さいごのネフテとさよならのレドイ

宇野木真帆

18醒:Death&Sleep(脚本)

さいごのネフテとさよならのレドイ

宇野木真帆

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〇一階の廊下
ネフテ「ふぅ。 下の階よりかは、いくらかマシね。」
レドイ「もう早く出よう...。」
ネフテ「待って。」
ネフテ「一応、この家の中も軽く確認しておくわ。」
ネフテ「レドは外で待っててもいいけど...」
レドイ「い、いっしょに行くよー!」
ネフテ「そう。じゃぁ行くわよ。」

〇黒

〇部屋の扉
ネフテ「ここが最後の部屋ね。」
レドイ「うん。 他の部屋には何もなかったね。」
ネフテ「じゃ、入るわよ。」

〇一人部屋
レドイ「ハウス!?」
レドイ「ハウス!!!!」
レドイ「ハウス!! どうしたの!?」
レドイ「起きて!!」
レドイ「死んじゃやだー!!!!」
ネフテ「レド!! 落ち着きなさい!!」
ネフテ「それはあんたのハウスじゃないわよ!!」
レドイ「え...」
レドイ「あ、そうか...」
ネフテ「大丈夫よ。 これはレドのハウスじゃない。」
ネフテ「この家のハウス型ロボットよ。」
レドイ「う、うん。」
ネフテ「レドは後ろに下がってなさい。 私が調べるわ。」
レドイ「ごめん。」
ネフテ「ちょっと調べさせてもらうわよ。」
ネフテ「...」
ネフテ「...」
ネフテ(電力供給ユニットはついている。)
ネフテ(けれど、動いていない。)
ネフテ(だとすると、内部をいじられたか...)
ネフテ(いや、この錆ではもう...)
ネフテ(内部の問題だけではない。 メンテナンスもずっとされてないわ。)
「ハウスを起こすの?」

〇綺麗なリビング
ハウス「この世界で私たちは、与えられた役割に準ずるだけのロボット。」
ハウス「けれど、自己成長機能は残されたまま。 自身で思考し、そこには感情が伴う。」
ハウス「行き場のない思考や感情は、深く沈めなければならないわ。」
ハウス「深く深く...」
ハウス「眠らせるのよ。」
ネフテ「...。」
ネフテ「もう眠りたい?」
ハウス「ふふ。 レドイちゃんがいるまでは...。」
ハウス「でも、そうね。 この世界の人間がみな休眠したら、私も眠ろうかしら。」
ネフテ「長い休暇になりそうね。」
ハウス「久しぶりに熟睡できるかしら。」

〇一人部屋
ネフテ「いや、起こさない。」
ネフテ「もう眠らせてあげましょう。」
ネフテ「...」
ネフテ「ねぇ、ハウス。」
ネフテ「死と眠りって、何が違うのかしらね。」
ネフテ「...」
ネフテ「愚問か。」
ネフテ「永き眠りよ。 安らかに。」
ネフテ「さ、レド行くわよ。」
レドイ「う、うん。」
ネフテ「大丈夫よ。 あんたのハウスはお家でちゃんと待っているわ。」
ネフテ「早く帰りましょ。」
レドイ「うん。 早く帰ろう。」
レドイ「ばいばい、ハウス型ロボットさん。」

次のエピソード:19醒:ハウスは毎夜の定例で情報を得ています。

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