第4話 進撃の惑星(アタックオン・プラネット)(脚本)
〇ラブホテルの部屋
夕張万里「あっ!!」
夕張万里「うーん・・・」
富良野真木「はっ、はうっ!!」
夕張万里「おい!! 何度言ったらわかるんだ!!」
夕張万里「男ならもっと我慢して女を悦ばせろって言ってるだろーが!」
富良野真木「う、うう・・・ごめんなさい・・・」
夕張万里「冷めたぜ、お前は1週間お預けだ。とっとと出てけ」
富良野真木「ううっ」
夕張万里「まったく使えねー男だぜ・・・」
夕張万里「しょーがねーな、続きは自分で済ませるしかねぇ・・・」
夕張万里「ふぅ・・・」
夕張万里「おわっ!?」
夕張万里「お前らノックして入って来いよ。 デリカシーが身についてねーな!」
日高晶「す、すまねぇっス・・・」
深川京「すいませんアニキ・・・」
夕張万里「まったくお前らはよぉ・・・」
夕張万里「で、なんだよ」
日高晶「明日の本戦、1回戦は『チーム間宮』に決まりました」
夕張万里「ほぅ・・・あのレーヴァテインの・・・」
深川京「ヤベェっすね」
夕張万里「ちっ、せっかく予選を突破できたのによぉ・・・」
夕張万里「ま、別に俺たちがあいつらを勝たせてやる必要はないんだけどな──」
日高晶「もっと腕の立つマシな男を育てた方がよくないっスか?」
日高晶「昔の俺たちの身体なんてどうでもいいっスよ」
深川京「こっちは自給自足できますし! アニキとやればもっと気持ちいいですし!」
夕張万里「まぁ、そういうな ムスコを鍛えてコキ使うのもまた別の悦びってやつさ」
夕張万里「あいつらが自分から辞めない限りは手伝ってやる。これがアゲマンってやつだぜ」
深川京「この身体さえあれば、男はいいなり、いくらでも稼げまさぁ!!」
日高晶「うっひっひ いくらでもイケるっスよ!!」
夕張万里「こんな諺があるんだ」
夕張万里「『男は世界を支配する、女は男を支配する』」
夕張万里「つまり女の身体を支配した俺たちは全てを支配できるんだよ!」
夕張万里「俺たちは俺たちで俺たちの人生を悦ぼうじゃないか!」
日高晶「いっスね!!」
深川京「アニキー!!」
「ふぅ・・・」
夕張万里「レーヴァテインの月島海斗か・・・」
〇センター街
善通寺正吾「はーるばる来たぜ函館~」
月島海斗「正吾、ここは函館じゃないぞ・・・」
善通寺正吾「わかってらー!」
九鬼雄太「ボク達、札幌は中学校の修学旅行でみんな来るよね」
月島海斗「俺は小学校まで札幌に住んでいたからなぁ・・・」
善通寺正吾「いやーさすが札幌は大都会だぜー!」
九鬼雄太「1000年も前から大きな都市だったらしいよ!」
月島海斗「管理者付物件だからな・・・」
CShの札幌大会は土曜が予選、日曜が本戦の日程で行われる。
海斗たち『チーム間宮』は見事予選を突破し、本戦出場の8チーム入りを果たした。
翌朝、海斗たちは本戦に臨むべく意気揚々(いきようよう)とホテルを出発したところである。
※冒頭の会話は前日の話です。
善通寺正吾「で──」
善通寺正吾「なんでお前らがいるんだよ?」
浅利朱莉「応援よ!」
筑波神楽耶「別にいいでしょう! あたし達が応援に来たって!」
岩城榛名「皆さんの活躍を直(じか)に見たくて」
浅利朱莉「あたしの身体がテレビに映るんだから、ほっとけないでしょ!」
善通寺正吾「俺たちについてきたって脚を開いて座ったり、股関を掻くクセはやめねーぞ!」
浅利朱莉「もういいわよ! 好きにすれば!」
筑波神楽耶「あたし達はあたし達で勝手にやらせてもらいますからね!」
岩城榛名「みなさん大会頑張ってくださいね!」
善通寺正吾「なら別にいいぜー! オレたちの活躍をしかと見ててくれ!」
月島海斗「ところで俺、そんな服持ってたっけ・・・?」
筑波神楽耶「あなた達、都会に行くお洒落な服、なんにも持ってないんだから!」
岩城榛名「コーディネートが大変だったわ・・・」
浅利朱莉「少しは身だしなみにも気を遣いなさいよね!」
月島海斗「服に遣う時間や金があったらゲームに遣う」
善通寺正吾「俺はバイク──」
九鬼雄太「ペットとお散歩かな」
筑波神楽耶「あなた達はそういうと思ったわ・・・」
李維新「いってらっしゃいませ! ご主人様!!」
李維新「ご主人様の応援に参りました!」
善通寺正吾「おう出迎えご苦労!」
李維新「あっ!!」
