魅惑の天神アマビヱ

伽羅谷 邪蒟

エピソード1(脚本)

魅惑の天神アマビヱ

伽羅谷 邪蒟

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〇アクアリウム
濱矬美帆(はまざみほ)(濱矬 美帆(はまざ みほ)と言います 私の愛する人を助けるため奮闘します どんな困難にあっても負けません)
濱矬美帆(はまざみほ)(天神アマビヱのお札が 流行病を治してくださることを、 うさで聞き、これから行くのよ!)
濱矬美帆(はまざみほ)(将来結婚する人が、 流行病にかかってしまったの! どうしても治したいのです お札をお願いします。と険しい道を 歩み始めた)
コンドル(ハンター)「オィ! いいカモが来たぜ!」
マグマ(貴公子)「そうらしいな! でもチィト小さくねえか?」
コンドル(ハンター)「まぁ!腹の足しににはなるな! どう料理するか? 来ての・・・・・・お楽しみ!」

〇森の中の沼
濱矬美帆(はまざみほ)(本当に気味の悪いこと お化けが出て来ないように! 神様お願い! と震えながら歩いていた)
濱矬美帆(はまざみほ)(あら池があるわ! お魚やザリガニが沢山住んで いるのかしら? フット思い出した!)
濱矬美帆(はまざみほ)(池の奥底には怪獣がいると! その怪獣は、全身が毛でおおわれ目は青白く光り、口には牙が生えていて、形相は狼のようだったと)
濱矬美帆(はまざみほ)「でも私は負けないから! 来てみなさい! パンチをお見舞いするから!と 拳を握り絞めた」
池に住む怪獣(アングリ)「ようやく俺の出番だ 「よう!お嬢さん」 と声をかけた」
濱矬美帆(はまざみほ)「なにか? と振り向いた時、大きなアングリ怪獣が 口をあけて襲って来た!」
濱矬美帆(はまざみほ)「キャ! と気絶してしまった」
濱座 美帆(剣士に変身)「この時ばかりと剣士に変身した怪人が 現れ刀を振りかざした!」
池に住む怪獣(アングリ)「おっと! これは電光石火のごとく! 足が2本転がった!」
池に住む怪獣(アングリ)「して、・・・なかなかの使い手とみた! 降参せざるおえない状況に! 参った!」
濱座 美帆(剣士に変身)「アマビヱの守護神! すぐさま立ち去れ! 立ち去るなら命までは取らぬ!」
池に住む怪獣(アングリ)「小娘にやられたとなれば わしのメンツが立たぬが 名高き剣士様となれば致し方がない 失礼した」
濱座 美帆(剣士に変身)「分かったか! 二度と危害をさせるでないぞ!」
池に住む怪獣(アングリ)(お見それ致しました と池の中にトボトボ帰って行った)
濱座 美帆(剣士に変身)(やれやれ! どうしたかな? と倒れている美帆頭にキッスをして? 消えた!)
(あれ!)
濱矬美帆(はまざみほ)(私どうしたのかしら? 怪獣が消えている 私が怖くて逃げたのね 早く行かなくっては と道を歩きはじめた)

〇けもの道
濱矬美帆(はまざみほ)「なんでこんな森の奥にあるの? 麓の近くに分社つくて欲しいわ! 本当に気が利かない神様だこと! と独り言を言いながら進んだ」
マグマ(貴公子)「おぉ!頑張っているな! 頑張れ! お楽しみが待っている!」
コンドル(ハンター)「そうだ!そうだ! 頑張れ!」
濱矬美帆(はまざみほ)(もう着いてもいい頃だわね 一休みしたいけど 頑張る!)
濱矬美帆(はまざみほ)「少しだけ屋根が見えてきた! 良かった! でも、古びた神社だこと!」

〇古びた神社
濱矬美帆(はまざみほ)(着いたけど! どうなっているの? ありえない!)
濱矬美帆(はまざみほ)(神様いるのかな? こわいけど、ここまで来たんだから 思い切って入る!)
濱矬美帆(はまざみほ)(私は将来結婚するす人が、 流行り病にかかってしまったの! どうしても治したいのです 治るお札をお願いします)
濱矬美帆(はまざみほ)(どうかオバケだけは出ないで! そっと扉を開けた!)

