初恋の幼馴染を攻略せよ!

めぐる

金持ち=モテ?(脚本)

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〇学生の一人部屋
  ゲームの中で3回もユリにフラれた俺は、モテる秘訣を研究するため、ネットで調べることにした
  こんな男はアリエナイ!
  モテる男性と非モテ男性の決定的な違いとは! by婚活女子ミカコ
ケンジ「女の人が書いてる方が参考になるよな。 どれどれ、読んでみるか・・・」
  付き合う前のデートで割り勘はアリエナイ!
  そんな人、もし付き合っても絶対私のこと大事にしてくれないよね
  女性はデートの前に、メイクして洋服選んで美容院も行って、時間とお金がかかってるんです!
  デート代くらいは出してほしい
ケンジ「おーおー、なんか荒れてるなぁ」
  誕生日に大きな花束は、男性の自己満足!
  普段使いできるブランドのバッグとか嬉しいよね♪
  アクセサリーは好みがあるから×
  トイレ行ってる間にお会計済ましてくれる男性は魅力的♡
  女性のトイレはメイク直しとそれ待ち!わざとその時間に席立ってる

〇汚い一人部屋
ケンジ「うーっす・・・」
ユウト「なんだよ、テンション低いな」
ケンジ「いやー、昨日ネットで恋愛記事読み漁ってたら、心にビシバシと突き刺さるものが・・・」
ユウト「あーゆーのは、リアルな意見だからなぁ」
ケンジ「やっぱり世の中金なのか? 貢いだもん勝ちなのか!?」
ユウト「ゲームで確かめてこいよ」
ケンジ「そうだな。いってくるわ」

〇大きな木のある校舎
ケンジ(このゲームでマネーを稼ぐには、バイトをするしかないんだよな)
ケンジ(平日学校終わりで行ける所と、土日はがっつり働かせてくれる、時給が良いバイトを探さなきゃな)

〇倉庫の搬入口
ケンジ「よろしくお願いします!!」
  うーっす、新人。よろしくな!
  俺は軽作業のバイトを始めた。
  時給は1000円。高校生にしては良い方だろう

〇学生の一人部屋
  ──2ヶ月後
ケンジ「おぉーっ!5万マネー獲得!!」
ケンジ「これなら一日デートしても大丈夫そうだな! ・・・よし、ユリをデートに誘ってみるか」
ケンジ「・・・・・・」
ケンジ「デ、デートって、何すりゃいいんだ??」
ケンジ「ヤベェ、経験のなさがここでも・・・ またググるか」
  高校生 デート
  検索
  高校生のデートは映画館がおすすめ☆
  映画の最中は無言で良いし、その後カフェなどに行って感想を話せば話題に困ることもない!
ケンジ「おし、映画館→オシャレなカフェのプランだな! これでいってみよう!」
  おっすー。
  来週の日曜何か予定ある?
  ケンジ久しぶりー♪
  ううん、特に何もないけど、どうかした?
  この前公開された映画見てみたくて!よかったら一緒に行かない?
  いいよー♪
ケンジ「うぉっしゃぁぁぁ!!」

〇ハチ公前
  ──デート当日
ケンジ(10分前到着! ちゃんとデート用に洋服も買ったし、完璧!)
ユリ「ケンジ、お待たせー! なんか今日雰囲気違うね♪」
ケンジ「お、おう! じゃー映画行くか〜!」

〇映画館の座席
ケンジ「うおー!! あっはは、わははは!!」
ユリ「・・・」

〇テーブル席
ケンジ「いやー、面白かったなー! まさか主人公があんな事になるとは! 最後のオチも全然想像できなくて、最高だったよ!」
ユリ「う、うん、そうだねー」
ケンジ「・・・あっ、もうこんな時間か。喋りすぎちゃったな!」
ユリ「ケンジが楽しそうで良かったよー♪」
ケンジ「おう。今日はありがとうな」
ユリ「・・・あっ、ここは私が払うよ。 映画代出してもらっちゃったし」
ケンジ「いーのいーの!女の子にお金出させるなんてカッコ悪いだろ!」
ユリ「で、でも・・・」
ケンジ「俺バイトもしてるしさー。 それに、女の子は出かけるのに準備とかも大変だろうから!気にすんなって!」
ユリ「そっか。じゃあ、お言葉に甘えて。ありがとう♪」

〇倉庫の搬入口
ケンジ(とりあえず最初のデートは成功だな! また次のデートのために稼がないと)
ケンジ(そういや、プレゼントがどうとかネットの記事に書いてあったな・・・ ユリの誕生日には何かプレゼントをあげるか)
ケンジ(思えば今まで、自分の能力を上げることに必死で、ユリにそういうのをしたことなかったな・・・これが敗因だったのか)
  おーい新人!こっち残ってんぞー!!
ケンジ「は、はいぃぃ!!」

