軽🚗GIRL

ゆきんこ

軽カーレースGP参戦だミャン♬(脚本)

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〇開けた高速道路
レラ「このコーナーを回れば、 先頭集団に追い付くミャンッ」
レラ「わわ☆ スピンしちゃったーッ!!」
コリン「ぶつかる・・・」
  クラァァァーシュッ!!
  初心者OKの
  5クラスで事故です!
  次々と後続車も巻き添えになり、
  アサト選手の優勝だ!

〇ガソリンスタンド
レラ「悔し〜!」
レラ「優勝賞金で、 フルカスタムする予定があ!」
コリン「ウチはあのコーナーで、 いっつもアンタのスピンに巻き込まれるんや!」
コリン「下手なドリフトに挑戦するのは止めて、コーナリングくらい、まともに回ってや!」
???「亀同士のケンカ?」
「嫌味なその声は・・・」
レラ&コリン「アサト!!」
アサト「2人とも、勝てもしないのに レースに参加するのはもう止めたら?」
レラ「ミャニオウ!?」
レラ「ボクは次で本気出すんだから、 覚悟しておくがヨイッ!」
アサト「ド☆素人のレラの走りじゃ、 優秀な『乗り手』でも居なければ、 完走すら怪しいわよ」
アサト「次回はそのビッグマウス、 スクラップにしてあげるわ!」
コリン(アカン。 レラは間違いなく、廃棄工場行きや)
レラ「『乗り手』探すぞ!!」

〇大企業のオフィスビル
Sランクの乗り手「5ランクの軽ガールに乗れ?」
Sランクの乗り手「ヒャッハー! せめて、フルカスタムしてから 出直してきてよ!」

〇オフィスビル前の道
Bランクの乗り手「私がアナタに乗るメリットある?」
Bランクの乗り手「ないよね〜!」

〇ゲームセンター
コリン「こんなトコロに『乗り手』なんか居る?」
レラ「カートゲームで練習して帰ろ!」
コリン「練習するならサーキットにせえ!」
コリン「なんや? あの人だかりは」
客「激ムズ鬼コースを、 ノーミスで最終ラップかよッ!?」
客「タイムも歴代最速!! スゴいよこのコ!」
コリン「アイツはゲーセン荒らしで有名な、 カートゲームの一匹狼!」
コリン「略してカゲオ!?」
レラ「ドリフト痺れる! レラの『乗り手』はこの娘ミャン♡」
レラ「ハアハア、ジュルルッ♡」
カゲオ「イッ、イヤア〜 変態!?」
コリン「ヨダレを拭け! ヨダレを!!」
レラ「『軽カーレース』で ボクの『乗り手』になっちゃう〜? イッチャウ〜?チャウチャウ〜?」
カゲオ「ムッ、ムリっス。 自分、コミュ障なんで!」
カゲオ「リアルレースなんて、 やる前に過呼吸起こして即死っス!」
カゲオ「しかもレーサーと『乗り手』って、相性あるんでしょ!?」
カゲオ「基本、アナタみたいな陽キャとは、 合わないと思うッス!!」
コリン「それは違うで! 逆にアンタたち、似たモン同士や」

〇雑踏
  レラは、こう見えても
  救いようの無い陰キャで
  『明日にもスクラップされたい』
  と口走る、ヤンデレカーだったんや
レラ「え〜マッチ、マッチはいらんかね!」
レラ「同情するならマッチ買え!!」
コリン「ヤンデレやゆーてフォローしてんのに、 ナニを貧乏設定にしてんねん!」
レラ「『同情』なだけに『同乗』しない?」
コリン「えー加減にしろッ!」

〇ゲームセンター
コリン「見てのとおり、 レラはシリアスに弱くて すぐにフザケてしまう」
コリン「でも、それは中身が弱い裏返し」
コリン「レースに懸ける気持ちは本物なんや!」
コリン「私からも頼む。 一度だけ、付き合ってくれない?」
カゲオ「・・・一度なら」

