鬼ヶ島でサバイバル生活(脚本)
〇海辺
岡山僚太(桃太郎)(21)♂「鬼も居なければ人もいない。 いわゆる無人島じゃないか。 一体鬼退治って何なんだろう?」
木次山惣子(キジムナー)(17)♀「鬼が居たらどうするつもりだったんだ?」
岡山僚太(桃太郎)(21)♂「えっと、それは、やっぱり鬼退治になるのかな」
戌村ハナ(イヌ)(23)♀「退治って、どうしたら倒したことになるんだろうね」
木次山惣子(キジムナー)(17)♀「やっぱり、殺したらじゃねーの?」
猿野加菜美(サル)(24)♀「相手が降参したら、退治扱いにはならないでしょうか」
岡山僚太(桃太郎)(21)♂「そういうことなら、鬼が居ないのは良かったってことかな」
木次山惣子(キジムナー)(17)♀「やっぱり、あんたってなよっとしてるな」
〇森の中
本格的に夜が来る前に、密林を探索することにした。
誰かのお腹が鳴った。
木次山惣子(キジムナー)(17)♀「わ、悪いかよ。 朝食って以来、何も食ってねぇんだ! あんたたちも腹、空いてるだろ?!」
岡山僚太(桃太郎)(21)♂「あ、木次山さん、ちょっと」
一人で海辺の方へ戻って行っちゃったけど、今からでも引き留めに行った方が良いよな・・・・・・?
猿野加菜美(サル)(24)♀「キジさんなら大丈夫ですよ。 この辺りの植物は、食すのに適していそうですね」
岡山僚太(桃太郎)(21)♂「え?」
戌村ハナ(イヌ)(23)♀「ほら、桃太郎さんも一緒に手伝う!」
岡山僚太(桃太郎)(21)♂「う、うん」
なんで・・・・・・
戌村ハナ(イヌ)(23)♀「これなんておいしそうだよ?」
なんでこんなに・・・・・・この人達は楽しそうなんだろう。
すごく自由に動いているように見える。
そんなことはないってわかっちゃいるけど、うらやましいな
猿野加菜美(サル)(24)♀「それはまだ熟していませんね。それならこちらの方が」
戌村ハナ(イヌ)(23)♀「へぇ〜そうなんだ! んっ、やっ、ほっ!」
戌村さんが飛び跳ねながら木の実を取っている。
戌村ハナ(イヌ)(23)♀「うえーん、なんで木の実ってこんな高いところになるの〜?」
岡山僚太(桃太郎)(21)♂「俺が取るよ。えっと、戌村さん」
戌村ハナ(イヌ)(23)♀「ハナでいいよ。 じゃあ、お願いするね!」
猿野加菜美(サル)(24)♀(イヌさんったら、ぴょんぴょん跳ねながら木の実を取っていてすごく可愛い!)
猿野加菜美(サル)(24)♀「こほん、失礼。 あ、あの実なんて良いと思います」
岡山僚太(桃太郎)(21)♂「取ったら、鞄にでも入れておけば良いのかな」
猿野加菜美(サル)(24)♀「そうですね、お願いします」
戌村ハナ(イヌ)(23)♀「こっちに見たことないような果物っぽいものがあるよ〜!」
「今、そちらへ向かいます」
四人の腹が少しは満たされるだろうという量の食べ物を集め終えた俺達は、木次山さんが向かった海辺へと戻ることにした
〇海辺
浜辺には魚を焼いている木次山さんの姿があった。
岡山僚太(桃太郎)(21)♂「あれ、もしかして、魚を釣って、焼いて用意して待っててくれたの? 木の枝もこんなにたくさん・・・・・・」
木次山惣子(キジムナー)(17)♀「あたし一人で食うのは悪い気がして・・・・・・って、そんな目で見るな! 焼くぞ!」
戌村ハナ(イヌ)(23)♀「ありがとう、惣子さん」
木次山惣子(キジムナー)(17)♀「ああ、もう気安く人の頭を撫でるな!」
岡山僚太(桃太郎)(21)♂「ぷっ! あははは」
「あははははは」
俺たち4人はつられてみんなで笑った。