超越戦記エフェクター

オカリ

第8話(前編)「超えろ敗北!師匠は黒猫?」(脚本)

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〇広い公園
  ──公園にて
大禅師ジャック「タップギアからRGBの光が消えた ・・告知は終わりのようだね」
大禅師ジャック「エフェクターによる全国大会 トランセンドカップ、か」
志士 博徒「ヤるならデケェ祭りの方がイイだろ?」
志士 博徒「興味あるなら参加してみな オマエさんならイイ線行くと思うぜ」
大禅師ジャック「イイ線、ね」
大禅師ジャック「四天王のお墨付きとは光栄だ ・・・前向きに検討しよう」
大禅師ジャック「ただし、参加するなら──」
「ちょっと待ったぁ〜〜っ!」
「オレたちも・・・いるぜっ!!」
大禅師ジャック「この声は・・」
  光星くんっ!
壱天 光星「へへへっ・・エフェクトバトルの 大会なんて参加するしかねーな!」
大禅師ジャック「その様子なら、もう大丈夫そうだね」
壱天 光星「ありがとなジャック、心配かけた!」
壱天 光星「という訳でオッちゃん! オレは参加するぜ、その大会!」
野朗 仁太「光星やジャックが参加するなら・・ お、オイラも参加するぞぉ!」
大禅師ジャック「仁太くん!キミもかっ!」
大禅師ジャック「ああ、そうだね 参加するなら──」
志士 博徒「仲良しこよしの3人で・・ってか?」
志士 博徒「悪いことは言わねぇ その程度のノリならやめときな」
志士 博徒「まずそこの赤いガキンチョ」
壱天 光星「オレのコト?」
志士 博徒「バトルのセンスは良い そこは認めてやるよ」
志士 博徒「でもな、オマエさん」
志士 博徒「──足、震えてるぜ」
壱天 光星「えっ・・!?」
志士 博徒「アキラとヤって潰された後遺症だな」
志士 博徒「口だけ強がっても体は正直だ ま、強がれるだけ大したもんだが・・」
志士 博徒「その震えがある限り・・・ オマエさんにはムリだよ」
壱天 光星「うぐぐっ・・!」
志士 博徒「あとそこのおデブちゃん」
野朗 仁太「オイラのこと、だよね」
志士 博徒「オマエさんは論外だな 参加資格すら怪しいもんだ」
志士 博徒「つっても、まあ」
志士 博徒「全く驚かねぇあたり・・ よ〜く自覚してるんだろ?」
野朗 仁太「・・・・・・うん」
志士 博徒「もちろん参加は誰でもできる オジさんのアドバイスなんて 放っとけばイイ・・・」
志士 博徒「だけどな」
志士 博徒「トランセンドカップは強者のみ 生き残れる闘争の祭典だ」
志士 博徒「摂津アキラ以上の凶悪な エフェクターも参加するだろう」
大禅師ジャック「摂津アキラより凶悪な エフェクターだとっ!?」
大禅師ジャック「なるほど、道理で今のボクでは 「イイ線」止まりなワケだ」
志士 博徒「なぜ前回大会から開催に4年も かかったか・・・教えてやろうか?」
志士 博徒「コレは表に出てねぇ話だがな」
志士 博徒「前回大会では・・・「死人」が出た」
志士 博徒「いいか、オマエらが踏み入る世界は 「そういう領域」だ」
志士 博徒「もし、参加を決めたその時は 命懸けで・・・いや」

〇広い公園
志士 博徒「文字通り──」
志士 博徒「“命賭け”で飛び越えてこい」

〇広い公園
しがないギャンブラー「・・・なんてな! 怖がらせちまったか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
しがないギャンブラー「おわっ!うだうだ言ってたらもう 次レースの時間じゃねぇか!!」
しがないギャンブラー「じゃ、そういうこった! オジさんはお馬さんの時間なんでな」
しがないギャンブラー「ここらでドロンってなもんで あ、今の子にドロンって通じない?」
しがないギャンブラー「はっはっは!じゃあな!」
「・・・・・・・・・・・・」
大禅師ジャック「ボクらに忠告するためとは言え・・・ 背景上書きに、フィルターオン」
大禅師ジャック「そしてエフェクトを去り際にも 残していった・・・」
大禅師ジャック「行動に応じて自然と現れるエフェクト ・・熟練なエフェクターの証拠だ」
大禅師ジャック「なるほど、アレが四天王 志士博徒というワケか」
壱天 光星「四天王ってタップギアが言ってた・・ 前回大会の実力者、だっけ?」
大禅師ジャック「なおかつ大会運営の関係者らしい ボクも完全には把握してないよ」
大禅師ジャック「じいやに調査を頼んではいるけど、ね」
大禅師ジャック「それより大会の参加だよ 悔しいけど・・・」
大禅師ジャック「あの四天王の言葉にも一理ある 今のボクたちじゃ力不足だ」
大禅師ジャック「大会の予選まであと2カ月もない このままでは予選突破も怪しいな」
大禅師ジャック「摂津アキラ以上の 凶悪なエフェクター・・・」

