナ「何にどうツッコめばいいのかすら分からないよ」
レナ「あれ変だな、コレわたしが悪いのかな」
アイリ「いーや。レナは何も悪くねぇ。悪くねぇんだ。だから・・・ウチらは生きなきゃならない」
レナ「・・・・・・?」
アイリ「さ、帰ろう。ウチらには「明日」があるんだから」
レナ「・・・・・・・・・・・・・・・????」
アイリ「あいつのぶんまでウチらが生きなきゃ。でしょ?」
レナ「意味が、わらがない」
〇荒廃した教会
キラ「・・・・・・キサマか。「こちら」の世界に干渉しているのは」
レナ「へえ、来たんだ 「あっち」の世界のキラちゃん」
キラ「貴様が呼んだのだろう、ご丁寧に置き土産までして」
レナ「あれでよくわたしだと気づけたね」
キラ「──本物のレナのパンツは、口に含んだ途端に甘い香りが広がる」
キラ「あのパンツの味は、匂いは、私の知るレナのものとは全く違う」
レナ「あはは、「あっち」のキラちゃんもパンツ食べる変態なんだね」
キラ「何が目的だ 何のためにこちらへ干渉する」
レナ「・・・・・・」
レナ「『シャングリラ』」
キラ「・・・まさか」
キラ「やはり生かしておけないらしい 心苦しいが」
キラ「貴様を倒す、レナ」
レナ「わたしも苦しいよ」
レナ「これで2度目だから」
レナ「──親友を殺すのは」
───つづく!!