白大鵬「はうっ!!」
浅利朱莉「ちょっと!! どこ触ってるのよ!」
岩城榛名「えっち!!」
筑波神楽耶「な、なんなの・・・ このチャイナドレスの子たちは・・・」
月島海斗「維新と俺たちは本戦に行けなかった方が絶対服従彼女になるって条件で勝負したんだ」
李維新「く、くぅ・・・」
李維新「こ、これも男の士気をあげるため・・・」
善通寺正吾「で、こいつらは予選で敗退したんで、約束通りおさわりし放題になったんだぜ!」
白大鵬「あん!」
白大鵬「ご主人様、どうぞ我らの身体で英気を養ってください・・・」
九鬼雄太「維新くんたちのチーム『大三元』も惜しかったね! また練習して頑張ってね!!」
林玉衡「は、はいっ! 次はご主人様たちに勝てるように精進しますぅ!」
浅利朱莉「こ、こんな街の往来でなにやってるのよ!」
筑波神楽耶「女の子の身体は男のモチベーションアップの道具じゃないのよ!!」
月島海斗「いや、応援で成績は伸びるんだ。 データで実証されている」
月島海斗「だからどんなプロスポーツでもチアやダンサーを連れてるだろ?」
李維新「俺たちは実力及ばず予選を突破できなかった」
李維新「勝負に負けたのだから勝者に奉仕するのは当然だ」
白大鵬「はあっ!!」
善通寺正吾「あーこりゃー士気があがるぜー」
善通寺正吾「チャイナドレスのスリットは手を入れるためにあるんだぜー」
月島海斗「馬に乗るためだぞ、一応」
李維新「はうっ!!」
月島海斗「俺たち身体の性欲は溜まらないけど精神的な欲は溜まるからなー」
月島海斗「自分の身体でやれば、モチベ上がるだけじゃなく気持ちもいいけど疲れる。 大会前には避けたい」
筑波神楽耶「私たちの身体でやらないでよ! 恥ずかしい・・・」
浅利朱莉「人前でエッチなことするのをやめて!」
岩城榛名「しくしく」
月島海斗「人前と言えば気合入れるヤツをやらないとな!! 2人とも円陣を組むぞ」
「おぅ!!」
月島海斗「勝つぞー ファイッ!!」
「ファイッ!!」
月島海斗「ファイッ!!」
「ファイッ!!」
筑波神楽耶「エッチなことではないけれど・・・」
浅利朱莉「これはこれで恥ずかしいわね・・・」
岩城榛名「しくしく」
〇電車の中
月島海斗「地下鉄の女性専用車両は空いてるな」
善通寺正吾「他の車両はすし詰めなのによぉ! ほんと女の身体はサイコーだぜ」
九鬼雄太「会場は平岸(ひらぎし)で降りるんだっけ?」
月島海斗「そうだよ。降りてすぐ北だ」
月島海斗「本戦会場なら"あき"ちゃんと握手できるかも・・・」
九鬼雄太「"S&PR500"のリーダーだね!!」
善通寺正吾「"S&PR500"なら俺はミサミサ派だなー」
S&PR500は"札幌の管理者"が支援しているアイドルグループで原型は1000年以上前からあるという。
白大鵬「はうっ!?」
李維新「あっ!!」
月島海斗「地下鉄でイチャついていて怒られないだろうか・・・」
九鬼雄太「車内でカップルがイチャイチャしてるなんてよくあることじゃない?」
善通寺正吾「オレたちの絶対服従彼女なんだから問題ねーぜ」
善通寺正吾「それにここならうるせー見張りの女も入って来れねーしよー」
白大鵬「はふぅ・・・」
李維新「ご、ご主人様・・・ て、手加減して・・・」
「うわっ!?」
深川京「うっへっへ・・・ ねーちゃん達いい太腿してんなー さわさわ」
「うひゃっ!?」
日高晶「どうっスか? メディア族の俺の方が巨乳っスよぉ?」
夕張万里「お前ら気持ちよさそうだな、俺たちも混ぜてくれよ?」
月島海斗「だ、誰ですか!? いきなり?」
夕張万里「ははっ、恥ずかしがるなよ。 男同士だろ?」
夕張万里「先週のクルー試験で7位の月島海斗クンと、1位の李維新クン」
月島海斗「えっ、どうして俺の名を・・・」
李維新「あんたもシオンベースのクルーか?」
夕張万里「ああ、俺は第11航宙小隊の小隊長、夕張万里(ゆうばりばんり)だ」
夕張万里「月島クンは有名人なんだぜ」
夕張万里「ステルス砲台を撃破したレーヴァテインの長距離狙撃記録・・・」
夕張万里「あれがなければ俺も死んでいたかもしれん」
夕張万里「そしたら俺もこうして楽しく女を抱けなかったわけだ」
月島海斗「・・・」
李維新「第11航宙小隊っていったらパワハラで有名な・・・」
