第3章 坂口さんの仕事(脚本)
〇事務所
今日も私はこいつと
にらみ合いながら仕事をする。
見た目をカバーするために
様々な資格を取った。
だから、こんな作業も苦じゃない。ただ……。
係長「もう1個あったの忘れてた。 これも頼むわ。」
坂口「……分かりました。 そこに積んどいてください。」
いつも自分の仕事を振ってくる係長。
……係長だけじゃない。
課長「忙しいところ、ごめんね。 どうやったらいいか聞きたくて 老眼だし最近のものに疎いからさ。」
坂口「設定関係ですか……? 私がやっておくので、 少し貸してくださいね。」
課長「本当に!? いやー、君みたいな子がいると助かるよ。 それじゃ、よろしくね。」
できないことが多く、
結局人にやってもらっている課長。
そして、極めつけは……。
部長「お前ら、給料もらってるからには、 きっちり働けよ! 社員は会社のために、だ!」
部長「ワン フォア オール! 「ホール イン ワン」! ……なんてな。」
係長「わっはっは!! さすが部長、面白くて腹がよじれそうです。」
課長「君も面白いこと言うんだね……ぐふふ。」
まさに傍若無人の限りを尽くし、
ハラスメントを横行させる部長。
犠牲になった社員は数知れず……。
うちの部署では、
この3人から押し付けられながら
仕事を回していかなければならなかった。
ただ一人を除いては……。
華「おはようございまーす!」