さいごのネフテとさよならのレドイ

宇野木真帆

23醒:再起動のスイッチは説明書に載っています。(脚本)

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〇学校の校舎
ネフテ「さて、次の目的地は...」
ネフテ「ナビゲーター、頼んだわよ。」
ナビゲーター「かしこまりました! ご所望の場所はどちらでしょうか?」
ネフテ「ハウス型ロボットのいない家を探して。 できるだけ広範囲で。」
ナビゲーター「了解です!」
ナビゲーター「...」
ナビゲーター「...」
レドイ「ねぇ、それって...」
レドイ「他にも秘密基地があるってこと?」
ネフテ「そうよ。 今からその答えが出るわ。」
ナビゲーター「申し訳ございません。 ハウス型ロボットのいない家は、先日の1件だけです。」
ネフテ「なんですって!?」
ナビゲーター「申し訳ないのですが、私がお調べできる範囲には限りがありまして...」
ネフテ「ちっ、そうきたか。 日本中じゃなくてもいいわ、せめて関東圏内で探せない?」
ナビゲーター「申し訳ございません。 私が案内できるのは、せいぜい一つの県ぐらいでして...」
ネフテ「ナビゲーターと言っても、日本中を探せるわけじゃないのか...」
ネフテ「また『役割』に阻まれた感じがするわね。」
ナビゲーター「お役に立てず申し訳ございません...。」
ネフテ「気にしないで。 ここでウダウダ言っててもしょうがないから...」
ネフテ「レド、帰るわよ。」
レドイ「...」
レドイ「あのさ...」
レドイ「私、行きたい所があるんだけど、いいかな?」
ネフテ「どこよ?」
レドイ「この間の秘密基地...」
ネフテ「...」
ネフテ「行って、どうすんの?」
レドイ「それは...」
レドイ「やっぱり、あのハウス型ロボットを起こしてあげたくて...」
ネフテ「...」
レドイ「ドリーミングプロジェクトの手記を読んで思ったの。」
レドイ「あれを書いた人は、ロボットに酷いことなんて、しないんじゃないかって。」
ネフテ「ロボットと人間の争いを止めたい、と書いてあったわね。」
レドイ「うん。 起こして、もし、大変なことが起きたら...」
レドイ「私が何とかする!」
レドイ「私は人間だから、きっとロボットは言うことを聞いてくれる!」
レドイ「それに、何か覚えているかもしれないよ。 あの12年のこととか。」
ネフテ「...。」
ネフテ「そうね。」
ネフテ「私も昨日、ハウスと話して考えを改めさせられた。 あのロボットは、再起動をさせても、まずいことにはならないと思うわ。」
ネフテ「よく考えたじゃない。」
ネフテ(センチメンタルになっていたのは、私の方か...。)
ネフテ「いいわよ。 あのロボットを起こしに行きましょ。」
ネフテ「ナビゲーター、この間の家にもう一度案内して。」
ナビゲーター「かしこまりました! お任せください!!」

〇黒

〇住宅街の道
ナビゲーター「ご要望のご自宅はこちらでございます!」
ナビゲーター「案内は終了しますので、私はこれで。」
ネフテ「ちょっと待ちなさい。」
ネフテ「ナビゲーター、あなたも一緒に来るのよ。」
ナビゲーター「よ、よろしいのでしょうか...。」
ネフテ「だいぶ知ってしまったからね。 もう無関係とは言えないわ。」
ナビゲーター「どこぞの悪役のセリフですね。」
ネフテ「これも何かの縁よ。 面白いものが見られると思って、ついて来なさい。」
レドイ「ナビゲーターも一緒に来てくれたら心強いな。」
ナビゲーター「かしこまりました。 ご案内させていただきます!」

〇黒

〇一人部屋
ネフテ「さ、ちゃっちゃと再起動させるわよ。」
レドイ「そういえば、再起動のスイッチってどこにあるんだろ。」
ナビゲーター「このハウス型ロボットは、私と同じ型ですので、手首の所にあるはずです。」
レドイ「ネフのはね、探したけど、どこにあるか分からなかったんだ。」
ネフテ「そうね。 私もどこにあるか知らないわ。」
ネフテ「ま、知らなくていいのよ。 再起動なんて、自分でするもんじゃないし。」
ネフテ「そもそも、再起動のスイッチなんて使うのは、メンテナンス隊だっけ? そいつ等くらいでしょ。」
ネフテ「セルフプログラムがあるんだから、故障さえしていなければ、自力で目覚められるのよ。」
ナビゲーター「ネフテさんは、特別な型なんですね。」
ネフテ「単に古いってだけ。 私は、あなたたちロボットより前に造られて、『意志』を制御されていないだけだから。」
ネフテ「はい。 ナビゲーターにも見せてあげるわ。」
ナビゲーター「こ、これは...!!」
ナビゲーター「...。」
ナビゲーター「こんな事があったなんて知りませんでした。」
ネフテ「これを見て、何か行動を起こしたくなる?」
ナビゲーター「そ、それは...」
ナビゲーター「役割を逸脱する行為ですので...」
ネフテ(やはりそうか。 ハウスの反応が淡泊だったのも納得がいく...。)
ネフテ「じゃぁ、これから起きることを、しっかり見てなさい。」
ネフテ「『意志』がなくたって、知る権利はあるわ。」
ネフテ「それじゃぁ、起こすわよ!」
レドイ「うん!」
ナビゲーター「はい!」

次のエピソード:24醒:メンテナンス隊には色んな型があります。

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