寵姫は正妃の庇護を求む

香久乃このみ

第八話 運命の分岐点(脚本)

寵姫は正妃の庇護を求む

香久乃このみ

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〇貴族の部屋
  ◆あらすじ◆
  ソウビはチヨミの義弟タイサイと出会う。
  一方、ヒナツは
  「簒奪王」のあだ名がつけられた
ヒナツ・プロスペロ「いやぁ、ソウビは今日も美しいな!」
ヒナツ・プロスペロ「笑う顔も見てみたいが、 冷たい横顔でさえ彫像のように 整っているのが素晴らしい」
ヒナツ・プロスペロ「ははは、罪な女よ!」
ソウビ・アーヌルス「・・・・・・」
ソウビ・アーヌルス(また、部屋に勝手に入ってきて・・・)
ソウビ・アーヌルス(チヨミの所に逃げたいけど、 最近入り浸りすぎちゃったしなぁ・・・)
ソウビ・アーヌルス(私のせいで王妃の仕事が 溜まってしまったみたいだし、 少し遠慮せねば・・・)
ソウビ・アーヌルス(待てよ? 私がチヨミの仕事の手伝いをすれば いいんじゃないかな?)
ソウビ・アーヌルス(私はここから逃げられる、 チヨミは仕事が減る、WinWinでは!?)
ソウビ・アーヌルス(よし! そうと決まれば・・・)
兵士「失礼いたします! 王、こちらにおられますか!?」
ヒナツ・プロスペロ「騒々しいぞ」
兵士「はっ、失礼いたしました! しかし、 急ぎお伝えせねばならないことが!」
兵士「カニス卿が反旗を翻し、 ウツラフ村を占拠しております!」
ヒナツ・プロスペロ「・・・・・・」
ソウビ・アーヌルス(これは、第五章で起きたイベント!)
  ヒナツが王座に就いたことを
  快く思わない貴族たちの起こした反乱。
  王都に近い村を占拠し、
  そこに陣を張っているというもので、
  貴族たちは村人に対し高圧的な態度を
  取り続ける。
  家や食料などを提供させられ、
  理不尽な命令をされる民たちが、
  王に助けを求めるイベントだ。
ソウビ・アーヌルス(庶民出身の王は自分たちの味方だと、 民はヒナツに期待を寄せる)
ソウビ・アーヌルス(けれどヒナツはソウビに溺れ、 この訴えを聞き流し放置)
ソウビ・アーヌルス(業を煮やしたチヨミが 仲間を率いて討伐に向かうが、 民の心はヒナツから離れてしまう)
ソウビ・アーヌルス(民に慕われて王となったヒナツは、 この一件で民の信頼を失い、そして・・・)
ソウビ・アーヌルス(ソウビは国中の憎悪を集め、 殺害される最期へとつながる!!)
ソウビ・アーヌルス「いやぁあああ!!」
ヒナツ・プロスペロ「!」
ヒナツ・プロスペロ「おい、貴様! ソウビが怯えてしまったではないか!!」
兵士「も、申し訳ございません!」
ヒナツ・プロスペロ「ソウビ、怯えずともよいぞ。 カニス卿のことは知っているが、 大したことが出来るやつではない」
ヒナツ・プロスペロ「放っておいても民が自ら蜂起し やつを叩き出すだろう」
ヒナツ・プロスペロ「お前は俺の腕の中で ただ心安らかにその時を待っていれば」
ソウビ・アーヌルス「そういうところだー!!」
ソウビ・アーヌルス(いや、ゲームでこのシーン見たけどね? 実際目の前でやられるとヒくね!?)
ソウビ・アーヌルス「今すぐ兵を出して、 民を守ってカニス卿を捕まえて!」
ヒナツ・プロスペロ「その必要はない」
ソウビ・アーヌルス「なぜ!?」
ヒナツ・プロスペロ「ウツラフ村の民は、 奸臣フリャーカの軍を討つ際に 戦力となってくれた心強い民だ」
ヒナツ・プロスペロ「彼らは自分の力で解決できる。 わざわざ兵を差し向けては、 彼らの力を信用していないことになるぞ?」
ソウビ・アーヌルス「ちっがーう! 王が自分たちの村のことを気にかけて くれたという事実が大事なの!」
ヒナツ・プロスペロ「ははは、ソウビは聡明な女だが、 荒事については分かっておらんな。 だが、そこも可愛らしい」
ヒナツ・プロスペロ「さぁ、我が腕の中へ来い。 嵐が過ぎ去るまで抱きしめていてやろう。 この世で最も安全な場所でお前を守ろう」
ソウビ・アーヌルス(ぶっ飛ばすぞ!)
兵士「王よ・・・」
ヒナツ・プロスペロ「言ったとおりだ。 放っておいてもあの村の民は 自力で何とか出来る」
兵士「しかし民は、 王に救援を求めておりまして・・・」
ヒナツ・プロスペロ「考えてみろ、今の俺は王だ。 王に何かあれば、また国が荒れる」
ヒナツ・プロスペロ「最前線で剣を振るうのは 王の仕事じゃない」
ソウビ・アーヌルス(それはそう。 でも、兵を派遣するくらい・・・)
ヒナツ・プロスペロ「それに兵を動かすにも金がかかる。 そんな金があるなら、 麗しのソウビをより一層美しく彩りたい」
ソウビ・アーヌルス(最悪か! どう考えても私がヘイトを集める 結果になるセリフだろうが、それ!)
ソウビ・アーヌルス「・・・もういい」
ヒナツ・プロスペロ「ソウビ?」
ソウビ・アーヌルス(ここは原作ゲームの流れに乗るしかない)
ソウビ・アーヌルス「チヨミの所へ行ってくる!」
ヒナツ・プロスペロ「ソウビ!? なぜチヨミだ!?」
兵士「・・・・・・」
ヒナツ・プロスペロ「・・・・・・」
兵士「失礼いたします!」
ヒナツ・プロスペロ「・・・ふん」
ヒナツ・プロスペロ「やはりこのままではまずい、か」
ヒナツ・プロスペロ「入れ」
ラニ・アーヌルス「失礼いたします」
ラニ・アーヌルス「ヒナツ王にお伝えしたいことがあり、 思い切ってまいりました」
ヒナツ・プロスペロ「ラニ・・・?」

