チャリキルアニキの大車輪

快亭木魚

第六輪 六輪相手の修羅場だぜ(脚本)

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〇怪しい実験室
マキ(苦しい!フープで首が締めつけられる!)
フーパーフカダ「今度は絶対に逃がしませんよ!」

〇怪しい実験室
フーパーフカダ「電気がついた?」
ピアノトイ「私がアレグロなスピードでやって来たぞ!」
フーパーフカダ「あなたは・・・ピアノトイ様!」
ピアノトイ「様をつけられるのは苦手なんだよね!」
マキ(全身にピアノを着ている!トイもワキルストだったのか?!)
ピアノトイ「マキ!耳塞いでて!全身のピアノを鳴らす!」
ピアノトイ「衝撃の輪舞曲(ショックロンド)!」
マキ(輪舞曲と書いてロンドと読ませるやつ!)
ピアノトイ「全身のピアノを鳴らして聴覚から相手に衝撃を与える!」
フーパーフカダ「耳が痛い!」
マキ「フラフープの締めつけがなくなった!首から外せる!」
マキ「よし!縛られずに動けるのは最高!」
ピアノトイ「もう一度全身のピアノを弾く!マキ、また耳を塞いで!」
ピアノトイ「睡眠の輪舞曲(スリープロンド)!」
フーパーフカダ「う!急に眠気が!」
マキ「フーパー眠った!」
マキ「自分も眠くなってきた」
ピアノトイ「寝るなマキ!効果は数分、すぐ起きるからアレグロの勢いで逃げる!」

〇地下倉庫
マキ「兄はこの部屋の箱の中!兄、起きて!」
ピアノトイ「食料と水のペットボトル持ってきた」
ピアノトイ「ワキルストならドーナツが好きなはず」
チャリキルアニキ「これは!ドーナツの匂い!」
チャリキルアニキ「美味い美味い!この輪の歯ごたえ!輪ーい輪ーい!」
チャリキルアニキ「よし!元気が出てきた!」
チャリキルアニキ「ピアノの人!あんたが助けてくれたのか?ありがとう!」
ピアノトイ「どういたしまして。私もずっと前に助けてもらったから」
チャリキルアニキ「会ったことあるか?」
マキ「忘れっぽいのが兄のいいところでもある」
ピアノトイ「外に出る道を案内する!ついてきて!」
ピアノトイ「音はなるべくたてないようメゾピアノの小ささで!ワキルスト達に見つからないように」
チャリキルアニキ「了解!(小声で)チャリキっていくぜ!」
フーパーフカダ「うう・・・」
フーパーフカダ「不覚・・・眠ってしまうとは」
フーパーフカダ「こそこそ逃げだして!許しませんよ!」
フーパーフカダ「全ワキルストに通達!チャリキルとマキが地下倉庫から逃走中!ただちに捕獲願います」

〇洋館の廊下
チャリキルアニキ「おいおい!城の廊下みたいな所に来たぞ!地下になんてもん作ってんだ!」
ピアノトイ「センシャレイはワキルスト達から集めたお金で城を建てているんだ」
ピアノトイ「あと実家が金持ちでそこから財産を勝手に持ち出したっていう話もある」
マキ「トイ!なんでそんなに詳しいん?」
ピアノトイ「話は後で!下級ワキルスト達が来た!」
信じやすい男下級信者「チャリキルを捕まえて昇進するんだ!」
熱心な女下級信者「いた!妹だけでも捕まえてやる!」
騎士姿の下級信者「俺は鎧を着てる男だぜ。鎧を着れる程の俺ならチャリキル捕獲などたやすい」
ピアノトイ「信者さん達悪いね!まとめて寝ておくれ!」
信じやすい男下級信者「ああ眠い!ブラック企業で30連勤したせいだ・・・」
熱心な女下級信者「ああ眠い!すみませんすみません!一件も契約取れなくってすみません!もう寝ます!」
騎士姿の下級信者「ぜえぜえ。鎧が重くて疲れたのれす。眠るのれす」
マキ「さすがだ!すぐ寝かしつける!」
落ちぶれ下級信者「俺は借金だらけで何もかも失った。チャリキルを捕らえて幸せになるんだ!」
軍師っぽい下級信者「見たところチャリキル、妹だけでなくピアノを着た人がいますね。戦略としてはまずピアノの能力把握が先決でしょう」
従業員っぽい下級信者「いらっしゃいませ〜!捕まえるなんて滅相もございません!センシャ様の元へご案内します!ご案内が私の得意技!」
ピアノトイ「うわ変な信者さん増えたなあ。まとめて眠って!」
落ちぶれ下級信者「眠くなってきた・・・もうどうでもいいわ俺の人生・・・寝よ」
軍師っぽい下級信者「なんと眠りを誘う旋律!私の見立ては間違っていなかった!次なる戦略はスヤァ・・・」
従業員っぽい下級信者「眠くなっちゃった・・・ありがとうございました〜本日は閉店ですう〜」
チャリキルアニキ「やべえ!次から次へと追っ手が現れる!」
ピアノトイ「ここはうちに任せて!追っ手をみんな休符のように止めてみせる!」
ピアノトイ「2人は先に行って!この先の広間から外に出れるはず!」
チャリキルアニキ「ガッテン!ありがとうよ」
マキ「トイありがとう。気をつけてね」
ピアノトイ「行くんだ。こんな場所にいちゃダメだよ。あんた達みたいな仲がいいきょうだいは」