夕張万里「仲良しクラブじゃあるまいし、戦場で毎日愉快に過ごせる職場環境なんてないんだよ!」
夕張万里「理不尽の塊が戦争だ、だが誰かがやらなきゃならねぇ」
夕張万里「だから、兵士には休暇が大事なんだ。 お前ら新兵にはまだわかんねーだろうけどな」
夕張万里「いいぜ、楽しい休暇だ。 俺の身体を好きなだけ抱かせてやる。いくらでもサービスしてやるよ」
月島海斗「い、いえ間に合ってますので・・・」
夕張万里「ははっ! 処女の気持ち良さなんてほんの前座だよ。 本命は"VAF"が剥がれてからだ」
夕張万里「貫通した女の身体は桁外れに気持ちいいんだぜ・・・」
月島海斗「えっ・・・」
夕張万里「そうだな、メシで例えるなら・・・」
夕張万里「男は店の暖簾(のれん)をくぐる程度 処女は一口食べる程度 貫通して初めて満腹だ」
夕張万里「おっと、月島くんはまだ17歳だったか。未成年には早い話だなー」
夕張万里「まぁ、俺の身体も18歳だけどな。中身はオッサンだけど」
月島海斗「べ、別に自分の身体はR18にはならないですし・・・」
夕張万里「おっ、興味あるかー 若いねぇ!!」
夕張万里「まぁ、男の身体じゃねーと"VAF"は剥がせないけどな」
夕張万里「月島クンの前の身体に頼んでみろよ。喜んで剥がしてくれるよ」
月島海斗「き、機会があれば・・・」
夕張万里「で、トーナメント表の一回戦の相手みたかい?」
月島海斗「確か『豚ビーフザンギ』っていう、いかにもオタクっぽい人達だと思ったけど・・・」
夕張万里「そいつら、俺たちの前の身体なんだ。今はこの女の精神が入ってる」
夕張万里「まぁ、見た目はキモ豚でも中身はニワカ仕込みの女の子だ。お手柔らかに頼むよ」
月島海斗「相手はオタクの身体の女の子か・・・」
筑波神楽耶「うう・・・ 満員で身動きができないわ・・・」
浅利朱莉「どうしてこんなに混んでるのよ! もっと本数増やしなさいよ!」
岩城榛名「汗臭い・・・」
富良野真木「ぜ、絶対に勝ってやるんだから・・・」
小樽櫂「この大会で1位さえ取れば・・・」
幕別薫「また女の子に・・・」
筑波神楽耶「あの人たち・・・」
〇コンサート会場
「みんなー おはよー!!」
白石愛生「みんなのアイドル S&PR500の"あき"だよっ!!」
手稲美沙「"みさ"でーす!」
苗穂瑠亜「"るあ"よっ!」
白石愛生「それではー! CSh札幌大会の開幕です!」
手稲美沙「見事予選を突破した8チームをご紹介しまーす!」
苗穂瑠亜「VTRをご覧ください!!」
「スタート!!」
〇テレビスタジオ
本戦の様子は地元テレビ局及びピクピク動画、アトマテレビなどのネット中継で全世界に配信される。
白石愛生「はーい、それじゃあ! 予選を好成績で勝ち抜いた『チーム間宮』の皆さんです!!」
白石愛生「な、なーんと!! みんな現役の女子高生なんだよっ!!」
白石愛生「こちらがアタッカーのエリスさん! アバターもかわいいけど、リアルもかわいいね!!」
月島海斗「きょ、今日は仲間とコスプレして来ました」
白石愛生「とっても素敵ですね!!」
月島海斗「俺・・・憧れの"あき"ちゃんに会えて光栄です」
月島海斗「S&PR500の曲はいつもアルバム買っています」
月島海斗「『フォーチュン・クッキー』『ユアネーム』『ホットチック』はいい曲です」
白石愛生「ありがとー 応援よろしくね!」
白石愛生「ここで驚きのデータ!!」
白石愛生「エリスさんの狙撃成功率はななーんと!! 予選でナンバー1!」
白石愛生「かわいくて、実力もあるなんて、"あき"とっても素敵だなって思いますっ!!」
月島海斗「えへへ・・・」
抜群のルックスを持つ現役女子高生、さらにゲームの実力をも示した。
そういう存在の彼らは、既に多くのマスメディアから注目の的である。
白石愛生「続いて、ソーサーのセリカさん!」
善通寺正吾「緊張してキン(ピー)縮みあがってます」
白石愛生「あははー面白い方ですねー!」
善通寺正吾「今日は気合入れるため、朝からオットセイの精力剤飲んできました。 もうギンギンです」
白石愛生「やる気まんまん、気合十分ってことですね!!」
善通寺正吾「はい、オレはマンマンです。チンはないです」
月島海斗(完全に放送事故だろ・・・)
白石愛生「ディーバーのクッキーさん!」
白石愛生「趣味はピアノとペットの飼育ということで・・・ とてもかわいらしいですね!」
