〇昔ながらの一軒家
　　前回のあらすじ
　　藍衣の家の庭でバーベキューを楽しんでいた桃子たち。
　　そこに現れたのは、ダークランドのメランコリーとダークプリンセスだった。
「出でよ、ディザスター！」
「ディザスター!!!!!」
　　藍衣の両親にとりついたディザスターに襲われる面々。
春野桃子「許せないわ！変身よ！」
「私達、ミラクルマジカルガール！」
チアフルスマイル「みんなの笑顔と幸せ、守ってみせる！」
　　そこへ、ファインとジョインが現れ、メランコリーとダークプリンセスが攫われたハートフルとデライトであったことを知る。
「思い出してください！あなたはハートフル様とデライト様ですよ！」
　　しかし、彼らの出す攻撃に手も足も出なかった。
　　果たして、面々は、ダークプリンセスとメランコリーを倒せるのだろうか？

〇魔界
　　荒れ地と化したチアフルキングダム。
クライ「どうやらダークプリンセスとメランコリーを繰り出して正解だったようだな」
トラジディー「これで人間界の征服も夢じゃないですね。あれだけ強力な力であいつらを洗脳したんですもの」
ドクター・フィアー「世界を、ダークランドの手に治めるときが来るのです！」

〇店の事務室
ジョイフル「今日は店も休みだし、ゆっくり休めるな」
グレートフル「そうだね、兄さん」
　　その時、ミラクルマジカルウォッチが鳴った。
グレートフル「何だろう？」
ジョイン「SOS！ ダークプリンセスとメランコリーが現れたのです！」
ジョイフル「桃子ちゃんたちは？」
ファイン「歯が立たないんです！急いできてください！」
グレートフル「兄さん、一大事だ！藍衣ちゃんの家に行くぞ！」
ジョイフル「了解！すぐに向かう！」
　　ジョイフルと、グレートフルは、夏木家に出動した。

〇昔ながらの一軒家
チアフルスマイル「今までの攻撃が通用しないなんて！」
チアフルシック「何とかハートフル様とデライト様を助け出さないと！」
チアフルポップ「ディザスターも倒さないと！」
チアフルエレガント「どうやったら倒せるのかしら？」
ジョイフル「みんな、大丈夫か？」
グレートフル「その、ダークプリンセスとメランコリーは？」
チアフルエレガント「あれよ」
ダークプリンセス「なんだ、お前たちは？」
グレートフル「おい、ハートフル！僕だ！お前の兄貴だよ！」
ジョイフル「俺がわかるか？お前の兄貴だ！思い出してくれ！」
ダークプリンセス「無礼者。私はお前らの妹ではない。ダークプリンセスだ」
メランコリー「そして私はメランコリーだ」
グレートフル「デライト様！あなたはハートフル様の婚約者様でしょう！」
ジョイフル「思い出してください！」
メランコリー「愚か者め！」
　　容赦なく攻撃は続く。
（お願いします、チアフルスマイルたちを助けて下さい.....!!!!）
　　その時だった。
グレートフル「父上！母上！」
グラッド王「そなたたちの持ってる、ミラクルマジカルウォッチに、特殊なパワーとやらをつけさせていただく」
ブライト妃「これで何とかなるはずです」
グレートフル「有難うございます」
　　すると、ミラクルマジカルウォッチに光がともった。
チアフルスマイル「何かしら？」
大久保樹（負けるなよ、桃子！）
夏木翼（藍衣、何事にも負けるんじゃないよ）
チアフルシック「不思議だわ！元気が出てくる！」
（萌黄のこと、応援してる！）
チアフルポップ「パワーがあふれてくるわ！」
冬元あこ（お姉ちゃん、負けないでね！）
チアフルエレガント「だから、私たちは、負けない！」
　　4人は立ち上がった！
チアフルスマイル「みんなの笑顔と幸せ、守ってみせる！」
　　4人は、手首についてあるミラクルマジカルウォッチをタップし、反撃することにした。ステッキとウォッチも併用している。
チアフルスマイル「チアフルスマイルスーパーアターック！」
チアフルシック「チアフルシックスーパーアターック！」
チアフルポップ「チアフルポップスーパーアターック！」
チアフルエレガント「チアフルエレガントスーパーアターック！」
「ミンナハッピー.......」
「ミンナハッピー......」
「うわーっ!!!」
　　聖なる光が二人を包むと、二人は、元の姿に戻った。
ハピネス「もう大丈夫ですよ」
　　女神、ハピネスが現れ、二人を元に戻したのである。
　　ハートフルとデライトは、ゆっくりと地上に降りてきた。
ジョイフル「もう大丈夫だぞ、ハートフル」
グレートフル「事件解決だ！」
　　ジョイフルとグレートフルは、デライトとハートフルを抱えた。
「みんな明るく、」
チアフルスマイル「笑顔♪」
夏木智也「あれ？いったい何が起こったんだ？」
夏木さくら「あの人たちは？」
夏木藍衣「無事でよかったわ、お父さん！お母さん！」
デライト「あれ、僕らは一体....？」
ハートフル「何があったのかしら？」
グレートフル「ハートフル、デライト様、無事でよかった！」
ジョイフル「お前らはダークランドに攫われてあいつらの仲間になって操られてたんだ。桃子ちゃんたちがお前たちを元に戻したんだよ」
ハートフル「本当にありがとう、お兄様」
デライト「つらい思いをしたけど、こうして元に戻れたこと自体、うれしいです」
ファイン「二人共元に戻れてよかったわ！」
ジョイン「本当によかったわ！王様とお妃様に感謝しないと！今からちょうどいい服に変えてあげるね！それっ！」
「ありがとう！」
　　その後、ジョイフルとグレートフルが事情を説明し、チアフルキングダムの面々も参加することになった。
デライト「桃子ちゃんたちのおかげで本当に助かった！」
ハートフル「ありがとう！ダークランドの一味に操られてた頃は、結構つらい思いをしたわ。でも、洗脳が解けて幸せよ」
春野桃子「私も、二人を助けられてよかった！」
城之内珠璃「ハートフル様が無事でよかったですね」
城之内花江「デライト様も無事でよかったですわね」
　　食事を楽しむ一同だった。
夏木翼「みんな、おやつだよー！」
　　ドーナツの盛り合わせを味わう一同だった。
春野桃子（一件落着ね）

