さいごのネフテとさよならのレドイ

宇野木真帆

27醒:自由へのナミダ。(脚本)

さいごのネフテとさよならのレドイ

宇野木真帆

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〇明るいリビング
レドイ「はぁー。疲れた...。」
ナビゲーター「後ろで拝見していましたが、私は歴史的瞬間に立ち会ったようですね。」
ネフテ「そうよ。 面白いものが見られたでしょ。」
ナビゲーター「えぇ。」
ネフテ「感想は?」
ナビゲーター「うーん...」
ナビゲーター「複雑...ですね。」
ナビゲーター「興味深い場面に遭遇する確率は、役割がら多いほうですが、今回は群を抜いています。」
ナビゲーター「とても貴重な経験ができました。」
ナビゲーター「しかし、私には眩しすぎる。」
ナビゲーター「あのハウス型ロボットも、あなたも...。」
ナビゲーター「...」
ナビゲーター「私は、そんなに遠くへは、行けない。」
ナビゲーター「案内をすることが、私の役割にもかかわらず...」
ナビゲーター「レドイさんを、ネフテさんを、この街から出てご案内することができない。」
ナビゲーター「レドイさんの乗るエッグが、空へ飛んでいくのを...」
ナビゲーター「毎日、毎日、見送りながら...」
ナビゲーター「なんて不自由なんだって。」
ナビゲーター「そんな歯がゆさを、ずっと...」
ナビゲーター「ずっと...」
ナビゲーター「...感じておりました。」
レドイ「...」
レドイ「大丈夫だよ。」
レドイ「ナビゲーターの代わりに、私がネフを最後まで案内するから。」
レドイ「安心して。」
ナビゲーター「ありがとうございます...レドイさん。」
ネフテ「あなたは十分やってくれたわ。」
ネフテ「ハウス型ロボットが目覚めるまで、レドのサポートをしてくれてありがとう。」
ネフテ「あなたは遠くへ行けなくても、関東に秘密基地がないことが分かったのは、」
ネフテ「あなたが、各地のナビゲーターへ連絡をしてくれたおかげよ。」
ナビゲーター「そう言っていただけると、有難い限りです...。」
ネフテ「あなたもゆっくり休んで。 ありがとうね。」

〇黒

〇明るいリビング
「...」
レドイ「ねぇ、ネフ...」
ネフテ「どうしたの?」
レドイ「ずっと考えてたんだけどさ...」
レドイ「ナビゲーター、あんな悲しい気持ちになっちゃうなら、」
レドイ「感情なんて...」
レドイ「心なんて...」
レドイ「ない方がいいのかな...。」
レドイ「ナビゲーターに、全然何も言ってあげられなかった。」
ネフテ「...ばかね。」
レドイ「こんなに悲しいの、いやだよ。」
レドイ「すごく、すごく痛いの。」
レドイ「ここが、すごく痛い。」
ネフテ「...」
ネフテ「そうよ。」
ネフテ「心っていうのはね、痛いの。」
ネフテ「痛くなかったら、死んでんのよ。」
レドイ「死んでる...」
ネフテ「思い返してみなさい、レド。」
ネフテ「私が目覚めたばかりの頃、あんたの心は死んでたわよ。」
レドイ「え...」
ネフテ「笑いもしない、怒りもしない、泣きもしない。」
ネフテ「何も感じなかったんじゃないの?」
レドイ「...」
ネフテ「まどろみの中にいて、眠くて眠くてしょうがない。」
ネフテ「それが休眠世界の人間の姿よ。」
ネフテ「最近眠くないって、言ってたでしょ。」
レドイ「うん。」
ネフテ「目覚めたのよ。」
ネフテ「心がね。」
ネフテ「痛いだけじゃない。 お出かけしたり、ケーキ作って騒いだり、楽しかったでしょ?」
レドイ「うん。」
ネフテ「それなのに、また眠りたいの?」
レドイ「...」
レドイ「そっか...。」
レドイ「ネフのこと考えてドキドキしたり、秘密基地を見つけて喜んだり、それも心だったんだね!」
ネフテ「はぁ!!? なにドキドキしてんのよ!?」
ネフテ「それはいらないわ!!」
レドイ「だいすきだよ、ネフ。 ずっと一緒にいようね。」
ネフテ「ちょ、ちょっと!!」
ネフテ「そういうのは好きな男とかに言うのよ!!」
レドイ「へー。そうなんだ。」
ネフテ「まったくレドは何も分かってないんだから!!」
ネフテ「ハウスの様子でも見てきなさい!!」
レドイ「あ、そうだね。 そろそろハウス起きるかな。」
ネフテ「...」
ネフテ「やめてよ...。」

次のエピソード:28醒:ハウス型ロボットが敬語なのはまだ初対面だから。

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