九鬼雄太「みんなーみてるー!!」
九鬼雄太「がんばるよぉ!!」
白石愛生「頑張ってくださいね!!」
白石愛生「以上、『チーム間宮』の皆さんでした! それでは、次は対戦相手の皆さんをご紹介しましょう!」
白石愛生「みさちゃーん! お願いしまーす」
手稲美沙「さて『チーム間宮』と対戦相手する『豚ビーフザンギ』の皆さんです!!」
手稲美沙「えっと・・・ アタッカーの樹の実まほろさん!」
富良野真木「よ、よろしくお願いします・・・」
富良野真木「あ、あの女の子ってかわいいですよね・・・」
手稲美沙「そうですね!! まほろさんのアバターもとってもかわいいです!!」
富良野真木「やっぱりリアルがいいです・・・」
手稲美沙「ですよねー!! わかります~」
手稲美沙「続いてソーサーの"ねこねこ"さん」
小樽櫂「ねこねこです」
小樽櫂「子供たちを育てて毎日楽しく平和に暮らしたいです」
小樽櫂「この身体だとすぐ不審者に思われて・・・」
手稲美沙「大変ですねー!! わかります~」
手稲美沙「最後にディーバーの梅子さん」
幕別薫「毎日とても辛いです・・・」
幕別薫「頑張りたくないです・・・」
幕別薫「私は夫に溺愛される専業主婦希望です」
手稲美沙「それ本当にそうですよねー 分かりますー!!」
手稲美沙「それでは、さっそく対戦していただきましょう! 一回戦第二試合、よろしくお願いしまーす!!」
〇広い更衣室
善通寺正吾「あっという間に終ったなー」
月島海斗「鎧袖一触(がいしゅういっそく)ってやつだね」
海斗たちの1回戦は5分で決着がついた。
量子加速長距離砲(レーヴァテイン)の一撃が命中。
それでゲームセットである。
善通寺正吾「あのロングレンジ、射程外なのによく当てたよなぁ」
月島海斗「読み易い動きをしていたからね」
九鬼雄太「さっすが海斗くん!」
月島海斗「まぁねー」
善通寺正吾「海斗もコスプレして参加しようなんて、よく思いつくよなー」
九鬼雄太「すごくウケてたよ!!」
月島海斗「まぁ、俺たちスタイルもルックスもいいからな」
善通寺正吾「そうかぁ? 風紀委員長は脚だけはスベスベだがセリカの方がかわいいと思うけどなー」
九鬼雄太「クッキーちゃんのほうがおっぱいが柔らかくて大きいから気持ちいいよ!!」
月島海斗「比較したら怒られるやつだろ、それ・・・」
世間の反応が気になったので海斗はスマホを取り出し、さっそくSNSを調べてみた。
予想通り、CShや札幌大会がトレンドになっている。
海斗のエリスについても"謎の美少女高校生ゲーマー"として話題になっていた。
さらにSNSではメテオくんから『ゲーム上手い女子高生Σd(ゝ∀・)イイッ!!』というDMが来ていた。
メテオくんはCShは観る専でプレイしていない。だがS&PR500は大好きである。
月島海斗「ふふふ・・・メテオくんは俺だと気づいてないかー」
海斗は思わずニヤける。まさかその美少女が自分だとは思わないだろう。
まぁ、海斗の身体ではないのであるが。
白石愛生「あらら? 謎の美少女高校生ゲーマーのエリスさんですよねっ!」
月島海斗「うわっ!!」
月島海斗「ま、まさか、S&PR500の"あき"ちゃん!?」
白石愛生「はい お会いできて光栄ですっ!!」
月島海斗「俺、"あき"ちゃんの大ファンなんです!! 握手してください!!」
白石愛生「ええ、いつも応援してくれてありがとう!!」
海斗は握手しようと手を差し出したが、白石愛生は海斗に抱き着いた。
月島海斗「!?!?!?」
白石愛生「こんな素敵な女の子とお友達になれて、"あき"とっても嬉しいわ!!」
海斗は大好きなアイドルに抱擁され全身の血圧が一気に急上昇する。
白石愛生「カワイくてチャーミング、しかもゲームもとっても上手いなんて素敵ですっ!!」
月島海斗「そ、そんな・・・ 俺なんて、"あき"ちゃんに比べれば、キングサーモンとカラフトシシャモぐらい違いますよ!!」
白石愛生「ダメダメッ、エリスちゃん」
白石愛生「女の子が自分の魅力を卑下しちゃダメ。みんなに魅力があるのよ エリスちゃんはとっても魅力的だわっ」
月島海斗「うう・・・」
月島海斗「ところで、どうしてここに"あき"ちゃんが!?」
白石愛生「ここは女子更衣室だもの、当然でしょ?」
月島海斗「あっ・・・そりゃそうか・・・」
