最終話 ピリオドの向こうヶ丘どすこい之助!(脚本)
〇可愛い部屋
今日もチョコとおうちデート
最近、悩みも解決したし、お肌のツヤも蘇ったみたい🥰
今日は、そんなメレの秘密のメイク道具を教えるね♡
メレ「!」
チョコ「どうした?」
メレ「ケルちゃんが・・・倒された・・・!!」
メレ「誰に──まさか、ミサ!?」
そのまさかだよ
メレ「どこに居るの!? 今度こそ、叩き潰してやる!」
ミサ「私が来た!」
「激おこプンプン丸! チョベリバなメレを全集中で倒す!!」
ミサ「アルカソード!」
LEVEL100 アルカソードが進化しました。
攻撃力、防御力ともに100%増加。
最終奥義『クリティカルヒット』の属性を付与します。
ミサ「ハーッ!」
〇可愛い部屋
チョコ「くう!シールドが破られそうだ!」
チョコ「急に強くなりやがった・・・まるで、アルカマスターのような強さだぜ!」
メレ「アルカマスターなんて、わいた! メレはレベチよ!!」
〇血しぶき
メレ「ショータイム」
メレ「古いモノなんて許さない!!トレンドに乗らないヤツは、みんなまとめて地獄へ行け!」
メレ「あなたのココロにもみあげ手裏剣!!」
メレ「効かない!?」
ミサ「パパの力が漲るのを感じる! ミサは1人じゃない!!」
チョコ「何だこの強力な力は!?」
チョコ「ぐほぅ!!」
メレ「チョコの結界を破るとは!」
ミサ「メレ、分かるよ」
ミサ「私も1日中スマホに張り付いて、トレンドばっかり追いかけていた」
ミサ「知らないトレンドがあると嫌な気持ちになるし、古い死語なんて笑いのタネでしかなかった」
ミサ「でも、アルカスレイヤーになって、アルカイックたちとバトルして、気づいたの」
ミサ「死語は、時代の輝き。青春の1ページ」
ミサ「それを懐かしんだり、使うことは時代遅れなんかじゃない」
ミサ「その人が生きた証なの!」
〇血しぶき
メレ「うっせぇ、うっせぇ、うっせぇわ!!!!!!」
メレ「これで終わりよ!」
ミサ「メレ退散! 最終奥義『クリティカルヒット』!!」
〇黒
メレ「ば・・・バカな・・・ 私が・・・負けるワケ・・・ないのに」
メレ「私が消えても・・・またすぐに・・・トレンドハンドラーが生まれる」
メレ「その時まで、せいぜい死語を懐かしむといい・・・」
〇学校の校舎
〇教室
ミサ「おっそよー!」
フトシ「あれ? 最近、昭和死語JKだったのに、戻った?」
ミサ「だって、今は令和だよ? 今しか使えない令和の言葉を楽しむのが、アルカイックマスターの努めと思って」
フトシ「アルカ・・・?」
フトシ(ミサ、最近おかしかったけど、ついに厨二病も発症したのか・・・)
フトシ「それより、出張だったオヤジさんが帰ってきたんだって? 母さんが今度、BBQしましょうだって」
ミサ「アゲ!パパも喜ぶよ❤️」
「もちろん、私達もお呼ばれしま〜す!」
ミサ「大歓迎! みんなでアゲアゲ⤴️パーリーナイツ!!」
〇教室
鎌田(かまだ)先生「みんな、席に着けー」
鎌田(かまだ)先生「今日は転校生を紹介するぞ!」
ミサ「どんなコかな〜!?ワクワク」
林田マルコー大河「はじめまして。 もしかしたら、僕のこと知っている人もいるかもしれないね」
林田マルコー大河「TikTokでダンス動画がバズってる、林田マルコー大河です」
林田マルコー大河「好きなモノはトレンド。嫌いなモノは古いモノ」
林田マルコー大河「トレンドハンドラー『破壊者』が副業です」
ミサ「はにゃっ!?まさか!」
ミサ「もうメレの後継者が居るの!?」
天使「戦士に休息はないな」
ミサ「パバ! せっかく生き返ったのに、何でまた天使の格好しているの?」
天使「美沙子がこの方が良いって言うから・・・」
天使「タイムイズマネー! アルカマスター・ミサよ、出陣だ!!」
ミサ「もー、しょうがないな!」
ミサ「この世に死語がある限り、アルカマスター・ミサは永遠に不滅です!!」
ミサ「行こうぜ!ピリオドの彼方へ!!」
fin
全話通してお見事な作品ですね!熱いバトルあり、人間ドラマあり、笑いありの大作で!それらを支える土台が、流行語と死語というセンスが問われるテーマでしたね。完結お疲れ様でした!