エピソード7 閑話 カルステンの1日(脚本)
〇豪華なリビングダイニング
閑話 カルステンの1日
みなさん、こんにちは。
リアです。
私は今、お父様と一緒にポポロム先生の
家にお世話になっています。
お父様は、今現役を退いて、この家で近所の
ご婦人方のお話相手になってるみたいです。
本当は、
ご婦人方に限らないのだそうだけれど。
ほら、今日も1人やってきました。
〇豪華なリビングダイニング
女性「先生、こんにちはー」
カルステン「こんにちは」
リア「お茶をどうぞ」
女性「あらっ、まーまー」
女性「どうもありがとう」
女性「先生、いつの間にこんなかわいい お嫁さんもらったの?」
カルステン「へっ? よ、嫁!?」
カルステン「いや、この子は──」
女性「ポポちゃんの奥さんでしょー!? もう、孫の顔を見る日も近いわね!」
カルステン「あっ・・・。あーあー! 『嫁』! たしかに・・・」
リア(ポポロム先生の・・・奥さん!?)
カルステン(あー、びっくりした・・・)
カルステン「ってぇ! この子はポポロムの奥さんでもない!」
女性「あら、そうなの? 残念ねぇ」
カルステン「ちょっとワケアリで・・・」
リア「お父様と一緒に、ポポロム先生の家に お世話になってるんです」
女性「お、お父様!?」
女性「まさか先生────」
女性「隠し子!?!?」
カルステン「ち、ちがーーーーう!!」
その後、誤解を解くのに
数十分かかった────
〇豪華なリビングダイニング
リア「あら、先ほどの方は、もうお帰りですか?」
カルステン「あ、ああ・・・」
カルステン(もしかして、来るご婦人方それぞれに リアちゃんの事を説明しなきゃいけないのか!?)
カルステン(ええと、今日はあと・・・)
カルステン(3人か!)
カルステン(リアちゃんが、俺の事をダニエルと思ってる 限りは、俺の奥さんって言うわけにもいかんし・・・)
カルステン(もういっその事、ポポロムの奥さんって 事にしちゃう!? もう、みんな絶対そう思うんだから!)
カルステン(いやいや、待て。落ち着け。 最初のご婦人には、違うって言っちゃったし・・・)
カルステン(リアちゃんのいないところで、 正直に言うしかないか・・・)
〇豪華なリビングダイニング
数時間後────
カルステン「はー。今日はなんか疲れたぁー」
リア「お父様、お疲れ様でした。 お茶を淹れましたよ」
カルステン「ありがとうー」
- このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です! - 会員登録する(無料)
カルステンがイケオジすぎる…。
ご婦人達にも筋を通して真摯に説明しているのが人の良さを感じますね。
カルステンさん、お風呂でグヘヘってならなくて良かった😭おじさんは、信じていいの……?
俺も…優しいイケオジに癒されたいぜ……!