第七話 魔王、セッションしようぜ!(脚本)
〇音楽スタジオ
アスタロト「次の試練はここかっ!」
サルガタナス「貸しスタジオのバンドセッションのサークルっス」
サルガタナス「お嬢が、ここで感性を磨いて来なさいって」
アスタロト「俺の感性・・・それは」
サルガタナス「未知なるスター性?」
サルガタナス「あっっ!! もう脱いでる!」
ウリエル「僕へのサービスイイネ!」
サルガタナス「今日はアスタパイセンが悪いんで、堪えちゃってくださいねー!」
ケータ「チャス!ホスト役のケイタです。 今日はハイパーエンタメさんの4人バンドって聞いてたんですが・・・」
「こちらのブタ野郎は、お連れさんですか?」
サルガタナス「ベルゼパイセン!気が抜けると、オタクになっちゃうみたいッス!」
ベルゼビュート「何か?」
ケータ「あっ?あれえ!?いま、確かにピンクのハッピ姿のブタ野郎が・・・!?」
ベルゼビュート「気を付けてね。 スマホとか、パソコンとかで目を酷使すると、早くブタ野郎になるらしいよ!」
サルガタナス「あんたこそ、気を付けてほしいッス」
サルガタナス「ツッコミ入れなきゃならない人、多すぎ!」
ジェイ「ハイパーエンタメ事務所のバンドってあいつらかよ?」
清州和尚(せいしゅう)「アイドル専門の芸能事務所所属のバンドなんて、どーせ顔だけでしょ」
ケータ「まあ、お客様だし、テキトーにあしらって返そうぜ」
〇音楽スタジオ
清州和尚(せいしゅう)「私は、今話題の坊主バンド極楽浄土の清州と申します」
清州和尚(せいしゅう)「よければ、手合わせいただけませんかな?」
アスタロト「坊主?極楽浄土?」
サルガタナス「簡単に言えば、」
サルガタナス「牧師さんが悪魔退治の呪文を詠唱しているみたいな?」
ベルゼビュート「ほう・・・?それは面白い」
アスタロト「どんな相手であろうと、叩き潰す!」
〇地球
清州和尚(せいしゅう)「仏教大好きな人!」
清州和尚(せいしゅう)「番町皿屋敷のお岩さん!」
三休(さんきゅう)「ナンマイダ!ナンマイダ!」
清州和尚(せいしゅう)「許せないこと!」
清州和尚(せいしゅう)「本堂の落書き!」
「ブツゾー!ブツゾー!」
アスタロト「心地よい風だ・・・。その程度では、我らは倒せないぞ!」
アスタロト「あるー貧血森のなカンチョー悪魔にんにく出会っ短足」
「エロイムエッサイム!エロイムエッサイム!」
アスタロト「花咲く森のみ朝刊!悪魔さんに出会っ短冊!」
「エロイムエッサイム!エロイムエッサイム!」
三休(さんきゅう)「なんてリアクションしていいの?」
鯛漢(たいかん)「クマさんを悪魔って言ってる?」
〇音楽スタジオ
清州和尚(せいしゅう)「くうっ」
清州和尚(せいしゅう)「私の負け・・・です」
三休(さんきゅう)「え?なんで?」
鯛漢(たいかん)「上手くセッションできなかったから?」
サルガタナス「なんか、イロイロ薄っぺらいなあ」
ジェイ「今度はオイラとセッション頼むぜ!」
ベルゼビュート「受けてたつぜ!」
〇音楽スタジオ
ジェイ「俺はデジタルバンドのプロデュースしてる、Vチューバーのジェイだ」
サルガタナス「デジタルバンドキャラと、どうやってセッションするんスか?」
ジェイ「見ろ、俺のアイちゃんだ」
〇コンサート会場
アイ「きゃーの!アイちゃんだお!セッションするお!!」
ジェイ「俺が着けている特殊スーツは、俺の動きをダイレクトにアイに伝え、声を変換してアイが歌う」
ジェイ「2次元とのセッションを可能にすることができるのさ!」
サルガタナス「中身がオッサンだと、萎えるッス」
アツシ「俺は音楽アプリで楽器を演奏する、ボカロPだ」
ジェイ「あんたらに、最新エンタメが攻略出来るかな?」
〇幻想空間
アイ「千本桜〜宵にまぎれ、きみの声も届かないよ」
ジェイ「ハイハイハイハイ!」
アイ「その散弾銃で撃ち抜いて〜」
ジェイ「ハイハイハイハイ!」
ベルゼビュート「僕の番だね!」
ベルゼビュート「ヨッシャーいっくぞー!」
ベルゼビュート「タイガー!ファイヤー!サイバー!ファイバー!ダイバー!バイバー!ジャジャー!」
ジェイ「ぬおっ!?ウタを邪魔しない、完璧なコール!!」
アツシ「あんなアクロなヲタ芸、見たことないぜ!!」
ベルゼビュート「ファイボーワイパー!」
アイ「やるじゃん・・・❤️❤️❤️」
〇音楽スタジオ
ジェイ「セッション、楽しいぃ〜!!」
ジェイ「完璧にやられたぜ!」
サルガタナス「あれもセッション?」
ジェイ「セッションが、こんなに楽しいとは思わなかったぜ!」
清州和尚(せいしゅう)「私もです。負けはしましたが、心が洗われる思いですよ」
サルガタナス「アスタパイセン、泣いてる」
〇魔法陣2
アスタロトオリジン「は、ハジメテ音痴って言われなかったあ〜!」
サルガタナス「あれ!そういえば!!」
ベルゼビュート「ちゃんと、歌ってた!」
サルガタナス「そういえば、ウリエルはどこ行ったんですかね?」
〇怪しげな祭祀場
課長「聖・大天使ミカエルよ!」
課長「ウリエルから話は聞いているはず! 私と共に、世界を天使の光で包み込むのです!」
課長「・・・」
ミカエル「恐れを知らぬ娘」
ミカエル「人間ごときが、ミカエルを使役しようと?」
課長「ミカエル・・・なんて、神々しい・・・」
課長「グループなんていらないわ!この娘は1人で世界を穫れる!」
ミカエル「天罰を下そう」
課長「ううっ!」
課長「なぜ?召喚者に逆らうなんて! しかも、私を受肉する気!?」
課長「・・・!?」
「さて・・・」
ミカエル「予定調和だ」
ミカエル「ウリエルよ」
ウリエル「ハッ、お側に」
ウリエル「ミカエル様の計画どおり、事は運んております」
ミカエル「ご苦労であった」
ミカエル「永年、留守にしていたせいか、人間は天使が神の使役と勘違いしておる」
ミカエル「我々こそ、神に最も近き存在であり、地上をエデンにできる者」
ミカエル「そのためにはアシュトレイトが必要だ」
ウリエル「仰るとおりです」
ミカエル「ふむ、こんなものか」
ミカエル「さて、地上の人間たちに天罰を与え、始めからエデンを作るとしよう」
ミカエル「我はミカエル。神の息吹なり」
・・・tobecontinued
次回予告❤️
第8話 魔王への挑戦状!
必ず見ないと、天罰じゃ!