異世界での恋愛に備える(脚本)
〇貴族の部屋
姫「勇者様・・・」
〇黒
???「おーい ヒロシー」
〇教室
伊勢ワタル「昼寝してるとこ悪いな」
瀬界ヒロシ「おいィィィィ!! 起こすの早すぎるだろうがあァァァ!!」
伊勢ワタル「ど、どうした?」
瀬界ヒロシ「せっかく姫と・・・ いいことをするところだったのに・・・」
伊勢ワタル「いや、お前経験ないんだから 夢でも最後までは無理だろう?」
瀬界ヒロシ「た・・・確かに」
瀬界ヒロシ「どうやるのか細かいところが分からん」
伊勢ワタル「今日はな 異世界での恋愛が上手くいくための 訓練を用意してきたんだ」
瀬界ヒロシ「何ィ? どういうことだ?」
〇魔物の巣窟
伊勢ワタル「一口に異世界転生といっても いろんなパターンがあるよな?」
ヒロシ「というと?」
伊勢ワタル「人間じゃなくて モノとかモンスターに転生するやつだよ」
ヒロシ「ああ あるある」
伊勢ワタル「お前がモンスターとして転生した場合には」
ヒロシ「うん?」
伊勢ワタル「同種のモンスターとつがいになるわけだ」
伊勢ワタル「だけど意識がお前のままだったら モンスターを見て性的に興奮するのは 難しいよな?」
ヒロシ「そ、そうだな」
伊勢ワタル「そういう訳で かなりマニアックなエロ漫画を 大量に用意してみた」
伊勢ワタル「人間に近い種族から完全なモンスター 機械相手ってのも入手しておいた」
伊勢ワタル「まずは見た目があまり変わらないエルフから 獣人やゴブリンにレベルアップして」
伊勢ワタル「最終的にはスライムやドラゴンでも イケるようにしてみてくれ」
ヒロシ「えっと・・・・・・ どうやって配信すんの?」
伊勢ワタル「翌朝に読んだ感想を聞かせてくれればいい」
〇男の子の一人部屋
瀬界ヒロシ「さて・・・と」
瀬界ヒロシ「まずは人間に近いやつからか」
瀬界ヒロシ「ケモ耳だけならイケるけど 顔が動物に近いとちょっと抵抗あるな」
瀬界ヒロシ「・・・・・・」
瀬界ヒロシ「何やってんだ?俺」
〇教室
伊勢ワタル「お前のエロ漫画レビュー なかなかの評判だぞ」
〇SNSの画面
・あんなにアホだったヒロシがエロ漫画のレビューになると謎の才能を発揮するの好き
・ヒロシはエロ漫画ソムリエに転職すべき
瀬界ヒロシ「褒められてるけど あんまり嬉しくないんだが?」
伊勢ワタル「まあまあ この調子でよろしく頼むぜ」
〇黒
俺は徐々にレベルアップし
四足歩行生物や不定型生物も
ストライクゾーンになってきた
そんなある日
〇教室
阿野世ユキ「ヒロシ あ、あのさあ」
阿野世ユキ「よかったら一緒に帰らない?」
〇商店街
瀬界ヒロシ「二人で帰るのなんて 小学校以来だな」
阿野世ユキ「ヒロシって最近変わったよね」
瀬界ヒロシ「ん? そうかな」
阿野世ユキ「昔はさ 女の子の胸とかチラチラ見てたじゃん」
瀬界ヒロシ「ソ、ソウデシタッケ?」
阿野世ユキ「ギャル子の胸もいつも見てたでしょー?」
瀬界ヒロシ「う・・・・・・」
阿野世ユキ「だけど最近はなんていうか 余裕が感じられるっていうか」
阿野世ユキ「落ち着いてきたよね?」
瀬界ヒロシ「自分だと分かんないけどなー」
瀬界ヒロシ「ユキがそう言うならそうなのかもな」
阿野世ユキ「あら 野良猫かな」
阿野世ユキ「行っちゃった」
瀬界ヒロシ「うわー 可愛いなー」
瀬界ヒロシ「ああ・・・ 行っちゃったか」
阿野世ユキ「ヒロシ そんなに猫が好きだったっけ?」
瀬界ヒロシ「さっきの三毛猫 凄く可愛かったなー」
阿野世ユキ「三毛猫って ほとんどがメスなんだってね」
〇アーケード商店街
阿野世ユキ「小学校のとき クラスで魚飼ってたよね」
瀬界ヒロシ「金魚とグッピー飼ってたっけな」
阿野世ユキ「ここのお店にもグッピーが・・・居た!」
阿野世ユキ「この大きい子綺麗だね」
瀬界ヒロシ「俺はこっちの子がいいかな」
阿野世ユキ「ヒレが小さいから多分メスだね」
瀬界ヒロシ「ふーん そうなんだ」
阿野世ユキ「熱帯魚はオスの方が見た目が派手なんだよ」
阿野世ユキ「・・・・・・食い入るように見てるけど そんなに魚好きだったっけ?」
瀬界ヒロシ「え? 生き物って可愛いだろ?」
阿野世ユキ「動物が好きな人っていいよね・・・」
瀬界ヒロシ「何か言った?」
阿野世ユキ「何でもない! こっちの話だから!」
〇通学路
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この作品のおかげで僕も異世界に行く準備がはかどります!