アルカイック✛スレイヤー〜死語退散!!〜

ゆきんこ

第7話 絶体絶命!ミサの試練(脚本)

アルカイック✛スレイヤー〜死語退散!!〜

ゆきんこ

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〇暗い洞窟
ミサ「聞いて! ヒューヒューの意味が3パターンあって、解釈に困ってるの!」
ミサ「1つは男女の仲を揶揄する言葉!」
ミサ「アルカソード!」
ミサ「くっ!強い・・・」
ミサ「2つ目はドラマ『●十歳の約束』で使われた、強がりの冷やかし言葉!」
ミサ「ウウッ!」
ミサ「3つ目は、桃の天然水のCMで歌姫が口にして流行語になった言葉!」
ミサ「アアッ!」
コハル「ミ、ミサ! 私達を庇いながら闘っている!」
コハル「どうにか、この状況を変えないと、ミサの魂が滅びてしまう!」
優子(ゆうこ)「そんなこと、させないわ! コハル、一か八か私に考えがある!」
コハル「・・・エエッ!?優子さん、気は確かなの!?」
コハル「そんなことして、もし失敗したら・・・?」
優子(ゆうこ)「失敗しても、しなくても状況が変わらないなら、成功させるしかない!」
コハル「わ、分かったわよ・・・やるよ!」
ミサ「コハル、チャンゆう、何を!?」

〇暗い洞窟
優子(ゆうこ)「アルカイック、私と、同化して!」
  自ラ同化シタイトハ・・・バカナ娘ダ!
コハル「こ、こっちもよ!」
ミサ「なっ!?何でこんなこと・・・」
  ミサ・・・聞イテ・・・!
  コノアルカイックの『ヒューヒュー』は、桃ノ天然水ダ!
  コノアルカイックノ『ヒューヒュー』ハ男女ノ冷ヤカシダ!
ミサ「ヒントを教えるために、アルカイックと同化してくれたのね!」
ミサ「なら、最後のアルカイックは・・・」
ミサ「ドラマ『二十歳の約束』、主人公が自分の気持ちを誤魔化すために使った冷やかしの言葉!」
ミサ「ヒューヒューだよ!!」
  小娘!離レロ!!
「きゃああ!」
ミサ「みんなの勇気、ムダにはしない!」
ミサ「ウォォォォッ!!」
ミサ「延長アルカソード! 3頭まとめて、怨念、退散!!」

〇魔界
  チャント聴キ分けテクレテ、ヒューヒューダヨ・・・!

〇女性の部屋
  ミサの部屋に戻りました。
  ただし、ミサの魂のヒビが限界値です。
コハル「魂の・・・ヒビ?」
コハル「マズイわ!ミサが死んじゃう!」
天使「ミサはもう死んでいる」
天使「ただし、もう一度主の審判を受けねばならない」

〇大広間
ミサ「また、知らない場所・・・誰も居ない」
管理局長「アルカスレイヤーミサ、創造主がお呼びだ」
ミサ「あっ、あの。 チャンゆうとコハルが助かったのか、分かりますか!?」
管理局長「人のことより、自分の心配でもしろ!」
ミサ「嫌な奴〜」

〇洋館の玄関ホール
創造主「お主がアルカスレイヤーミサか」
創造主「破壊者、トレンドハンドラーメレに負けて、ここに舞い戻ったと、そういうことか」
ミサ「神さま・・・でしょ?」
創造主「オマエ達がどう呼ぼうと構わない。 問題はミサ、オマエをどう処理していくかだ」
管理局長「恐れながら主よ。 この者は一度死を保留されています。 2度目は契約違反でしょう」
ミサ「何よ、勝手なこと言って! エラそうに」
ミサ「私がアルカスレイヤーやらなかったら、メレは倒せないんだから!」
創造主「よく言った! この管理局長倒せば、蘇りを許可しよう」
管理局長「本気ですか創造主よ!? この娘と私を対戦させると?」
創造主「オマエを倒せないようなら、メレは無理だろう」
創造主「不服か?管理局長」
管理局長「・・・くっ、仰せのままに!」
管理局長「闘技場へ来い!相手になってやる」

〇女性の部屋
くぅ「オマエ、ハンドラーに情報流しているスパイなんだろう?なぜメレの邪魔をする?」
天使「スパイなんて、時間の無駄だ」
くぅ「今更なんだよ?俺にはバレているぜ」
天使「それ以上喋ると、舌を引き抜く」

