有朋自遠、、、他2つ(脚本)
〇古い本
『論語』
孔子(B.C.552?-479)および
その弟子たちの言行を記した書物。
中国のみならず、
日本、ヴェトナム、朝鮮半島等でも読まれ、
それらの地域でも思想的影響を及ぼしている。
〇教室
せんせー「じゃあ『論語』について授業はじめるよー」
るる「はーい!」
せんせー「まず『論語』というのは、孔子の言動を中心にまとめたもので、儒家の祖である孔子の思想を学ぶには・・・」
るる「はーい、せんせー!」
るる「孔子って女の子なんですか?」
せんせー「いやいや、男だから! 70歳を超えても元気だったジジイ様だよ」
るる「だって「子」ってついてるから・・・ 昔の女の子って、みんな「子」がついてるよね?」
るる「で、「孔」って穴のことだよね!?」
るる「アナのある女の子ってこと!?」
せんせー「この「子」は、先生とか師匠って意味だからね!」
せんせー「あと、「孔」は中国では普通の姓なの 今でも中国に孔さんはたくさんいるから」
せんせー「つまりは、中国人の「孔先生」ってこと」
るる「へー、知らなかった・・・」
せんせー「あと言っておくけど・・・」
せんせー「アナは男の子にもあるから! ”受け”には必須よね!」
〇古い本
有朋自遠方来、不亦楽乎。
──『論語』学而第一
〇教室
せんせー「「朋有り遠方より来たる、亦(ま)た楽しからずや」と」
せんせー「読み下したらこうなるわね」
るる「「亦た楽しからずや」ってどんな意味なんですか?」
せんせー「「何と楽しいことだろうか」って感じ」
るる「じゃあ、 「大好きな朋ちゃんが遠くからわざわざ来てくれたー、やったー!」って意味ですか?」
せんせー「ええと・・・ この「朋」って人名じゃなくて・・・」
せんせー「同じ学問を修めようとする仲間、学友のことを指す言葉」
せんせー「だから、遠方から優れた学友が来て喜ばしいって意味ね」
せんせー「ちなみに、その「朋ちゃん」っていったい誰なの?」
るる「えーっと、遠くに引っ越した幼馴染!」
せんせー「よかった、変な意味じゃなくて・・・」
せんせー「「人気嬢の朋ちゃんが遠くのお店からデリバリーで来てくれた、やったー!」 って話なら、せんせー怒ってたからね!」
〇古い本
子曰、巧言令色、鮮矣仁。
──『論語』学而第一
〇教室
せんせー「「子曰わく、巧言令色、鮮(すく)なし仁」ね」
るる「「子」は先生のことだっけ? 孔子が言ったってことですか?」
せんせー「そっ、正解! 『論語』の中身の大半は「子曰わく」から始まる言葉だから」
るる「やった!」
るる「じゃあ、この「仁」って何ですか?」
せんせー「ちょっと表現が難しいけど、思いやりや親愛の気持ちと言うべきね」
せんせー「あと「巧言」は「言葉が巧み」、「令色」は「見た目がいい」ってことだから」
るる「じゃあ、孔子が言いたいのって、」
るる「「街中で言葉巧みにキャッチしてるイケメンには騙されるな!」ってことかな?」
せんせー「・・・あながち間違ってないかも」
〇古い本
子曰、唯女子與小人、爲難養也。
──『論語』陽貨第十七
〇教室
せんせー「「子曰わく、唯(た)だ女子と小人とは養い難しと為す」ね」
るる「「養い難し」ってどういう意味ですか?」
せんせー「「扱いにくい」って意味ね 英訳でも、"hard to deal" ってされてる」
るる「へー、そーなんですねー!」
せんせー「やっぱり扱いづらいものなのよ! 「女子と小人」って!」
せんせー「女の子とかロリショタってジャンル的に規制が多いから!」
せんせー「”薄い本”にするなら男の子同士に限るわね!」
せんせー「あー、美少年同士ってサイコー!」
るる「ふぇっ!?」
〇教室
せんせー「じゃあ、今日の授業はここまでね」
るる「つかれたー!」
せんせー「今度の授業も『論語』の続きを行うから」
せんせー「ちゃんと予習復習しておいてね」
せんせー「・・・私達の存在が消されてなかったら」
せんせー「こんなタップノベルなんて削除案件だよね いろんな意味で・・・」
せんせー「私達だけじゃなく・・・」
せんせー「この作者だって抹殺されるかもね・・・」
るる「ふぇーーーん!!!」
──────続く・・・かも
流れ流れて、この作品にたどり着きましたが、これもまた独特な世界観でハマりましたー。感謝。
難しいお話かと思ったら、私にでもわかりやすい漢文でした。
先生すごい!
るるちゃんとのやりとりがおもしろかったです!
先生BL好きなんですか?笑
先生とのやりとりがとても面白かったです!
意外と二人とも趣味思考が似てるから話が合うのかもしれませんね笑
こんな先生に出会いたかったぁ!