綺麗な石

大饗ぬる

エピソード1(脚本)

綺麗な石

大饗ぬる

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〇雑貨売り場
『私』「わぁ、きれい・・・」
  思わず私はつぶやいてしまい、慌てて口に手を当てます。他のお客さんの視線を少しだけ感じながらも、目の前の綺麗な石に釘付け。
  手のひらサイズの表面がつやつやな石。
  不透明なのにプリズムのように輝くそれを買い物かごに入れました。
  残りが一つだけだったので、他のお客さんに取られまいととった幼稚な行動でした。
  これは100円ではないのかもしれない──
  でも、もう購入することは決めていました。
  レジに行くと店員さんが困った顔で、隣にいた店員さんに石の値段を聞いていました。
店長「うーん、わからないから、100円で売っておいていいよ」
新人店員「はい!!」
店長(・・・にしても、・・・あんな商品置いてたかなぁ)
  私の人生はこの石を手に入れたときから少しずつ変わっていったのです・・・

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