〇学生の一人部屋
  誕生日 デート
  検索
  誕生日や記念日など、特別な日のお祝いには、当店の横浜の夜景が見渡せる窓際席確約アニバーサリーコースがおすすめ!
ケンジ「おーおー、まぁよく「夜景の綺麗なレストランで」なんてのは聞くけどよー」
ケンジ「一人1万マネーか・・・。 それにプレゼントだろ? あ、こういうところ行くなら服も買わなきゃか。 恋愛ってお金かかるなー」
ケンジ「いや、こんなことでグチグチ言ってるようじゃダメだな。 バイトをもう少し増やせばなんとか・・・」
ケンジ「漢気見せろ!俺ぇぇ!!」

〇おしゃれな通り
  ユリの誕生日当日。
  なんとかデートに漕ぎ着けた俺は、ガチで気合いが入っていた
ケンジ(服装・身だしなみ、OK! 負けられない戦いがここにはある!!)
ユリ「ごめんね〜待たせて!」
ケンジ「全然!じゃあ行こうか!」
  ユリにはデートの内容は知らせていない。いわゆる「サプライズ」ってやつだ。
  女子はどうやらサプライズされるのが好きらしい
  俺にできる、最高のサプライズを用意した。きっとユリは喜んでくれるだろう

〇東京全景
ユリ「・・・えっ!?すごい!!」
ケンジ「ははっ!今日はユリの誕生日祝いだからな。ちょっと奮発した!」
ユリ「えーっ・・・わ、私こんな格好で来ちゃったけど大丈夫かな?浮いてないかな?」
ケンジ「大丈夫だって!」

〇東京全景
ユリ「美味しかったー! 食べたことない料理がたくさんあってビックリだよ! こういうところ知ってるなんて、ケンジさすがだね」
ケンジ「お、おう。まーな!」
ケンジ(そろそろかな)
  ユリさん、お誕生日おめでとうございます!
ユリ「えっ・・・!?」
ケンジ「誕生日おめでとう。 それから、これ、俺からプレゼント」
ユリ「ここまでしてくれるなんて・・・ ケンジ、本当にありがとうね」
ケンジ(よっしゃぁー!!大・成・功!)

〇体育館の裏
  3月。ゲームはエンディングを迎えた
ケンジ(よぉし、今回こそは!)
ユリ「ケンジ、話があるって、何?」
ケンジ「あぁ、これ」
ユリ「・・・えっ!?」
ケンジ「ペアリング。 もし、俺と付き合ってくれるなら・・・これを受け取ってください!」
ユリ「・・・ごめんなさい」
ケンジ「えーーーっ!!」
ユリ「あ、あと、これも」
ケンジ「それ、俺が誕生日にあげたバッグ・・・」
ユリ「ごめんね、私何かよくわからなくて受け取っちゃったけど、これ10万マネーくらいするバッグだよね? こんなの受け取れないよ」
ケンジ「い、いや、それはプレゼントだから!」
ユリ「高校生の私が持つようなバッグでもないし、ここまでされても逆に怖いというか」
ケンジ「そんな・・・」
ユリ「今まで色んなところ行ったけど、ちょっと世界が違くて、正直あんまり楽しめなくて。 ケンジとは、価値観が合わないかなぁ」
  GAME OVER

〇汚い一人部屋
ケンジ「あーーっ!! なんなんだ、もう!」
ユウト「うおっ! またダメだったのかよ」
ケンジ「お金使ってもダメ、頭良くても運動できてもダメ、イケメンでもダメ・・・」
ユウト「人間性を否定されているようで悲しいな」
ケンジ「つーかこのゲーム作ったのお前だろ! そろそろ攻略法教えろよ!」
ユウト「それは、俺にもわからない」
ケンジ「はっ!?」
ユウト「このゲームは、AIが集めた人間の恋愛に関するビッグデータを利用してるだけで、その中身は俺にはわからん」
ユウト「しかもそのデータは日々更新されていく。 一度成功したものが、次も必ず成功するとは限らん」
ケンジ「マジかよ・・・」
ユウト「ちなみに俺も、お前の3倍くらいはやっているが、未だにクリアしたことはない!」
ケンジ「女心っつーのはどんだけ難しいんだよ」
ケンジ「ま、とりあえずまた研究してくるわ」
ユウト「うい。またなー」

〇学生の一人部屋
ケンジ「はぁー。今回は参考にする記事間違えたかな。 よくよく考えたら、あのゲームの中では高校一年生だもんな」
  恋愛 上手くいかない
  検索
  恋愛が上手くいかない、一番の理由はコレだ!
  ──あなたは大きな勘違いをしているかも!?
ケンジ「む・・・なんだこの記事。参考になるかもしれないな」

次のエピソード:頼れる男=モテ?

コメント

  • 頭がよくてもお金があってもダメだとすると、本当攻略法はなさそうですね… 自分がやってもクリアできる自信はありません(笑)

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