HIBIKI

海上怜(元イメア)

第1話 二人の”ヒビキ”(脚本)

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〇学校の屋上
  屋上
日々木 歌音(ひびき かお)「お願い、私に・・・・・・」
日々木 歌音(ひびき かお)「曲を作って!!」
音無 響(おとなし ひびき)「はぁっ!?」

〇黒背景
  HIBIKI
  第一話
  二人の”ヒビキ”

〇教室
  キーンコーン・・・・・・
松田 絵美(まつだ えみ)「かおちゃん、机くっつけていい?」
富山 大地(とみやま だいち)「早く、購買行こうぜ!!」
  ガヤガヤ・・・・・・
音無 響(おとなし ひびき)「・・・・・・・・・・・・」
音無 響(おとなし ひびき)(昼休みは、やっぱり騒がしいな)
音無 響(おとなし ひびき)(・・・ヘッドホンして、曲の案考えるか)
音無 響(おとなし ひびき)(どうせ、話す人も・・・・・・)
  ガタッ
音無 響(おとなし ひびき)「っと」
富山 大地(とみやま だいち)「ごめっ、大丈夫か?」
音無 響(おとなし ひびき)「はぁ・・・まぁ・・・」
クラスメイトC「おーい、何してんだー?」
富山 大地(とみやま だいち)「わりぃ、今行く!!」
富山 大地(とみやま だいち)「すまんかった、”音滝(おとたき)”!! それじゃっ!!」
音無 響(おとなし ひびき)「・・・俺、音無(おとなし)でーす」
音無 響(おとなし ひびき)「って、聞こえてないよな」
音無 響(おとなし ひびき)(そういや、この前先生も間違えてたな)

〇教室
  キーンコーン・・・・・・
音無 響(おとなし ひびき)「やっと、放課後だ」
音無 響(おとなし ひびき)「アイデアがある内に早く帰って・・・」

〇渋谷のスクランブル交差点

〇住宅地の坂道

〇汚い一人部屋
音無 響(おとなし ひびき)「データに落とし込まないと」
音無 響(おとなし ひびき)「・・・・・・・・・」
  カチカチッ・・・・・・
音無 響(おとなし ひびき)「・・・・・・・・・」
  カチカチッ・・・・・・
音無 響(おとなし ひびき)「~♪~~♪・・・・・・お前には~~」
  カチカチッ・・・・・・・・・

〇黒
  ・・・・・・

〇汚い一人部屋
音無 響(おとなし ひびき)「・・・・・・分からない」
  ひびきー、そろそろ降りてきて!!
音無 響(おとなし ひびき)「あっ、はーい!!」

〇汚い一人部屋
音無 響(おとなし ひびき)「・・・・・・・・・」
音無 響(おとなし ひびき)「この前、投稿した曲の再生数・・・」
音無 響(おとなし ひびき)「2桁か・・・・・・」
音無 響(おとなし ひびき)「今流行りの曲と、一体何が違うのか・・・」
音無 響(おとなし ひびき)「コード進行?リズム感?歌詞?」
音無 響(おとなし ひびき)「・・・・・・やっぱ、才能?」
音無 響(おとなし ひびき)「誰かのツイートで、バズればいいのに」
音無 響(おとなし ひびき)「他力本願かよ・・・・・・くそっ!!」
音無 響(おとなし ひびき)「・・・有名になりたい」
音無 響(おとなし ひびき)「ただ、有名になって 証明したいだけなんだけど」
音無 響(おとなし ひびき)「・・・難しいな」

〇渡り廊下
音無 響(おとなし ひびき)「はぁ・・・・・・」
音無 響(おとなし ひびき)「昨日はあまり眠れなかった・・・・・・」
音無 響(おとなし ひびき)「再生数は・・・・・・」
音無 響(おとなし ひびき)「伸びるわけ、ないか」
松田 絵美(まつだ えみ)「へぇ・・・・・・そんな事があったんだ!!」
日々木 歌音(ひびき かお)「そうそう!!そんでさ・・・・・・」
「うわっ/きゃっ」
音無 響(おとなし ひびき)「あっ・・・・・・すみません」
日々木 歌音(ひびき かお)「あっと・・・こっちこそ、ごめんね!!」
音無 響(おとなし ひびき)「えっと・・・・・・本当にすみません」
日々木 歌音(ひびき かお)「待って!!スマホ落として・・・」
日々木 歌音(ひびき かお)「って、あれ?これって、もしかして・・・」
音無 響(おとなし ひびき)(あっ、まずい)
音無 響(おとなし ひびき)(今見てたのは、僕のチャンネルの・・・)
音無 響(おとなし ひびき)「かっ返して!」
日々木 歌音(ひびき かお)「えっあっ、勝手に見てごめんね!!」
音無 響(おとなし ひびき)「・・・ごめんなさい!!」
松田 絵美(まつだ えみ)「すごい、勢いだったねぇ・・・・・・」
日々木 歌音(ひびき かお)「うん、びっくりしちゃった。 まぁ、勝手に画面見ちゃった私も悪いし」
日々木 歌音(ひびき かお)「でも、初めて聞いたかも・・・」
松田 絵美(まつだ えみ)「なにを?」
日々木 歌音(ひびき かお)「ん?いや、大きな声」
日々木 歌音(ひびき かお)「”音無(おとなし)”くんの」

〇学校の屋上
音無 響(おとなし ひびき)「はぁ・・・・・・ 何やってもうまくいかない」
音無 響(おとなし ひびき)「動揺して、大声を出してしまったし・・・」
音無 響(おとなし ひびき)「悪い事したなぁ」
音無 響(おとなし ひびき)「でも、チャンネル見られたから バレたかもなぁ」
音無 響(おとなし ひびき)「悪いのは、俺なんだけど・・・」
音無 響(おとなし ひびき)「からかわれ無ければいいなぁ」
音無 響(おとなし ひびき)「たしか、ぶつかった相手は同じクラスの 名前は・・・・・・」

〇学校の屋上
日々木 歌音(ひびき かお)「あっ、いた! ちょっと、聞きたい事があるんだけど!!」
音無 響(おとなし ひびき)「うわわぁぁあっっ!?」
音無 響(おとなし ひびき)(えっ、何、何事!?)
音無 響(おとなし ひびき)(何で、今思い浮かべていた人が来るの!?)
日々木 歌音(ひびき かお)「ごめんね!!急に。 でも、お願いしたい事があって・・・」
音無 響(おとなし ひびき)「はっはひっ、なんでしょうか!?」
日々木 歌音(ひびき かお)「お願い、私に・・・・・・」
日々木 歌音(ひびき かお)「曲を作って!!」
音無 響(おとなし ひびき)「はぁ!?」
日々木 歌音(ひびき かお)「本当に突然でごめん!! 改めて、私、同じクラスの 日々木 歌音(ひびき かお)!!」
  きらきらとした目で自己紹介された俺は
  その勢いに気圧され、いつのまにか
音無 響(おとなし ひびき)「お、俺は・・・音無、 音無 響(おとなし ひびき)です」
  と、自己紹介していた。
  これが、俺達二人の”ヒビキ”の
  出会いであった。

〇黒背景
  次回
  第2話 共鳴する”ヒビキ”

次のエピソード:第二話 共鳴する”ヒビキ”

コメント

  • 二人のヒビキが出会って、これから何が起きるのか楽しみです。
    曲を作って再生数が伸びないってのはよくある話らしいですね。
    タイミングみたいなのもあると思いますが。

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