〇祈祷場
濱矬美帆(はまざみほ)「なによ! これ! びっくらこいた!」
濱矬美帆(はまざみほ)(誰かいませんか? キョロキョロ見渡した!)
龍華 富士子(りゅうか)(何かご用ですか?)
濱矬美帆(はまざみほ)(こちらに、アマビヱのお札ありますか?)
龍華 富士子(りゅうか)「あるわよ! 一人で来たの? 偉いわね! 大・中・小がありますが?」
濱矬美帆(はまざみほ)「ここは当然『大』と大きな声で!」
龍華 富士子(りゅうか)「大丈夫よ! そんなに大きな声出さなくても!」
濱矬美帆(はまざみほ)「よかった! おいくらですか?」
龍華 富士子(りゅうか)「千円です」
濱矬美帆(はまざみほ)「この封筒に入っていますからね と巫女さんが差し出した」
濱矬美帆(はまざみほ)「少しだけ見せて!」
龍華 富士子(りゅうか)「ありがたい「天神アマビヱ」の お守りよ! 高いところに、 表を南に向くように飾ってね 病を治してくれるから大事にしてね」
濱矬美帆(はまざみほ)「わかりました」
ダキニ天(天女)「調伏(ちょうふく)させられるか?」
濱矬美帆(はまざみほ)「これで流行り病も治るわ! 本当に有難うございます。 お礼をして!」
龍華 富士子(りゅうか)「気をつけて帰ってね そう!怪人が出るかもしれないので、 暗くならないうちに帰って! 有難うございました」

〇けもの道
濱矬美帆(はまざみほ)「おかしいな? さっきまで、明るかったのに!」
コンドル(ハンター)「オット! 変身を忘れていた!」
タケル(コンドル変身後)「こんにちわ! みかけないお嬢さんだね! どこから?」
濱矬美帆(はまざみほ)「私? お札もらいに来たの!」
タケル(コンドル変身後)「そう! 最近お札もらいに来る人多いな!」
濱矬美帆(はまざみほ)「何か流行り病が流行しているのよ! 知らないの?」
タケル(コンドル変身後)「あそう! 麓の街にはいかないから!」
濱矬美帆(はまざみほ)「この山に住んでいるの?」
タケル(コンドル変身後)「そう! ところで、お嬢さんは、海すきだろう?」
濱矬美帆(はまざみほ)「なぜ? そんなこと聞くの?」
タケル(コンドル変身後)「いや! 夏の海の匂いがしたから!」
濱矬美帆(はまざみほ)「そう! すごいね! 私急ぐからごめんね!と、 駆け出した!」
タケル(コンドル変身後)「こら! 逃げるな!」
濱矬美帆(はまざみほ)「あぁ!よかった! いつも運動しているから!」

〇森の中の沼
「あの子だわ! チョットからかってみるか!」
濱矬美帆(はまざみほ)「あぁ!疲れた! 何? あなたは?」
ダキニ天(天女)「神社にいたのよ! 見えなかった?」
濱矬美帆(はまざみほ)「不思議ね? わからなかったわ! お姉様もお札もらいに? 何処から?」
ダキニ天(天女)「そうね 東方角の浄瑠璃の世界から とでも言いますか? お嬢様が知らない世界かしら?」
濱矬美帆(はまざみほ)「そのような世界は知らないわ! 愛する人が流行り病にかかったので 治したいの!天神アマビヱのお札を もらったの!」
ダキニ天(天女)(そう! でもね お札だけじゃ治らないと思うわ!)
濱矬美帆(はまざみほ)「どの世界に行けば願いが叶うの?」
ダキニ天(天女)(今は隠れていて、見えないけど 本当に願いを叶えたいなら 私が案内してあげるわよ)

〇木の上
コンドル(ハンター)「何か妖しい雰囲気になって来たな!」
マグマ(貴公子)「俺たちの獲物を先取りか? 許せん!」
コンドル(ハンター)「先廻りして! 一気にカタをつけるか!」
マグマ(貴公子)「それが上等手段だな!」