〇SHIBUYA109
「お待たせしました! 第三回軽カーレースGP!!」
「本日はNEO渋谷をジャックしてお送りします」
コリン「『乗り手』が居るのはレラだけやな!」
アサト「バカね。 この前の話を真に受けちゃって!」
アサト「このクラスなら軽量化のために、 『乗り手』は要らないのよ」
アサト「しかも、何よその片足だけのタイヤ!? ダサッ!」
アサト「走る前から勝負あったみたいね!」

〇渋谷のスクランブル交差点
  レース☆スターティン!!!!
カゲオ「人が沢山・・・こっ、怖い!」
カゲオ「悪口言われてないかな? バカにされてないかな?」
カゲオ「上手く呼吸出来ない!」
カゲオ「もう、ダメ・・・」
  レラ・カゲオ組トラブルか!?
  スタート地点から一歩も動けず!!
レラ「カゲオ!! しっかりしてミャン!!!」
レラ「ボクは君を信じている! ボクたちは変わることが、必ずできる!」
レラ「ボクを信じて、背中に乗って!!」
カゲオ「じ、自分も」
カゲオ「自分も、変わりたいッス──!!!!!!!!」

〇道玄坂
カゲオ「レ、レラって、思っていたより速い! 風になったみたいッス!!」
レラ「この道、ショートカットできるんだあ♬」
レラ「アイテム落ちてた! ゲットォ♡」
レラ「下りのカーブ! カゲオ、頼むミャ!!」
カゲオ「コーナー手前でブレーキ強目に踏んでリアをロック!」
カゲオ「ロックさせたらすぐにブレーキ離してアクセル踏む、と同時にステアリング切る!」
レラ「ヒャッホウ♪」
レラ「気持ちイイ! キレイにドリフトしたよ〜。 カゲオ、スゴイ!!」
カゲオ「いや、このコーナーの安定性は、 レラのエンジンとホイールベースのおかげッス!」
カゲオ「あと、滑るように、片方だけ塩ビタイヤ履いたのも決め手ッスね!」
レラ「アサトの背中が、見えた!」

〇開けた高速道路
アサト「まさかッ! レラに抜かされる!?」
アサト「この私がド☆ノーマルに敗けるなんて、 許されな〜い!」
レラ「危なッ! 追い抜きざまに、 攻撃アイテム使ってきた!」
カゲオ「タダでは通してくれなさそうッス。 コッチも、アイテムで対抗するッス!」
レラ「アイテム・オープン!」
レラ「イノシシー!?」
カゲオ「猪突猛進、加速アイテムだね!」
レラ「一気に加速するミャン! イノシシパワー☆フルスロットル」
  ゴォォールゥッ!!
  レラ&カゲオ組、堂々の2位です!
レラ「2位──!?」

〇モヤイ像
コリン「テヘペロ! レラたちが争ってる隙に、  ゴールできちゃった!」
レラ「サブキャラがぁ!空気読めよ!!」
カゲオ「レラ、 次回こそ2人で優勝するッス!!」
レラ「カゲオ、陰キャ卒業だねッ♬」
カゲオ「レラこそ、 シリアスな場面でフザケなかったッス!」
「自分は、変えることができる♬」
ポリス「悪いけど」
「ハイ?」
ポリス「途中、コースじゃない一般道走ってたよ? スピード違反で免停ね!」
レラ「近道のせい・・・?」
「ウソだあああ!!!!」

コメント

  • 美少女とカーレースを組み合わせる発想がすごいです✨それぞれのキャラクターに個性があって魅力的でした😊面白かったです!

  • 美少女が美少女に乗ってレースという斬新な世界観!😆
    主役2人をはじめ脇役までキャラが立っていて、生き生きとしていますね✨ 人目に晒されたカゲオのネガティブさがリアルで良かったです 笑
    レースもガチな内容×マ○カみたいなアイテム有りで見応え十分、エフェクトや効果音もすごくキマってました👍
    成長した二人と思いきや二段オチまでついて、楽しかったです😂

  • 美少女と軽カーの組み合わせ、意外でしたがとても面白かったです😆コミカルな中に美少女たちの成長する姿も含まれていて、2000字でこの世界観の表現と物語を紡げることに驚きでした!
    次は目指せ1位💨✨(免停あけないと乗れないけれど笑)

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