さいごのネフテとさよならのレドイ

宇野木真帆

1眠:だってねむいんだもん...(脚本)

さいごのネフテとさよならのレドイ

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〇綺麗なリビング
ハウス「レドイちゃん、まだ寝てるのよね。」
ハウス「いつものことだけれど、やっぱり心配になっちゃうわ。」
ハウス「...」
ハウス「やっぱり、様子を見に行くだけでも...」
  ゴゴゴゴゴ....
ハウス「な、なんの音かしら!?」
  ダダダダダ...!!
ハウス「れ、レドイちゃん!? 待って!!?」

〇おしゃれな住宅街
  その音をきいたとき、体がはじけたんだ。
  だれかによばれているような...
  なにかがはじまるような...
レドイ(こっちのほうから音が...)
レドイ(えっ...)

〇砂漠の滑走路
レドイ(なにこれ...)
レドイ(ここだけなにもなくなってる。)
レドイ(あ、あそこにだれか...)

〇黒

〇砂漠の滑走路
レドイ「あの、だいじょうぶですか...?」
???「...」
レドイ(へんじがない。 しんでる...の...?)
レドイ(というか、これは...)
レドイ「"ロボット"?」
レドイ(ううん。 ユニットがない...)
レドイ(じゃぁ、にんげん? それもちがう気がする...)
  緊急事態発生!!
  緊急事態発生!!
レドイ(パトロボがきちゃう。 とにかく、この子をまもらなきゃ。)

〇黒

〇砂漠の滑走路
パトロボ「これは一体、何が...」
  ザザッ...
パトロボ「おや、そこにいるのは...?」
パトロボ「れ、レドイさんっ!?」
パトロボ「ご無事でしたかっ!?」
レドイ「うん。」
パトロボ「無事で何よりです。」
パトロボ「この辺りは先ほど、凄まじい爆発があったようで、とても危険です。」
パトロボ「私がご自宅まで送りましょう。」
レドイ「うん。」
レドイ「じゃぁ、この子もいっしょにつれてって。」
パトロボ「こ、これは...」
レドイ「わたしのロボット。」
パトロボ「ロボット...」
パトロボ「たしかに。 電力供給ユニットがついていますね...」
パトロボ「わかりました。 お二方とも無事にご自宅まで送りましょう。」

〇高級住宅街
パトロボ「ご自宅はこちらですね。」
レドイ「うん。ありがとう。」
ハウス「こちらまで送ってくださり、ありがとうございます。」
パトロボ「爆発地点はこれから調査しますので、しばらくは近づかれない方が良いと思われます。」
パトロボ「それでは、私はこれで。」

〇綺麗なリビング
ハウス「良かったわ、本当に。」
ハウス「レドイちゃんに、何事もなくて...」
レドイ「あの子はだいじょうぶかな。」
ハウス「そのことなんだけど、レドイちゃん...」
ハウス「あの子は、何者なの?」
レドイ「しらない。」
ハウス「...」
ハウス「あの子は、見た目からも分かるように、異質よ。」
ハウス「良く分からないものを、この家に置いておくのは、危険だわ...」
レドイ「...」
ハウス「パトロボに引き渡すのは...」
レドイ「だめっ!!」
ハウス(レドイちゃんが怒るなんて...)
レドイ「わたしのロボットよ。」
ハウス(...)
ハウス(私達ロボットは、人類を尊重しなければならない...)
ハウス「わかったわ。」
ハウス「早く目覚めると良いわね。」
レドイ「うん。」
ハウス(レドイちゃんが笑うのなんて、いつぶりかしら。)
ハウス(この出会いが良いものとなりますように。)

次のエピソード:2眠:ハウスは何でも知っているわけではない。

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