アルカイック✛スレイヤー〜死語退散!!〜

ゆきんこ

第1話 死後の世界は死語だらけ!(脚本)

アルカイック✛スレイヤー〜死語退散!!〜

ゆきんこ

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〇黒
  目覚めよ・・・

〇渋谷の雑踏

〇黒
  目覚めるのだ・・・

〇SHIBUYA109

〇黒
  ミサ・・・
「私・・・?」

〇白
ミサ「かはあッ!」
ミサ「息・・・が・・・できなっ・・・ヒュッ、ヒュ〜・・・」
  落ち着いて
  ゆっくり深呼吸して
ミサ「誰・・・?」
ミサ(不思議・・・見た瞬間、天使だって分かっちゃった)
ミサ「天使・・・だよね?」
天使「私のことはなんと呼んでくれても構わない」
天使「今日から君のバディだからね」
ミサ「どゆこと?」
ミサ「偏差値35以下のギャルにも分かるよーに説明してよ」
天使「──タイムイズマネー。 単刀直入に言おう」
天使「君は死んだ」
ミサ「ハアっ?」
天使「このスマホで君が死んだ時の動画が見られる」
ミサ「み、見せて!!」

〇黒

〇おしゃれなリビングダイニング
ミサの母親「ミサ・・・食べている時くらい、スマホは置きなさい」
ミサ「はあい」
ミサの母親「スマホ台に立てかけろって意味じゃないわよ」
ミサの母親「まったく朝から晩まで・・・ スマホ依存症になるわよ」
ミサ「もうなってるから、いいの。 ごちそうさまっ!」

〇開けた交差点
ミサ「ん?メレのTwitterの更新か〜」
ミサ「チャイボーグメイクとオルチャンメイク、どっちがカワイイか投票して♥だと?」
ミサ「それな〜」

〇黒
ミサ「あ」
  信号、赤だったんだ・・・

〇白
ミサ「嘘」
ミサ「ママに、もう会えないの!?」
天使「そんな君にチャンスがある」
ミサ「チャンス?」
天使「今、死後の世界には昇天できないアルカイック(死語)が氾濫している」
天使「その数が膨大すぎて、管理をしている私達の手に負えなくなってきているのだ」
ミサ「死後の世界に死語があふれてるとか〜待てムリ」
ミサ「冗談なら、笑えないよ」
天使「冗談は言わない主義だ」
天使「神威ミサ。 君がアルカスレイヤーとして任務を果たすことができたなら」
天使「その死をキャンセルさせてやろう」
ミサ「アルカスレイヤー? コスプレイヤー的な?」
天使「全然違う。 君みたいなタイプは実践したほうが早そうだ」
天使「これが任務のためのアイテムだ」
ミサ「どう使うの?」
天使「説明する時間はムダだと言ったハズだ」
天使「その時になれば分かる」

〇渋谷のスクランブル交差点

〇白
天使「ちょうど渋谷A3150で、怨念化したアルカイックが暴れているとの通知が来た」
天使「行くぞ」
ミサ「え、エグいって! いくらなんでも話しを短縮しすぎ!」

〇東京全景
  天使が作った空間の裂け目から、まるで航空写真みたいな東京の全景が見えた。
天使「飛ぶぞ」
  天使は私の腕を掴むと、空間の裂け目に突き落とした!
「ぎゃあああアアアア!!!!!!」

〇渋谷のスクランブル交差点
  MK5!MK5!
ミサ「良かった! 死んだかと思った・・・死んでるんだっけ?」
ミサ「あっ・・・(察し)」
ミサ「このキモチ悪いのとバトルするの!?」
天使「正確には」
天使「アルカイック(死語)を解読し、開放することで昇天させてほしい」
ミサ「えむけーふぁいぶって言ってる?」
天使「スマホを出して登録」
ミサ「ハイハイ」
天使「早いな」
ミサ「勉強より指タップの方が得意なの」
ミサ「うーんと、MK5はマジで恋する5秒前? 余計わからん」
ミサ「ぴえん」
天使「恋煩い系の死語だろうか?」
天使「試しにそのアルカソードに『怨念退散!』と強く念じながら斬りつけてみなさい」
ミサ「家に帰るために、やるしかない!」