〇広い公園

〇広い公園
大禅師ジャック「さて、どう攻略するか ・・・決まってる」
野朗 仁太「・・・・・・」
野朗 仁太「オイラ、オイラは・・・」

〇公園の入り口
  タップギアをオジちゃんに
  取られた時も・・・

〇廃墟の倉庫
  取り返しに行った時も・・・

〇公園のベンチ
  さっき光星が倒れた時だって・・・

〇広い公園
野朗 仁太「ずっと、ずっと・・・ 泣いてばっかりだ」
野朗 仁太「いつまでも光星やジャックの 背中を追ってるだけの、弱虫」
野朗 仁太「このままじゃオイラは ず〜〜っと変わらない・・・」
野朗 仁太「いや、変われないっ! そんなのイヤだっ!」
野朗 仁太「──オイラだって」
壱天 光星「・・・・・・」

〇広い公園
志士 博徒「──足、震えてるぜ」

〇広い公園
壱天 光星「・・・オレの足、震えてたのか」
壱天 光星「考えてみりゃ、オレって」

〇廃墟の倉庫
  あのフードのヤツにも

〇広い公園
  さっきの口が悪いヤツにも・・・

〇広い公園
壱天 光星「──なんだよ、負けてばっかじゃん」
壱天 光星「弱かったんだな、オレ」
大禅師ジャック「・・・」
野朗 仁太「・・・」
壱天 光星「・・・」
壱天 光星「・・・修行だ」
大禅師ジャック「ああ、修行だね」
野朗 仁太「うん!修行しなきゃ!」
大禅師ジャック「現状では大会の予選すら 越えられない・・・ならば」
大禅師ジャック「解決策も簡単だ 今の自分を超えれば良い」
壱天 光星「足の震えが止まんねーならそれでいい! 止まるまでバトルし続けてやるぜ!」
野朗 仁太「もう泣くのは終わりだぁ! オイラも頑張るぞぉ!!」
大禅師ジャック「大会まで残り1カ月以上ある 全然間に合うね、ボクたちなら!」

〇池のほとり
大禅師ジャック「と、言ったは良いものの・・・ キミたちに修行のアテはあるのかい?」
壱天 光星「修行のアテって?」
大禅師ジャック「言うならば先生・・・ エフェクトバトルの師匠のコトさ」
大禅師ジャック「ボクにとっての先生は 昔からただ1人だ」
大禅師ジャック「もし修行のアテがなければ キミたちも来るかい?」
大禅師ジャック「先生・・・いや、師匠には ボクから掛け合ってみるよ」
壱天 光星「サンキューな、ジャック! すっげー嬉しいぜ!」
壱天 光星「でも、大丈夫だ 師匠になんのか分かんねーけど・・」
壱天 光星「強くなるための心当たりなら オレにもあっから!」
大禅師ジャック「ふふ、そうかい ならいいんだ」
大禅師ジャック「仁太くん、キミはどうする?」
野朗 仁太「オイラ・・・オイラは・・・」
野朗 仁太「いつまでも光星やジャックに 頼ってばかりじゃダメだ」
野朗 仁太「オイラもオイラの道を探さなきゃっ!」
野朗 仁太「ありがとジャック! オイラも、たぶん大丈夫だ!」
大禅師ジャック「・・・何か考えがあるようだね」
大禅師ジャック「それでいい、むしろ面白いよ ボクら3人とも・・・」
大禅師ジャック「それぞれがそれぞれの道で 鍛えるワケだ!」
壱天 光星「ああ!ゼッテー負けないぜ!」
野朗 仁太「オイラだって、負けないぞぉ!」
大禅師ジャック「──いいだろう」
大禅師ジャック「次は、大会の会場で・・・ 強くなれたらまた会おう!」
「おうっ!       うんっ!」

次のエピソード:第8話(後編)「超えろ敗北!師匠は黒猫!?」

コメント

  • 一ヶ月…一ヶ月か!
    そして10年後ーーっていう流れを何故か彷彿とさせる別れ方でした。一ヶ月じゃあ立ち絵は変わらないぜ!ん?立ち絵ってなんのことかわからないぜ!
    …はさておき。
    昨今少年誌では短縮化が加速している修行パートですが果たしてどうされているのか楽しみです。

  • 自分を超える…それが超越戦記!
    盛り上がってまいりました!これは修行編が楽しみですね〜

  • 王道の修行パート😆
    光星の師匠候補とは、もしかして身近なあの人…!?
    強くなった仁太が光星たちのピンチを救う激アツ展開が見えます(笑)

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