白石愛生「女の子はそんな姿でウロウロしていたらダメよ。 すぐに着替えないと見られちゃうゾ!」
月島海斗「えっ・・・」
白石愛生「そうしないと・・・」
突然、白石愛生は手に持っていたポーチを投げた。
のぞき男「ぐ、ぐぅ・・・」
ポーチは更衣室の別の出入り口付近脇の小窓から覗いていた男に命中する。
白石愛生「チカンよ! 警備員さん捕まえて!!」
月島海斗「えっ!?」
警備員「この覗き魔め! 警察に突き出してやる!!」
廊下の外で足音がする。どうやら覗きをしていた男は警備員に捕まって連れていかれたようだ。
白石愛生「危なかったね! エリスちゃん」
月島海斗「び、びっくりした・・・ 男に見られていたなんて・・・」
月島海斗「でも、"あき"ちゃんの着替えを覗こうするなんて許せない!!」
白石愛生「うふふ、何言っているの? あいつはあなた達を覗きに来たのよ」
月島海斗「えっ・・・」
月島海斗「俺の裸なんて別に減るようなものじゃないですし・・・」
白石愛生「女の子はみんなに特別な価値があるの。自分を大切にしてね」
月島海斗「・・・」
白石愛生「すぐに着替えられるようにしないとね、油断したらダメだよっ!!」
月島海斗「うわっ!? 着替えるの早っ」
善通寺正吾「一瞬も見えなかった・・・」
白石愛生「じゃあ午後も頑張ってね!! 応援しているゾ!!」
月島海斗「はぁー "あき"ちゃんに会えるなんて幸せだー」
九鬼雄太「海斗くんずっと鼻の下を伸ばしていたよ」
月島海斗「よし、次も勝ってまた握手するぞ!!」
善通寺正吾「2回戦は午後からだろ?」
九鬼雄太「ボク、お腹ペコペコだよ」
月島海斗「ああ、生徒会や『大三元』の連中と入口で待ち合わせてある」
善通寺正吾「よし、行こうぜ!」
〇行政施設の廊下
筑波神楽耶「まったく・・・男のトイレは慣れないわ」
筑波神楽耶「さて、みんなと待ち合わせ場所に行かないと・・・」
女性の声「チカンよ! 警備員さん捕まえて!!」
筑波神楽耶「な、なに!?」
筑波神楽耶「警備員におじさんが連れていかれているわ。 どうやらチカンは捕まったみたいね」
警備員「この覗き魔め! 警察に突き出してやる!!」
のぞき男「・・・チッ」
筑波神楽耶「・・・」
筑波神楽耶「のぞき? 盗撮かしら?」
筑波神楽耶「女の子の着替えを覗くなんてほんとサイテーね! 男ってほんと野蛮だわ」
筑波神楽耶「性犯罪で女の子の気持ちがどれだけ傷つくのか理解できないのかしら?」
女性の声「なにやってんだ! バカどもが!!」
筑波神楽耶「な、今度は何・・・」
筑波神楽耶「女性の怒鳴り声が聞こえる・・・」
筑波神楽耶「ここは確か『豚ビーフザンギ』チームの控え室・・・」
女性の声「ああ? お前ら、マジメにやってんのか!!」
筑波神楽耶「・・・」
〇店の休憩室
夕張万里「ああ? お前ら、マジメにやってんのか!!」
夕張万里「あれほどロングレンジに警戒しろっていっただろーが!」
夕張万里「ランダムにジグザク航行して読まれないようにすんだよ!! 何度も教えただろ!!」
夕張万里「射程外だからって油断してんじゃねー!!」
富良野真木「ひぃっ、ごめんなさい!!」
幕別薫「私たち頑張ったじゃない!」
小樽櫂「少しは褒めてよぉ!!」
夕張万里「なに甘えたこと言ってやがる。 罰としてお前らは1か月ヌキ禁だ」
夕張万里「メシもフロもトイレの時間も与えねぇ。 毎日倒れるまで練習させてやる」
夕張万里「食いながらゲーム、ペットボトルで小便だ」
富良野真木「そんなの不潔よ! ゆ、許して!!」
夕張万里「口答えしてんじゃねぇ!! ゲーマーはそれぐらい当たり前だ!」
筑波神楽耶「ちょっと! この子たち元は女の子でしょう!!」
筑波神楽耶「そんな指導ひどいじゃない!! もっと優しく丁寧に教えてあげなさいよ!!」
夕張万里「あー? なんだおめぇは・・・」
筑波神楽耶「負けて落ち込んでいるのにそんな酷く言ったら、可哀そうじゃない!!」
夕張万里「かわいそう? ほ──」
夕張万里「お前は誰の身体かしらねーが、元女だな」
富良野真木「・・・」
筑波神楽耶「一生懸命頑張ったんだから褒めてあげればいいでしょう!! 楽しく参加できる事が大切なのよ!」
夕張万里「はぁ!? 参加することに意義があるだぁ?」