〇村に続くトンネル
(こちらへどうぞ! と指し示す方向に、 なんと見知らぬ視界が!)
ダキニ天(天女)(そうそう お名前聞いていなかったね?)
濱矬美帆(はまざみほ)「濱挫美帆と云います。 よろしくお願いします」
ダキニ天(天女)「そうあらたまって、 言われても困るわ! 入り口までしか案内できないの! ごめんなさい!」
ダキニ天(天女)「でも、一つだけ教えてあげるわ! 如意宝珠の宝を見つけることが、ヒントよ! じゃ気をつけてね!」
濱矬美帆(はまざみほ)「・・・・・・私は・・・・・・!?」

〇後宮前の広場
(摩訶不思議?)
濱矬美帆(はまざみほ)(こんな所に、お姉さんが言っていた 如意宝珠があるのかしら?)
濱矬美帆(はまざみほ)「誰かいませんか? 思い切って入ってみよう!」

〇後宮の回廊
(何もないみたい!)
濱矬美帆(はまざみほ)「本当に誰もいない!」
タケル(コンドル変身後)「オィ!」
濱矬美帆(はまざみほ)「わぁ! ビックリさせないでよ! またあなたなの?」
タケル(コンドル変身後)「ここでなにしている!」
タケル(コンドル変身後)「俺はタケル! あなたの名前は?」
濱矬美帆(はまざみほ)「いきなり何よ! まぁいいわ!教えてあげる 濱挫美帆「はまざみほ」よ!」
タケル(コンドル変身後)「お前がみほか! あるお方から仰せつかっておる! それで何の用じゃ!」
濱矬美帆(はまざみほ)「お願い! 私の大事な人を助けて!」
タケル(コンドル変身後)「お前の大事な人? きまぐれではないのか!」
濱矬美帆(はまざみほ)「戯れごとではないわ! 本当に私の好きな人! 絶対に助けるの!」
タケル(コンドル変身後)「恋人か?」
濱矬美帆(はまざみほ)「私の命と刺し違えても助けるの!信じて お姉さんが、宝珠(ほうしゅ)を見つけなさいと教えてもらったの! 何でも叶うて!」
タケル(コンドル変身後)「あぁ丸い玉だろう!」
濱矬美帆(はまざみほ)「良かった! 案内して!」
タケル(コンドル変身後)「こっちだ! 怪人が出るとの噂があったが、 俺に任せろ!守ってやる! 歩き出した!」
タケル(コンドル変身後)「しばらく行くと ここだ! と建物の前に立った!」

〇王宮の広間
濱矬美帆(はまざみほ)「ここが! 立派な建物ね」
タケル(コンドル変身後)「そりゃ地獄の・・・ いゃいゃ間違えた! 宝が飾っておるところ!」
濱矬美帆(はまざみほ)「そう! 宝珠もこの中にあるの?」
タケル(コンドル変身後)「そりゃいくつもあるさ!」
濱矬美帆(はまざみほ)「そんなにたくさん?」
タケル(コンドル変身後)「その前に汚れとか垢(あか)が ついているから、お風呂に入って 落としてからだなぁ」
濱矬美帆(はまざみほ)「そうよね 大切な宝ですものね!」
タケル(コンドル変身後)「こっち!」

〇露天風呂
濱矬美帆(はまざみほ)「露店風呂!」
コンドル(ハンター)「これで!」
濱矬美帆(はまざみほ)「良かった! と後ろを振り返った!」
タケル(コンドル変身後)(だろう!俺は・・・)

〇幻想空間
濱矬美帆(はまざみほ)(お湯の色が変わり始めたわ! どうして?)
マグマ(貴公子)(ウヒヒ・・・!儂が口を広げて待っているから飛び込んできな!)