〇炎
ミサ「うぉぉぉぉ!」
ミサ「怨念退散!!」

〇血しぶき
  ググカガグガガガ!!
ミサ「きゃああああ!!」

〇渋谷のスクランブル交差点
ミサ「いったあ・・・反撃されたし!」
ミサ「どゆこと? この剣、効かないじゃない!?」
天使「ふむ・・・解釈が違ったようだ。 より、怨念が増してしまった!」
天使「しかも死んでいるとはいえ、ダメージが過ぎれば魂にもヒビが入るから、生き返りが難しくなるぞ」
ミサ「ぴえん通り越してパオン!」
ミサ「どーしたらいいの!?」
天使「もう一度サーチし直してくれ」
天使「違う意味があるのかもしれない!」
  5・・・4・・・3・・・
天使「マズイ! カウントダウン後に強力な攻撃が来るぞ!」
ミサ「ギャルをナメぷすんな!」
ミサ「カウント切れか、神タップが速いか勝負!」
ミサ「マジで、キレる、5秒前! これよっ!!」
ミサ「怒り系の死語! まさに、マジギレしてるのね!」
ミサ「今度こそ」
ミサ「こっちがキレる5秒前よーっ!!!!」
ミサ「怨念退散!!」

〇モヤモヤ
  ワカッテクレテ、アリガトウ・・・

〇渋谷のスクランブル交差点
ミサ「消えたし・・・」
ミサ「私がスレイヤーとか、ジワる」
天使「お見事! まずは1ポイント」
ミサ「ポイント!?」
天使「ああ。君との契約はポイント制だ」
天使「上限365ポイントで生き返る権利を獲得できる。 なあに、この調子ならすぐに達成するさ」
ミサ「1日1ポイントで365日って・・・」
ミサ「ねえ、365日って何か月だっけ?」
天使「1年」
ミサ「いっ、1年〜!?」
ミサ「ドチャクソわいた! あたおかだよっ!!」
天使「ちなみに君の今使ったその言葉も死語になれば、」
天使「ポイントの上限は加算されるから、早めに退治したほうがいいだろう!!」
ミサ「う〜!」
ミサ「MK5!!」
  アルカスレイヤーLEVEL1取得を確認。
天使「お見事! アルカイックLEVEL1を取得したぞ」
天使(意外に優秀な人材だ。 思ったより早くアルカマスターを作れそうだな・・・)

〇女性の部屋
ミサ「私の部屋・・・」
ミサ「あれは・・・夢だったの?」
ミサの母親「ミサ〜! いい加減起きなさ〜い!」
ミサ「ママ!ママ! 夢だったんだね!!」
ミサ「今行くよ〜!」

〇おしゃれなリビングダイニング
天使「おはよう」
ミサ「ハアっ!?夢じゃなかったの?」
ミサ「てゆうか、なんでアンタが台所に立っているのよ!?」
ミサの母親「ミサったら・・・天使さんが朝食用意してくれるのは当たり前じゃない」
ミサの母親「早く食べなさい」
天使「君の才能に免じて、仮の肉体を用意した」
天使「引き続き、女子高生をしながらアルカスレイヤーとして任務を遂行してくれ」
天使「私は君の家に住み込みで働く、執事という役どころにしておくよ」
ミサ「ママが洗脳されてるっ! アンタと一緒に暮らしながらアルカイックを倒さなきゃならないって!?」
ミサ「こみこみできゃぱい!!」
ミサ「ぴえん超えてぱおん超えてぴえんヶ丘どすこい之助〜!!」
  あと1年以内に死語認定されます。
  Fin

次のエピソード:第2話 ハラタイラさんを攻略せよ!

コメント

  • 時代を感じさせる死語って大好きです。聞くだけで気持ちがタイムスリップします!MK5ときいて思わずあの歌を口ずさんでしまいました。チョベリバチョベリグなんてのもありましたね。

  • MK5、まじできれる5秒前。オリジナルのアレンジ版になっていますが、個人的に流行らしていきたいです! ギャルという言葉もすでに死語になっている感もありますが、復活したい死語ってわりとありますね。時代を振り返るっていいなあ!

  • 楽しかったです、死語って懐かしいですよね。自分が普通に使っていた言葉は後に理解してもらえなくなる、、、(笑)365日に及ぶ任務は長いですが頑張ってもらいたいです。

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