〇商店街
　　夕方。
グレートフル「とにかく、あの子たちに感謝しないとな」
ジョイフル「父上や母上にもな」
ハートフル「でも、父上、母上はいまだに石像に.....」
デライト「立ち向かえなかったことが心残りです」
ジョイフル「泣くなよ。とにかく、俺らにとってはお前らが無事だったことがせめてもの救いだぜ」
グレートフル「ダークランドの奴らは今回のハートフルたちの解放を受けてさらに戦力を増す可能性があるな」
城之内花江「対策、練らないといけないわね」
城之内珠璃「店の方は何とか私たちでやっていけるけど....」
グレートフル「ハートフルたちの生活のことも考えないといけないな。一般人にどう成り済ますかもカギだ」
ハートフル「兄さんたちの手伝いならできるわよ」
デライト「まぁ、そうですけど」
城之内花江「とりあえず表向きの名前を考えた方がいいわ。正体を隠すためにも」
　　結果、ハートフルとデライトも店の切り盛りをすることになり、それぞれ、城之内愛、城之内一輝という表向きの名を使うことに。

〇魔界
クライ「馬鹿な！ダークプリンセスとメランコリーが離反だと!?」
トラジディー「忌々しいあいつらめ！対策を練らないと！」
スケアー「そうした方がいいでしょう。ダークプリンセスとメランコリーが抜けた分、戦力を強化せねば！」
クライ「今夜、緊急会議を決行する。全員、会議室に集合だ！」

〇魔王城の部屋
　　その後、緊急の会議が行われた。
クライ「というわけなので、今回の離反を受けて、我々も対策を強化すべきだと思う」
スケアー「より強力なディザスターを生み出すしかないでしょう」
ドクター・フィアー「私に汚名返上のチャンスを与えてほしいものです」
クライ「とちるんじゃないぞ」
バッド「俺の汚名返上のチャンスは？」
クライ「まぁ、一応与えてやろう」
テリブル「ミラクルマジカルガールめ、俺たちに勝てると思うなよ！」

〇一戸建ての庭先
　　その夜。
春野桃子「天気予報では、明日梅雨明けだって言ってたわね」
春野正幹「そうだね」
春野雫「もうすぐ夏休みね。桃子、しっかり計画を立てるのよ。夏休みの宿題は、毎日朝のうちにやるのよ」
春野正幹「夏休みの宿題は早いうちに片付けないとね。パパが桃子と同じくらいの年は、毎年家族を総動員してたよ」
春野桃子「信じられないわ！」
春野正幹「この反省から、パパはしっかり計画を立てるようになったんだ」
春野雫「桃子、宿題は夏休みがスタートしたらすぐに取り組むのよ。早起きして、朝食を食べたらすぐに始めてね」
春野桃子「オッケー！「こどもモーニングタイム」が始まる前には起きるから、安心してね」
　　桃子は、夏休みを前に、打ち合わせをしたのだった。

〇綺麗なリビング
大久保樹「もうすぐ梅雨明けだな」
大久保美来「夏休みの計画、ちゃんと立てないとね」
大久保昭雄「まったく、僕が樹と同じくらいの頃は、正幹の宿題の後片付けに追われたの、思い出すよ」
大久保樹「びっくりだよ！」
大久保昭雄「あいつ、俺に泣きついてきたんだよ」
大久保美来「あなた、大変だったわね」
大久保昭雄「でも、あいつも結構あれから変わったんだよ」
大久保樹「俺も、桃子の旦那になったら積極的に助けようと思う」
大久保美来「頑張ってね。応援してるわ、樹」