夕張万里「お笑いだぜ。 戦いは勝たないと何の意味もねー」
夕張万里「シオンベースのクルーは男じゃないとなれないわけじゃない」
筑波神楽耶「えっ、男じゃなくてもいいの・・・」
夕張万里「当たり前だよ。 精神に男も女もねぇ」
夕張万里「この大会で1位になれば、シオンベースのクルーになれる。 つまり、そいつらも女の身体に戻れるってわけだ」
筑波神楽耶「そんな方法があるなんて・・・」
夕張万里「だが、いままでクルーになれた女は1人もいない」
筑波神楽耶「なぜ・・・」
筑波神楽耶「そんなの不公平じゃない!! なにかズルしているんでしょう!!」
夕張万里「別にCShだけじゃない。将棋でも囲碁でもチェスでも似たようなモンだろ?」
夕張万里「スポーツの記録は男の方がいいが、そりゃ筋力や体格の違いから来るもんだ」
夕張万里「じゃあ、ゲームの世界はどうだ? 画面を見てボタンを押したり、コマを動かしたり、石を打つのに筋肉が関係あんのかよ!?」
夕張万里「だが、こういうゲームの上位者はほぼすべて男だ。スポーツなんて比じゃないぐらいの大差だよ」
筑波神楽耶「それはユーザーが少ないからでしょう!! 女の子がゲームを下手なわけじゃないわ!!」
夕張万里「そうだ。学力は男も女も変わりはねぇ。操作や判断が下手なわけでもない」
夕張万里「世界中にある将棋、囲碁、チェスのようなゲームはぜんぶ戦争を想定したシミュレーションだ」
夕張万里「女は戦争ゲームに興味が無いからユーザーも少ないし、弱いんだよ!!」
夕張万里「戦争ゲームにより特化したアサルトゲームの世界でそんな甘さが通用するわけねぇーだろ!!」
夕張万里「予選を勝ち抜くのだって大変なんだ。 だが、こいつのヘマでせっかくの大チャンスを不意にしたってわけさ」
夕張万里「こんな使えねー奴、誰からも相手にされない底辺男を一生やらせてもいいんだが・・・」
富良野真木「ご主人様! お、お願いよ!! 見捨てないで!!」
富良野真木「私は女の子の身体に戻りたい!! "敵"とだって戦うわ!! だから・・・」
富良野真木「き、厳しく指導してちょうだい!!」
夕張万里「だったら勝つしかねーんだよ! 口先だけかてめぇわ!!」
夕張万里「本気で戦う意志が身につくまで手加減しねぇぞ!!」
筑波神楽耶「彼女たちも戦うって言ってるんだから許してあげればいいじゃない・・・」
夕張万里「戦場に間抜けなノロマがいると仲間が迷惑なんだよ!!」
筑波神楽耶「逃げる男だって、失敗する男だってたくさんいるじゃないの!!」
筑波神楽耶「あんただって、戦場では口先だけかもしれないでしょう!!」
夕張万里「あぁ!?」
夕張万里「俺が臆病だと!? よく言ってくれたな、ねーちゃん」
富良野真木「や、やめて!! 私が頼んだんだから!!」
筑波神楽耶「女の子の気持ちは大切なのよ!! 言葉の暴力で傷つけないで頂戴!!」
筑波神楽耶「野蛮よ!」
富良野真木「ありがとう、でもいいのよ」
富良野真木「戦争は傷つかないようにするんじゃなくて、傷ついてでも前に進むものなの」
富良野真木「あなただって、男性に一方的に暴言を吐いたり、大切にしているものを捨てたりしてしまった事があるんじゃないの?」
筑波神楽耶「えっ・・・それは・・・」
筑波神楽耶「不快なものがあると・・・ わ、私が傷つくから・・・」
富良野真木「男は傷つけられても前に進む事を求められるけど、女は傷つくこと自体を嫌がるの」
富良野真木「社会が女性の価値と、男性にそれを守る負担を認めているの。あなたも加担していたのよ」
富良野真木「誰も辛くない、傷つかない世界は平和で幸せな理想の世界だけど・・・」
富良野真木「その幸せは他の誰かが代わりに苦しんだり傷つくことで守られていることを忘れてはいけないわ・・・」
筑波神楽耶「・・・」
富良野真木「私はあきらめないわ。 心に男も女もない。次は勝ってみせる!」
富良野真木「ご主人様! 戦争ゲームは好きになれない・・・だから厳しく特訓してちょうだい!」
富良野真木「身につくまで頑張るわ!!」
筑波神楽耶「・・・」
夕張万里「よし、お前らは帰ってさっさと特訓だ。おい、先に戻って鍛えてやれ」
深川京「アニキわかりやした」
日高晶「了解っス!!」
「・・・」
筑波神楽耶「・・・」
夕張万里「さーて、お嬢ちゃん。女の身体の男をバカにした罰だ」
