召喚された魔王はV系ロックバンドのVoを目指します 

ゆきんこ

第八話 魔王への挑戦状!(脚本)

召喚された魔王はV系ロックバンドのVoを目指します 

ゆきんこ

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〇オフィスのフロア
ミカエル「新しく課長に就任した、ミカエルです。 す」
ミカエル「我の使命は無駄に繁殖しすぎた人間どもを地上から排除し」
ミカエル「此の世の清浄化・創造主が降臨するに相応しいエデンを作ることです」
ミカエル「よろしくね❤️」
会社員「嗚呼っ!美しい!!」
会社員「ミカエルさま〜!!」
会社員「俺は、ミカエル課長に全てを捧げるぞ!!」
会社員「ミカエル課長のファンクラブ会員1号は私よっ!」
亞里亞(ありあ)「課長が退職して、新しい課長が来た!?」
亞里亞(ありあ)「しかもこの会社、いや、世界を乗っ取る気!?」
亞里亞(ありあ)「どーゆーこと!?」
ミカエル「200年前は共に魔王を封印した勇者の末裔が、今は魔王を使役して我に歯向かうとは・・・」
ミカエル「因果よのう」
ミカエル「ちなみに、悪魔バンドは解散です」
アスタロト「ミカエルだと!?」
ミカエル「200年振りだな、アシュトレイトよ。 堕天して男にはなったが、相変わらず美しいのう」
ミカエル「さすが、我が妹よ」
アスタロト「昔の話だ」
アスタロト「くだらない話をするなら、今すぐ天界に返してやろう」
ミカエル「哀れな妹よ。 今一度此の世を一掃して、神を迎えるに相応しい大地にするには、オマエの力が必要だ」
ミカエル「私と一緒に来るのだ」

〇炎
アスタロトオリジン「ふざけるなあっ!!」
アスタロトオリジン「我はヴィジュアル系ロックバンドのボーカルになるのだ!!」

〇オフィスのフロア
ミカエル「わ、我が妹に久しぶりに怒られた・・・❤️」
ウリエル「ミカエルさまって、重度のシスコンなんだよな」
ミカエル「ロックバンドとは、地上をエデンにするよりも大義だというのか?」
アスタロト「ロックバンドとは、魂の咆哮!人類の希望!!」
亞里亞(ありあ)「アスタ・・・ありがとう」
ミカエル「オマエがそこまで言うなら、チャンスをやろう」
ミカエル「1ヶ月以内にライヴをして、東京ドームを満員にしてみせよ」
ミカエル「そうしたら、我も諦めよう」
アスタロト「受けてたつ!」

〇音楽スタジオ
マーク「違うよ〜もっと、ここは感情入れて〜!」
アスタロト「ハイッ!」
サルガタナス「パイセン、マークさんに頭下げてボイトレしてる・・・」
ベルゼビュート「あんなに一生懸命なアスタは初めて見たな」
サルガタナス「・・・俺も、ギター練習しようかな」
ベルゼビュート「僕もベース頑張る」
サルガタナス「結局、ウリエルはミカエルの手先だったから、バンドメンバーにはならないッス」
ベルゼビュート「ドラム、どうする?」
亞里亞(ありあ)「そんなこともあろうことかと思って、」
亞里亞(ありあ)「もう一体、召喚しておきました!」