〇貴族の応接間
チヨミ・アルボル「ヒナツがそんなことを・・・」
チヨミ・アルボル「――困った人」
ソウビ・アーヌルス「チヨミ、なんとかならないかな」
チヨミ・アルボル「そうね・・・。 最高司令官たる王の命令なしで 国の兵は動かせないから・・・」
チヨミ・アルボル「私が行くわ」
ソウビ・アーヌルス「チヨミ!」
タイサイ・アルボル「なにを考えてるんだ、姉さん! 反乱軍のいる場所へ一人で乗り込む? 考えなしにもほどがある!」
チヨミ・アルボル「あなたも来てくれるよね、タイサイ」
タイサイ・アルボル「それは・・・。 姉さんに何かあったら寝覚めが・・・ アルボル家の名に傷がつくからな!」
タイサイ・アルボル「って、おい性悪! 姉さんに無理難題押し付けやがって! そんなに姉さんが目障りか!?」
ソウビ・アーヌルス「押し付け? 私も行くけど?」
タイサイ・アルボル「はあ!? バカか、お前! 温室育ちに一体何ができると・・・」
ユーヅツ・アモル「出来るんじゃない? 前王の血を引く姫様なら」
タイサイ・アルボル「ユーヅツ・・・」
ユーヅツ・アモル「王家の人間は、 血統的に魔力が強い。 出来るんだよね、ソウビ?」
ソウビ・アーヌルス「なにが?」
「・・・・・・」
ユーヅツ・アモル「治癒魔法とか」
ソウビ・アーヌルス「まほ、う?」
ソウビ・アーヌルス「えっ!? 使えるの、私!?」
ユーヅツ・アモル「・・・・・・」
タイサイ・アルボル「ダメじゃねぇか!!」
タイサイ・アルボル「つか、魔法使えねぇのに 戦場について来るとか言ってたのかよ! アホか!!」
ソウビ・アーヌルス「ぐっ・・・」
チヨミ・アルボル「待って、タイサイ。 ちょっと私が見てみる」
ソウビ・アーヌルス「チヨミ?」
チヨミ・アルボル「これは・・・!」
  第八話 運命の分岐点 ──終──
  
  第九話に続く

次のエピソード:第九話 出陣

コメント

  • ラニ、どういうキャラなのかなと思ってましたが、ここで動くのですね!

  • ヒナツの動きが気になりますね。
    ラニは何者?

  • タイサイ、いちいち突っかかってくるチヨミLOVEな所が可愛いです😆💕ソウビの能力、気になる!

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