さいごのネフテとさよならのレドイ

宇野木真帆

24醒:メンテナンス隊には色んな型があります。(脚本)

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〇一人部屋
ハウス型ロボット「...」
ハウス型ロボット「...」
ハウス型ロボット「...」
ネフテ「なによもうっ!! 起きないじゃない!!」
レドイ「やっぱりだめだったかな...」
ナビゲーター「この錆では... 外部だけでなく、内部も故障している可能性が高いですね...。」
ネフテ「なんとかしなさい、ナビゲーター。」
ナビゲーター「そ、そうですね...」
ナビゲーター「メンテナンス隊に来てもらうのはどうですか...?」
ネフテ「信用できるのかしら?」
ナビゲーター「それはなんとも... ロボットはそれぞれが独立していますので、自分以外のことは何も言い切れません。」
ネフテ「そこをどうにかしたいのに...」
ナビゲーター「そうですよね...」
レドイ「...」
レドイ「メンテナンス隊、呼んでみよう!」
ネフテ「あんた人の話聞いてた!?」
レドイ「もし何か聞かれたら、私のロボットだって言う。」
レドイ「それでネフのことだって、なんとかなってるから、今回もきっと大丈夫...」
レドイ「なはず...。」
ネフテ「語尾が怪しいわね。」
ネフテ「ま、でもレドが言うように、それしかないか。」
ネフテ「幸いにも、この世界のロボットも、まどろみの中にいるようだし、」
ネフテ「よっぽどの刺激を与えなければ、世界も目を覚ますことはないかしらね...。」
ネフテ「よし! その案に乗った!」
レドイ「やった!」
ナビゲーター「では早速、お呼びしますね!」

〇黒

〇一人部屋
  コン、コン...。
ネフテ「入っていいわよ。」
メンテナンス隊「こんにちは~♪」
メンテナンス隊「メンテナンス隊のメンテナースです♪」
ネフテ「あんたそれがデフォルトなわけ?」
メンテナンス隊「久しぶりのお仕事で、つい張り切っちゃってまーす♪」
ネフテ「あぁ、そう...。」
ネフテ「レド...」
レドイ「メンテナース、このロボットを治してほしいの。 私のロボットなんだ。」
メンテナンス隊「了解でーす! インスペ入りまーす!」

〇一人部屋
メンテナンス隊「わぉ!! すっごい錆だらけ!!」
メンテナンス隊「これは相当サボってたなー!」
「いいから早くしなさい。」
メンテナンス隊「し、失礼しました! 直ちに!」
メンテナンス隊「...」
メンテナンス隊「...」
メンテナンス隊「...」
メンテナンス隊「これは一度、ラボへお戻しですね。」
ネフテ「それはだめよ。」
ネフテ「ここでは直せないの?」
メンテナンス隊「うーん...。 治せないこともないですが...」
メンテナンス隊「時間、けっこうかかっちゃいます。」
ネフテ「どのくらい?」
メンテナンス隊「1日、ってところですね。」
ネフテ「全然じゃない!!」
メンテナンス隊「でも、丸一日ハウス型ロボット使えないと辛いですよ?」
ネフテ「問題ないわ。 ここで直してもらえるなら。」
メンテナンス隊「かしこまりました。 機械搬入の為、他のメンテナースも出入りしますがよろしいですか?」
ネフテ「構わないわ。 最速でお願い。」
メンテナンス隊「了解しました!!」

〇黒

〇一人部屋
メンテナンス隊「機械搬入はじめまーす!」
メンテナンス隊「机どかしまーす!!」
メンテナンス隊「装置はいりましたー!!」
メンテナンス隊「セット運びました!!」
メンテナンス隊「パーツはこちらに置いておきまーす!」
メンテナンス隊「ー!!」
メンテナンス隊「ー!!」

〇黒

〇一人部屋
メンテナンス隊「スプレー取ってください!」
メンテナンス隊「こちらはバキュームお願いします!」
メンテナンス隊「ー。」
メンテナンス隊「ー。」

〇一人部屋
ネフテ「そろそろハウス型ロボットの原型がなくなってくるわね。」
ネフテ「見ているの辛いでしょ。 レドはそろそろ家に帰りなさい。」
レドイ「い、いやだよ! 私も一緒に見る!」
ネフテ「ヤセ我慢じゃない。」
ネフテ「じゃぁ、せめて1階で待ってなさい。 ナビゲーターも連れて行っていいから。」
レドイ「わかった。 ナビゲーター、行こう。」
ナビゲーター「かしこまりました。」
ネフテ「そしたらハウスに連絡するのよ。 ハウス型ロボットのメンテナンスは、明日の昼までかかるみたいだから。」
ネフテ「ここでパトロボを呼ばれたら、たまったもんじゃないわ。」
レドイ「わかった。」
ネフテ「それじゃぁ、また明日ね。」
レドイ「うん。また明日。」

次のエピソード:25醒:エッグは飛行することもできます!

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