夕張万里「くっくっく、俺の言いなりになってもらうぜ・・・」
筑波神楽耶「な・・・」
夕張万里「ああ、暑いわぁ・・・」
筑波神楽耶「な、なに急に服を脱いで・・・」
夕張万里「野蛮なことは嫌だよなぁ!? なぁ!?」
夕張万里「ふふふ・・・」
筑波神楽耶「そ、そんな姿で迫って・・・ イヤらしい恰好するのはやめなさい!!」
夕張万里「はぁ? 俺がどんな格好するのかお前に関係あんの?」
夕張万里「別にお前に見せる為じゃないんだぜ・・・ 俺がしたいからしてるんだ、文句ないよなぁ?」
夕張万里「あー暑い暑い・・・ 夏は暑いねぇ・・・」
筑波神楽耶「あ、あたしの身体が・・・そんな・・・」
夕張万里「まぁ!! しっかりおっきくなってますねー」
夕張万里「湧いてくるだろ、野蛮な感情がよぉ?」
筑波神楽耶「そ、そんな・・・」
夕張万里「スッキリする方法は身体が教えてくれるよな?」
夕張万里「さぁ、その溜まった鬱憤をどうすれば発散できる?」
夕張万里「我慢しなくていいんだぜぇ・・・ 教えてくれよぉ!」
筑波神楽耶「い、いや・・・ 耳に息を吹き掛けないで・・・」
夕張万里「くくく・・・」
月島海斗「夕張さん! ちょっと待ってください!」
夕張万里「おお、月島クンじゃないか どうした?」
月島海斗「こ、これは俺の身体なんです。 誘惑しないでください・・・」
夕張万里「ほぉーそうなのか」
夕張万里「じゃあ、月島クンに免じて勘弁してやる レイプさせて堕とすのはナシだ」
夕張万里「どうだ? そういう話なしで、お前の身体の処理もタダでやってもいいが・・・」
夕張万里「月島クンの身体 だいぶ溜まってお疲れみたいだぜ?」
月島海斗「け、結構です!!」
夕張万里「ふふ、そうかい。 残念だねぇ・・・」
夕張万里「ところで、俺が仕込んだ連中をよく倒したな」
夕張万里「さすがはレーヴァテインの月島クンだ。 対策を教え込んだのに残念だぜ」
夕張万里「お前は強い男だ じゃあ、準決勝も頑張れよ!!」
月島海斗「大丈夫だった!?」
筑波神楽耶「な、なによ・・・ 女の子扱いしないでよ!!」
筑波神楽耶「あんな誘惑に身体を反応させた私が悪いのよ・・・」
筑波神楽耶「でも、どうしてここがわかったの!?」
月島海斗「位置情報で・・・」
筑波神楽耶「・・・そうじゃなくて、どうして私がピンチだってわかったのかって話よ!!」
月島海斗「生徒会長はいつも時間に正確だろ? 待ち合わせ時間に来ないのは変だと思ってすぐに探しに来たんだ」
筑波神楽耶「・・・」
筑波神楽耶「シオンベースのクルーになるのに、精神が男とか女とかは関係ないみたいね」
筑波神楽耶「CShの大会で1位を取ればいいらしいわ・・・」
月島海斗「生徒会長もやる? 教えてもいいよ」
月島海斗「でも、シオンベースで戦争をすることになるけど・・・」
筑波神楽耶「・・・」
筑波神楽耶「月島くんはもう優勝したことがあるじゃない?」
筑波神楽耶「もし、あの子たちと決勝で対戦したとして、1位の権利を譲ってくれって頼まれたらどうする?」
月島海斗「断るよ、全力で戦う」
筑波神楽耶「やっぱりね・・・ 私には無理だわ」
筑波神楽耶「負けたら厳しい特訓に逆戻り。気持ち悪い身体で辛い指導の下で暮らさないといけない」
筑波神楽耶「そんな彼女達を可哀そう、負けてあげればいいと思うもの」
筑波神楽耶「あいつの言う通りよ。 女の子には戻りたいけど、戦争なんてしたくない」
月島海斗「・・・」
筑波神楽耶「さ、次の試合の前に腹ごしらえよ! さっさとお昼を食べにいきましょ!! 力が出ないわよ!」
月島海斗「ああ・・・」
筑波神楽耶「次も頑張るんだからね!!」
〇大きいデパート
〇ファミリーレストランの店内
「ミラノ風ドリア」
筑波神楽耶「あなた達ってファミレスでデートしても、何の違和感も持たない人たちでしょう?」
月島海斗「何の問題があるかさえわからない」
善通寺正吾「カップルもよく見るけどなー」
九鬼雄太「たくさん食べれて美味しいじゃない。何が問題なの?」
浅利朱莉「聞くだけ無駄だったわ・・・」
一行はデパート『すすきの』5階にあるファミリーレストランに移動していた。
李維新「これが日本国のファミレスかー」
林玉衡「第一次吃(はじめて食べた)」
白大鵬「北海道の人間は冷たい物ばかり食べているイメージだが」
