2眠:ハウスは何でも知っているわけではない。(脚本)
〇綺麗なリビング
ハウス「レドイちゃん、まだ寝てるのよね。」
ハウス「ロボットを拾ってくるなんて、昨日の今日だから、疲れてるのかもしれないけど...」
ハウス「やっぱりそろそろ様子を見に...」
ピーポー...。
ピーポー...。
ハウス「えっ!?救急車!!?」
ハウス(人間が住んでいるのなんて、この辺りではここくらい...。)
ピーポー!!
ピーポー!!
ハウス「やだっ!! どんどん近づいて来るじゃない!!!」
〇黒
〇綺麗なリビング
ドンドン!!
ドンドン!!
こちらで救急車を呼ばれた方がいます!!
直ちに扉を開けてください!!!
ハウス「は、はいっ!」
ドクターロボ「患者はどこですか!?」
ハウス「ええっと、あの、に、二階ですっ!!」
〇黒
〇ファンシーな部屋
ガチャッ。
ドクターロボ「失礼します!! レドイさんですねっ!?」
ハウス「レドイちゃん!! 大丈夫!!?」
ドクターロボ「良かった。 意識はあるようですね。」
ドクターロボ「お体の具合を話せますか?」
レドイ「か、からだが、うごかない...。」
ハウス「そんな...。 レドイちゃん...。」
ドクターロボ(難病の発症かもしれない...。)
ドクターロボ「わかりました。 すぐにお体を検査します。」
ドクターロボ「...。」
ドクターロボ「...。」
ドクターロボ「...。」
ドクターロボ「これは...!」
ドクターロボ「大丈夫ですよ。」
ドクターロボ「レドイさん、これは筋肉痛というものです。」
レドイ「きん、にくつー...。」
ドクターロボ「激しく体を動かした後、一時的に痛みが出ますが、二、三日で治ります。」
ハウス「良かった。 そのぐらいで済むのね。」
レドイ「この、いたみが... に、さんにち...」
ドクターロボ「早く治す為には、マッサージやストレッチを行うのが良いでしょう。」
ドクターロボ「とりあえず今は、筋組織が炎症を起こしていますので、冷やしておきますね。」
ペタペタ...。
ペタペタ...。
レドイ「つめたっ!!?」
ドクターロボ「これであとは、良くなるのを待ちましょう。」
ドクターロボ「明日になっても痛みが引かないようであれば、また連絡をください。」
ハウス「どうも本当に...。 ありがとうございました。」
〇黒
〇ファンシーな部屋
ハウス「救急車には驚いたけれど、深刻な事態ではなくて、本当に良かったわ。」
レドイ「いや、とても深刻...。」
ハウス「そうよね。ごめんなさい。 体中が痛いわよね。」
レドイ「そうだ、あの子は!!?」
レドイ「おきた!!?」
ハウス「いいえ。 まだ目覚めないわ。」
レドイ「そう...。」
ハウス「電力供給ユニットはついてるから、電池切れってことはなさそうだけど...。」
レドイ「...。」
ハウス「昨日、あのロボットのメインパワーを探したの。」
ハウス「けれど、どこにあるのか分からなかった。」
ハウス「私たちの型番とは、まるで異なるようね。」
ハウス「あの爆発地点にいたことを考えると...」
ハウス「もう壊れてしまっている可能性もあるわ。」
レドイ「うん...。」
ハウス「でもね、もし壊れていなければ、セルフプログラムが働いて、時期に目覚めると思うの。」
ハウス「もうしばらく寝かせておいてあげましょう。」
レドイ「うん、そうだね。」
ハウス「さあ! それまでにレドイちゃんも体を回復させておかないとね!!」
筋肉痛で救急車を呼んじゃう描写、レドイちゃんがどのくらい箱入りなのかわかりやすく、世界観も掴めてよかったです!