〇闘技場
管理局長(素人の小娘相手に私を使うとは・・・主もそろそろモウロクしたか)
管理局長「見るからに美しい日本語を話せなそうな娘・・・ では、私から問題だ」
管理局長「例えば敬語だ。 先輩が良い案を出した時に何と返す?」
ミサ「イイネ👍か、良さげじゃないですか!」
ミサ「キャア!」
管理局長「『良いご提案ですね!』だろうが、馬鹿者! 第2問! 先輩からアドバイスを受けた時には?」
ミサ「さっすがー!か、やるじゃん♪」
ミサ「痛い!」
管理局長「『勉強になります』って、言え!」
管理局長「俺は、コンビニや美容室で使われるマニュアル敬語も気に食わない」
管理局長「『こちらでよろしかったでしょうか。』 『千円からお預かりします。』 『お名前を頂戴してもよろしいでしょうか。』」
ミサ「全部合ってるよね?何が変なの?」
ミサ「ふぎゃあああ!!」
管理局長「『こちらでよろしいですか。』 『千円お預かりいたします。』 『お名前をお聞かせいただけますか』」
管理局長「無駄無駄ラッシュの無駄敬語! 敬語は敬いの言葉であって、美しく使うことこそ、日本語の真骨頂である!」
ミサ「このままじゃあ、アイツの思うツボ!」
ミサ「何か弱点はないの!?」
  アルカイック管理局長の弱点についてサーチ完了しました。
ミサ「エッ!意外」
ミサ「よし、これなら・・・!」

〇闘技場
ミサ「♪ちょっと待って、ちょっと待ってお兄さ〜ん!」
管理局長「♪ラッスンゴレライ何ですの〜ん?」
ミサ「隙あり!ニープラ!!」
管理局長「ぬぉおお!? 馬鹿な!お笑い好きがバレたか!」
ミサ「今だ!局長退散!!」
管理局長「ハ、ハメられた〜!?」

〇闘技場
管理局長「グウワアアア!?」

〇洋館の玄関ホール
創造主「ミサよ!よくやった」
創造主「あやつはハンドラーに情報を流すスパイだったんじゃ。 倒してくれて、礼を言う」
ミサ「そうだったの! じゃあ、ミサはうちに帰ってもいい?」
創造主「器があれば、直ぐに返してやれるが・・・」
創造主「生憎、アルカケアラーが与えた器は、メレによって壊され、再利用はできんだろう」
ミサ「じゃあミサは・・・」
天使「私の器をミサに捧げましょう」
ミサ「天使!」
天使「私は天使なんかじゃないんだ」
天使「実は私も創造主様の命を受けて、新しい生を賜った元・人間なのだよ」
天使「君のアルカケアラーとして、はたまた特命の2重スパイとして任務をこなしていたがね」
創造主「アルカケアラーの情報のおかげで、管理局長をあぶり出すのに成功した!」
創造主「さすが、初代アルカマスター!」
創造主「だが、実の娘の危機には平静ではいられないようだな」
ミサ「実の娘? この人がミサのパパなわけないじゃない!」
ミサ「ミサのパパは生きているし、年だって違うし、何でそんなこと言うの!?」
天使「・・・突然のことで、信じられなくても無理はない」
天使「だが、」
天使「私は君の父親の奏なんだ」
天使「ママの美沙枝は、私が死んだことを受け入れられず、ミサには出張と嘘をついている」
天使「そのぶん暗示にかかりやすくて、私が若返って執事になっても気づかないようだがな」
奏(かなた)「これでどう?」
ミサ「ホントに・・・パパだ・・・」
奏(かなた)「ああ。ミサ、今まで寂しい思いをさせたね」
奏(かなた)「創造主のミッションが完了すれば、この器に命を吹き込んてもらえるはずだったが」
奏(かなた)「私はこの器を使って、アルカスレイヤーとしてミサを復活させたい」
ミサ「パパはどうなるの?」
奏(かなた)「創造主様の御心次第かな」
ミサ「久しぶりに会えたのに、究極の2択だね」
奏(かなた)「タイムイズマネー。 悩むことはない。ミサがアルカスレイヤーに戻り、メレを倒してくれ」
ミサ「・・・分かった」
ミサ「ミサが復活して、メレを倒すよ!・・・」
ミサ「そして、アルカマスターになったら、ミサとパバを完全に生き返らせて!」
創造主(この娘、あるいは本当にミッションをやり切ることができるかもしれん!)
創造主「よかろう! ミサを今一度、現世へと送り返し、アルカスレイヤーとしての任務を与えよう!」
  tobecontinue

次のエピソード:最終話 ピリオドの向こうヶ丘どすこい之助!

コメント

  • 驚きのストーリー展開、感動要素も盛りだくさんですね!で、芸人さんのギャグやネタもアルカイックに分類されてしまうのですか!?流行り廃りの激しい過酷な世界ですね!次は感動のラスト、楽しみです!

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