〇魔法陣2
ルシファー「永かった、永かったぞ!!」
ルシファー「我を解き放つとは、良い度胸だな」

〇音楽スタジオ
「魔王ルシファー!!」
サルガタナス「スッゴい大物キタ──!!」
ベルゼビュート「え?半端な力じゃ召喚どころか、封印さえ解けないだろ?? 亞里亞の能力って、ヤバくない?」
アスタロト「お久しぶりです・・・」
ルシファー「え?もしかしてお前ら・・・」
ルシファー「受肉してるから分かりづらいけど、アスタロトとベルゼビュートかな?」
ルシファー「ピンク頭は知らんけど」
サルガタナス「サルガタナスって言います! しがない下級貴族ッス」
サルガタナス「いちお、ルシファー様は魔界のNo.1だけど、ロックバンドなんかやるのかな?」
亞里亞(ありあ)「イケメンね!採用よ!!」
亞里亞(ありあ)「あなたは、ヴィジュアル系ロックバンドのドラマーに任命します!!」
ルシファー「・・・オマエは、勇者アリエルではないのか?」
ベルゼビュート「ルシファー様、これには長い話がありまして、カクカクシカジカ!」
アスタロト「ルシファーよ、細かい説明は後からだ」
アスタロト「とりあえず、こちらに拇印を押せ!」
サルガタナス「悪徳商法もいいところ! 悪魔だけど!!」
ルシファー「クックック 我を使役しようと言うのか。 片腹痛いわ」
ルシファー「魔王が2人揃って、この体たらくか!」
「くうっ!闇の圧力が・・・!!」
亞里亞(ありあ)「いいわ!」
亞里亞(ありあ)「今から30分以内に決めていただくと、ダイヤモンド加工のフライパンが付いてくるわよ!」
亞里亞(ありあ)「しかも、今お使いのフライパンは下取りしますので、さらにお得!」
ルシファー「ええっ!?」
ルシファー「ど、どーしよ。それってお得?」
亞里亞(ありあ)「結構毛だらけ猫灰だらけ、おさるのお尻は真っ赤でござる!」
亞里亞(ありあ)「ここで決めなきゃソンソンソン! 受肉したからには、ロックバンドをやらなきゃソン!」
亞里亞(ありあ)「ドラゴンボールは」
ベルゼビュート「孫悟空!」
亞里亞(ありあ)「ドラゴンボールZは」
ベルゼビュート「孫悟飯!」
サルガタナス「何コレ?実演販売なの?」

〇時計
ルシファー「わっ、我は魔界一欲深い男っ。 そんな条件つけられたら、欲しくなるに決まってる!」
アスタロト「200年前にも、勇者アリエルに掃除機買わされていなかったか?」
ルシファー「だって●イソンの掃除機に、布団用の除菌掃除機付けるって言うからさ〜」
サルガタナス「200年前に●イソンはないだろ!」

〇音楽スタジオ
アスタロト「我も最初はフザけた話だと思っていたのだが」
アスタロト「短くも儚い命を捧げて1つの夢を成し遂げようとする『情熱』にココロ打たれたのだ」
アスタロト「悠久の永い命の我らの一瞬の悪ふざけ」
アスタロト「それもまた、悪くないのではないか?」
ルシファー「フッ契約とはカンケイなく、オマエの意思でこの娘に使役されているということか」
ルシファー「自ら堕天したオマエらしいな、アスタロトよ」
ルシファー「我もその悪ふざけに付き合うとするか──」

〇サウナ
  ──次の日
ルシファー「ロックバンドをするには、『トトノウ』体験が必要なのだな!?」
アスタロト「その通りだ」
アスタロト「手始めに、●ou Tuberにならなくてはいけないのだ」
アスタロト「ちなみに、オマエのゾウさんをパオンしてはイケない・・・」
ルシファー「承知した」
ルシファー「それにしても、あっついな」
アスタロト「まだまだ。 ロウリューをしなくては、ホンモノではない」
ルシファー「ロウリュー?」
アスタロト「熱波くん4.5号を借りてきたから、安心しろ」
ルシファー「なんだこの、おぞましいモノは!」
アスタロト「ロウリュー3!2!1ダー!!」
ルシファー「アーチッチアッチ!!」
アスタロト「さすが三大魔王が一の実力者!受肉したままで、よく耐えたな!」
「え? そういえばオマエ、一瞬魔王に戻った?」
アスタロト「お次は冷水!」
ルシファー「あれっ?」
ルシファー「キモチイイ〜!!」
ルシファー「も、もしやこれが『トトノウ』では!?」
アスタロト「まだまだあ!」
ルシファー「アーチッチアッチ!燃えてるわーい!!」
ルシファー「すんげーキモイイ!!」
ルシファー「アスタロトよ、我はトトノったぞ!」
ルシファー「!?!?ちょ、待っ・・・」
ルシファー「しつっっこいっっ!!」
  ・・・tobecontinued
  次回予告❤️
  第9話 魔王、ライブをする!
  いよいよクライマックスだぞ!お楽しみに!!

次のエピソード:第九話 魔王、最初で最後のライヴ決戦!

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