第2話「私が好きな人」(脚本)
〇コンビニの店内
水瀬加菜(告白したいけど・・・・・・)
水瀬加菜「後輩の枠から抜け切れていない気がする・・・・・・」
水瀬加菜(ご飯に誘われる後輩なんて、山のようにいるはず)
〇異世界のオフィス
市川真央「好きな物ばかり食べていたら、栄養偏っちゃいますよ」
一木壮太「まあ、若い頃とは違って、無理できなくなってきたよなー」
市川真央「そうですよ」
市川真央「お弁当を作ってくるとか・・・・・・」
市川真央「あ!」
市川真央「私が、お弁当を作ってきましょうか?」
市川真央「こう見えて、料理が得意なんですよ」
〇コンビニの店内
水瀬加菜(あなたは、お母さんですか!?)
水瀬加菜(それとも、もう奥様気取りですか!?)
水瀬加菜(好きな物食べて、何が悪いの!?)
〇異世界のオフィス
一木壮太「はぁ」
水瀬加菜「差し入れでーす」
一木壮太「水瀬さん!?」
水瀬加菜「お疲れ様です」
一木壮太「女性が、こんな遅くに出歩いたら・・・・・・」
水瀬加菜「基本的に、会社近くの建物の中にいたので」
水瀬加菜「特に、お気になさらず」
水瀬加菜「期待しないでくださいね」
水瀬加菜「体に悪い物しか入っていないので」
一木壮太「これ、俺に?」
水瀬加菜「一木さん、遅くまで仕事を頑張るだろうなーと思って」
水瀬加菜「体調を気遣うのも大切ですけど」
水瀬加菜「好きな物を食べることも、同じくらい大切だと思うんですよね」
水瀬加菜「好きな物を口にしているときって、少しだけ気持ちが上がりますから」
一木壮太「ありがとう」
一木壮太「腹は減ってたけど、出かける時間がもったいないなーとか思ってたから・・・・・・」
一木壮太「すごく助かったよ」
水瀬加菜「では、仕事の邪魔になると思うので私は・・・・・・」
一木壮太「水瀬さん」
水瀬加菜「はい」
一木壮太「女性が1人で夜の街を歩くとか、やめてください」
水瀬加菜「一応は女性扱いをしてくださるんですね」
一木壮太「一応どころか、水瀬さんのことはちゃんと見てるつもりだから」
水瀬加菜「一木さん、疲労が溜まりすぎているのでは・・・・・・」
一木壮太「ああ! もう! とにかく!」
一木壮太「終電には間に合わないと思うけど・・・・・・」
一木壮太「ちゃんとタクシーで送り届けるから」
一木壮太「上司命令ってことで、いいですか?」
水瀬加菜「あ、だったらお手伝いしますね!」
水瀬加菜「一木さんが休んでいる間、私が代わりを務めるということで・・・・・・」
市川真央「あれ? 加菜ちゃん?」
水瀬加菜「真央さん・・・・・・」
市川真央「良かったー」
市川真央「作りすぎちゃったから、どうしようかなと思っていたんだけど・・・・・・」
市川真央「3人でなら、なんとか食べ切れそう」
一木壮太「市川さん、あの・・・・・・」
市川真央「遅くまで作業するなら、尚更体に気を遣った食事をしないとね」
水瀬加菜「さすがは真央さんですね」
一木壮太「水瀬さん・・・・・・」
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