善通寺正吾「そんなことはないぞ!」
月島海斗「確かにウニイクラ丼ばかり食べてはいるが・・・」
九鬼雄太「ボクはホタテが好きー」
月島海斗「アチチ!!」
月島海斗「ガラナガラナ!!」
九鬼雄太「海斗くんは相変わらず猫舌だねぇ」
筑波神楽耶「私の身体は別に猫舌じゃなかったけど・・・」
海斗の身体は熱々のコーヒーを優雅に味わっている。
月島海斗「俺はコーヒー飲めないはずだが・・・」
九鬼雄太「味の嗜好は精神的な問題みたいだね!」
李維新「? 猫舌ってなんだ」
白大鵬「可愛らしく飲むってこと?」
月島海斗「熱い料理や飲み物は苦手ってことだけど・・・」
李維新「不知道(知らない)」
林玉衡「第一次知道(はじめて知った)」
月島海斗「東方七国に猫舌という概念はないのか・・・」
九鬼雄太「文化的な物も影響しているんだね!」
白大鵬「そう言われてみると、私も熱いまま食べるのは苦手のような・・・」
李維新「大鵬はいつも冷ましてから食べるよな」
月島海斗「概念がないだけで猫舌の人はいるらしい・・・」
李維新「で、次の対戦相手は『黒騎士』か・・・有名なプロチームらしいな」
善通寺正吾「確か全員ラグナ族のモデルなんだろ? オレ、YouTubeでみたぜ」
九鬼雄太「最近はCShであんまり活動していないみたいだよね」
月島海斗「実力的には・・・どうだろう 特に癖はなさそうな感じだけど・・・」
アルベルト・カザン「あっ、海斗くんだー!!」
アルベルト・カザン「海斗くん大好きー!!」
アルベルト・カザン「すりすり」
月島海斗「だ、誰・・・この子・・・」
九鬼雄太「海斗くんの知り合い?」
善通寺正吾「さすがロリコンの海斗だぜ・・・」
月島海斗「うるさい」
アルベルト・カザン「兄さん! 海斗くん達がいたよ!」
現れたのは海斗たち『チーム間宮』の次の対戦相手、『黒騎士(チョルネイ・キャバリア)』だった。
YouTubeでみたことがあるが、それほど活動しているプロゲーマーではない。
カイト・カザン「やぁ、君が噂の月島海斗くんだね」
カイト・カザン「初めまして、私は『黒騎士』アタッカーのカイト・カザンだよ」
ヴィクトル・ヴェネディクト「ソーサー、ヴィクトルだ」
ハインツ・マトロソヴァ「ディーバーのハインツです。 よろしく」
カイト・カザン「こっちは弟のアルベルト 先週の試験で君に助けてもらったそうじゃないか」
アルベルト・カザン「海斗くん、あの時はありがとう!!」
カイト・カザン「ぜひ君に直接お礼が言いたくてね」
月島海斗「えっ・・・ということは・・・」
カイト・カザン「そう、私達もシオンベースのクルーだ」
カイト・カザン「そして次の試合の準決勝で君たちと対戦するチーム『黒騎士』だよ」
月島海斗「プロゲーマーでシオンベースのクルーと次の試合で対戦・・・」
カイト・カザン「私達の実戦経験は長くても、君達よりCShが上手いというわけじゃないさ。もちろん練習はしているけどね」
カイト・カザン「弟の命の恩人、そしてステルス砲台撃破の功労者に挨拶できてうれしいよ」
カイト・カザン「次の試合、よろしく頼むね」
月島海斗「はい・・・よろしくお願いいたします」
アルベルト・カザン「兄さんと海斗君って同じ名前だね! すっごい偶然!」
カイト・カザン「そうだね 何か海斗くんとは運命的なものを感じるよ」
月島海斗「・・・」
カイト・カザン「では、対戦楽しみにしているよ」
月島海斗「・・・」
〇テレビスタジオ
苗穂瑠亜「はい! それでは準決勝へ進出した『チーム間宮』と対戦する『黒騎士』の皆さんです!」
苗穂瑠亜「皆さん、世界を舞台にトップモデルをされながらプロゲーマーとしても活動されています! 凄いですね!」
苗穂瑠亜「まずはアタッカーのカイト・カザンさんです」
カイト・カザン「こんにちは、ごきげんよう」
苗穂瑠亜「カイトさんはローラシアで伝統ある貴族のご出身だとか・・・ 美人でゲームも上手いなんて、とても憧れちゃいますぅ!」
カイト・カザン「勝敗は抜きにして・・・」
カイト・カザン「私たちには貴族としての誇りと使命がある。それの達成のために努力している」
カイト・カザン「手加減はしないさ、海斗くん」
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