〇カラフルな宇宙空間
濱矬美帆(はまざみほ)「本当にどうしたのかしら? お湯がドンドン蒸発していくわ! 熱い!熱い!下から吹き上げてくる! まさか、マグマ!」

〇火山の噴火
濱矬美帆(はまざみほ)「マグマが流れて来た! お湯がマグマに! 大変! ねえ!どうしたのよ!」
タケル(コンドル変身後)「さぁ入れ!」
濱矬美帆(はまざみほ)「いや!入れと言われても、 人間ですもの入れないわ!」
タケル(コンドル変身後)「愛しい人のためには、命をも 捧げると申したではないか? あれは嘘か? 宝珠はこの中にあると、秘宝書の中に書かれている!」
濱矬美帆(はまざみほ)「本当に、何も聞いていない! マグマを見つめ考えていた! 罠かな?私をどうしたいのかな? と疑いを持った」
濱矬美帆(はまざみほ)「本当に願い事が叶う宝珠よね! じゃあ一緒に取りに行こう! もし私が死んだら、」
濱矬美帆(はまざみほ)「宝珠は、この住所の草叢耀司(くさむらようじ)に届けて! 嘘ついたら化けていじめてやるからね!」
タケル(コンドル変身後)「嘘はつかん!」
コンドル(ハンター)「さて! ここは決定打を打たないと 飛び込まない? さて?」
濱矬美帆(はまざみほ)「私飛び込んだらどうなるの? 私だけが溶けちゃう! そんな? でも、愛する人や流行り病にかかった 人が助かるなら!」
マグマ(貴公子)(おかしいな? なかなか獲物が、飛び込んでこない?)
コンドル(ハンター)「相談だが! 獲物がなかなか賢い! 俺を巻き込んで、俺も飛び込むことに! 俺が飛び込む所だけ業火にシールドを張ってくれ!」
マグマ(貴公子)「なに! 勇気も知恵もあり太刀打ちできんとな! なんでもいいから飛び込ませろ!」
コンドル(ハンター)「そうですよね あんなチビ助にやられてたまるものか! じゃあ頼んだ!」
濱矬美帆(はまざみほ)「どうしたの? 一緒に飛び込もう!」
タケル(コンドル変身後)(神様はいるのでしょうかね?)
濱矬美帆(はまざみほ)「行き先を確認すると、 真っ赤な火が轟々と唸っていた! さぁいくよ!」
タケル(コンドル変身後)「タケルは、美帆に声をかけた! 何故こんなことに命を懸ける!逃げる機会があれば逃げな! 君は飛び込むことはない!」
濱矬美帆(はまざみほ)「私は約束しているの 絶対に愛する人を助けるの! と手をつなぎ業火の中に飛び込んだ!」

〇宇宙空間
マグマ(貴公子)(二人して空中を飛んでいるかのよう! 空中の裂け目から、マグマが顔を出し [美帆とやら彼氏が貴女を愛しているとでも?])
濱矬美帆(はまざみほ)「野暮なこと言わないで! 私は耀司君と結婚するのよ! 私の命にかけて治してあげるの!」
マグマ(貴公子)「それはそれはお見それいたしました と言い残して消えた!」
マグマ(貴公子)(貴公子たるものそこまで言われて、 心が動かざるお得なかった さて、どうしたものか?)
マグマ(貴公子)「そこには情熱と勇気と真実の愛の姿が見え た気がした するとダキニ天姿が現れた」
ダキニ天(天女)(マグマ殿どういたしましたかな? 何か悪魔の心が心臓を鼓動を叩くように、心も叩かれ麻痺してしまった?)
マグマ(貴公子)(いやはやまいった!)
ダキニ天(天女)(私の一存で采配を振らしてもらいます)

〇王宮の広間
濱挫 美帆(初段の構え)「あれ! ここは! 最初にいた所? タケル君 どうしたのその格好は?」
タケル(コンドル変身後)「あれ? 美帆だって髪毛も金色に変わっているよ! 摩訶不思議な世界が!」
ダキニ天(天女)(お疲れ様! 楽しめたかなぁ! もっと大変よ! あと11の関門を突破しなければ 如意宝珠は掴めないわよ! じゃ頑張って!)

〇アクアリウム
濱座 美帆(剣士に変身)「王としての第一歩を踏み出した! 共に悪を倒し如意宝珠をゲットするぜ!」
濱挫 美帆(初段の構え)(変身できるようになちゃった! けど、第1話で終わり)

コメント

  • 摩訶不思議な語り口で、読者も物語の世界に吸い込まれる様な不思議な感覚でした。白い狐に乗って手に宝珠を持つと言われるダキニ天やマグマなど、登場人物もユニークで興味深い世界観でした。美帆がいきなり剣士に変身したのには不意を突かれましたね。

  • 昔の伝説に出てくるものは一体何がもとに描かれたものなのですかね。
    今は信仰したりするものになっていますが、こうやって物語として語り継がれていくことは良いことだと感じました。

  • 愛する人を守りたいと信じた道をずんずんと突き進む彼女の勇ましさ、これは彼女を陥れようとする連中にもかなりの迫力をあたえたと思いますね。

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