〇大広間
チャリキルアニキ「よし!広間だ!外までもうすぐのはず!」
テジョーザポリス「マルチャリとレツを発見!これより捕獲する。どうぞ」
チャリキルアニキ「手錠野郎来た!」
チャリキルアニキ「厄介だな・・・マキを守りながらだとキツイぞ」
マキ「足手まといでごめんよ」
チャリキルアニキ「いや!むしろいるから新しいことが出来るかもしれねえ!ひらめいたぞ」
チャリキルアニキ「マキ!俺の背中のチャリに乗って漕ぐんだ!」
マキ「ええ〜!」
チャリキルアニキ「一か八かやってみるぞ!」
マキ「やってみるか!」
チャリキルアニキ「アニキのチャリに乗るマキ!ニキチャリノルマキだ!」
マキ「うわ!乗りにく!不安定過ぎ!」
チャリキルアニキ「大丈夫!慣れるはずだ!」
テジョーザポリス「前回は近距離でしか手錠を使えなかったのが敗因!今回は手錠を投げて遠距離で行く、どうぞ」
チャリキルアニキ「手錠を投げて来た!避けるぞ!」
マキ「避けれた!でも私、落っこちそう!」
チャリキルアニキ「踏ん張れ!ペダルを漕ぐんだ!」
チャリキルアニキ「自家発電をする際に自転車のペダルを漕ぐ方法が用いられる。これを応用する!」
チャリキルアニキ「背中の上から漕ぐことでペダルの回転エネルギーを俺の全身に送ってくれ!」
マキ「頑張るしかねえ!うおー」
テジョーザポリス「妹が兄の背中の上で漕いでいる模様。まとめて捕らえる。どうぞ」
チャリキルアニキ「あぶねえ!投げてきた手錠をギリギリでチャリケンで弾き落とした!」
テジョーザポリス「今度こそ逮捕する!手錠六輪ブーメランをどうぞ」
チャリキルアニキ「やべえ!手錠を一気に3つ投げてきた!」
チャリキルアニキ「手錠六輪相手の修羅場だぜ!避けきれるか?」
マキ「兄!頑張れー!」
チャリキルアニキ「おお!背中からチャリパワーが全身に巡って行く!」
テジョーザポリス「チャリキルは大ジャンプした、どうぞ!」
チャリキルアニキ「すごいぞ!身体が軽い!」
チャリキルアニキ「上空から蹴りの姿勢のままポリスに突っ込む!」
テジョーザポリス「マルチャリが本官に向かって急降下する模様!手錠で捕まえる、どうぞ」
チャリキルアニキ「俺達が落下する速度とチャリキックの力が掛け合わされキックの威力が上がる!」
チャリキルアニキ「落下チャリキック!」
テジョーザポリス「うわー!どうぞ」
チャリキルアニキ「よし!気絶した!ポリスを再び倒したぞ」
マキ「やべえ。振り落とされるかと思った」
チャリキルアニキ「きょうだいの連携が決まった!」

〇洋館の玄関ホール
チャリキルアニキ「玄関ホールだ!もうすぐ外に出れるはず」
ミツワトライク「よおチャリキル!張り切ってんじゃねえか」
マキ「ミツワ!」
ヨンリンクノウ「リキィィィィィィ!」
チャリキルアニキ「クノウ!」
ミツワトライク「チャリキル。てめえの強さは認めてやる」
ミツワトライク「俺なりに考えたのさ。てめえに勝つ方法をな」
ミツワトライク「てめえがきょうだい連携を編み出したように俺達も連携を編み出した!」
チャリキルアニキ「連携だと?クノウはビーストになっていてまともに喋れないはず!」
ミツワトライク「てめえにやられたことの悔しさで俺達は共鳴したのさ!言葉はなくとも意思が通じる!」
ミツワトライク「行くぞ!ヨンリン!」
ヨンリンクノウ「ウガウブンブンブーン!」
ミツワトライク「喰らえ!」
マキ「炎が飛んでくる!」
チャリキルアニキ「速い!避けきれねえ!」
チャリキルアニキ「ぐわあ!足に当たった!」
  きょうだい連携が成功したのも束の間、ミツワとクノウも思わぬ連携技を繰り出す!
  彼らの炎の正体は何か?まともに喰らってしまったアニキは無事なのか?
  次回に続く!

次のエピソード:第七輪 車輪七輪からの炎

コメント

  • 輪舞曲をロンドと呼ぶ、最高。彼女もワキルストに含まれるのか...。キャラクターセンス良すぎです。七輪の回も楽しみにしております。

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