ミラクルマジカルガール

どんぐり

新たなる刺客!その名はメランコリー!(脚本)

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〇リサイクルショップの中
  5月後半の日曜日。
グレートフル「しかし、君達があのステッキを巧みに使いこなすとはすごいね。ビックリしたよ」
ジョイフル「この前の接戦、ファインとジョインから聞いたよ」
ファイン「4人で一緒になってから、パワーアップしたわね」
ジョイン「ホントね。ハートを描いてそれを武器にするのも凄いわね!」
春野桃子「えへへ、そうかな....」
夏木藍衣「確かに、「攻撃は最大の防御」ともいうしね」
秋月萌黄「でも油断できないわ。ダークランドは容赦なく襲撃してくるわよ」
冬元茜音「そうね。あなたたちも店を開けるわけにもいかないしね」
グレートフル「ごもっともだ」
ジョイフル「何とかいい方法はないだろうか?」
ジョイン「そうよね。お店と戦いのバランスを考えると、体がもたないわね」
ファイン「なら、こういうのはどうかしら?」
ファイン「このミラクルマジカルウォッチを使えば、私たちと連絡も取れるし、ダークランドの面々が出たらすぐにわかるわ!」
ジョイン「すごいわね!」
グレートフル「これなら店の営業に専念できるし、連絡も取れるな!」
ジョイフル「早速今日から使ってみよう!」
  このミラクルマジカルウォッチを、私たちはつけることになった。
ファイン「普段は見えないところに隠し持っておくといいわね」
ジョイン「そうね。それと、学校での調子はどう?」
ファイン「クラブ活動とか、家庭訪問とかあるでしょう?」
春野桃子「私は、手芸クラブで樹君のぬいぐるみを作ってるの。来月誕生日なんだ。家庭訪問は、参観日の後にあったの。私が最初だったよ」
ファイン「どうだった?」
春野桃子「榎木先生は私のことをほめてくれてたよ。いつも活発的でまじめだって。私、先生にちゃんとおもてなししたよ」
夏木藍衣「私はバスケ部で、来月ジュニアチームでの試合があるの。がんばってるわ。家庭訪問では先生が私のこと、ほめてたわ」
ジョイン「なんて言ったの?」
夏木藍衣「私は、先生から、「家でもしっかりしてて偉いわ」とほめられたの」
秋月萌黄「私は先生からいつもみんなのことを考えてるって褒められたし、ダンスクラブでもいい成績を残せるように頑張ってるわ」
冬元茜音「私は、料理クラブで、いつもあこの分をおすそ分けしてるの 家庭訪問でも、そのことを母が言ってて、私、うれしかったわ」
秋月萌黄「そういえば、お兄様は来週中間試験があるし、7月の初めに期末テストがあると言ってたわ」
ファイン「萌黄ちゃんって、お兄さんとお姉さんがいるんでしょ?」
秋月萌黄「そうよ、お兄様は中学2年生。お姉様は高校2年生よ。お姉様は来月に中間試験があるの。お兄様は3学期制、お姉様は2学期制よ」
ジョイン「そういえばみんな小学6年生だけど、来年は中学生ね」
秋月萌黄「中学校では、制服を着て、教科ごとに先生がいて、上下関係が大切だって兄が言ってたから、気を付けないとね」
冬元茜音「乗り物は大人料金だし、小学校よりも細かいところを習って、授業のスピードも桁違い!定期試験があるから、気を付けないとね!」
ファイン「よく知ってるわね」
冬元茜音「榎木先生がこの前言ってたから」
グレートフル「勉強もしつつ、ミラクルマジカルガールとしても頑張らないとね」
ジョイフル「そうだな」
春野桃子「私、もっと頑張る!」

〇魔王城の部屋
クライ「またとちったのか!」
ダークネス「どうもすみません」
メランコリー「無様だな!」
ダークネス「うるさいわね!」
メランコリー「私が行こう」
クライ「頼むぞ」
ダークネス(私だってやればできるのよ!)
ダークプリンセス「いずれは私にも出番を」
クライ「いいだろう」

〇学校の校舎
  数日後。
春野桃子「いよいよ衣替えだね。今年はどんな服にしようかな?」
大久保樹「俺はもう決まってるよ」
山下俊樹「僕のは、兄のおさがりだけど、結構気にいってるよ」
夏木藍衣「そういえば今日から5年生は3日間、林間学校だね。私たちも行ったの、覚えてる?」
秋月萌黄「覚えてるわ。みんなでキャンプファイヤーやったのよね」
三村泰「覚えてるさ。諸星先生が火をつけたんだよね」
冬元茜音「転校前は、林間学校は夏の終わりに行ってたのよ。スキー教室は2月だったわ」
夏木藍衣「私達も、2月にスキー教室に行ったわよね」
大久保樹「覚えてる。初めてのスキーは大変だったぜ」
三村泰「前の学校にいた友達に手紙は書いてるの?」
冬元茜音「連絡先交換したから、今でも連絡してるわ」
江口充「僕は小学校入学の時にここに引っ越してきたけど、今でもお世話になった幼稚園の先生に手紙出してるよ」
秋月萌黄「幼稚園へは卒園後、行ったことあるの?」
江口充「僕が行ってたのは、埼玉の幼稚園だったから、電車で夏祭りとかに行ったことあるよ」

〇教室
  朝の回の時だった。
榎木麻衣「えー、皆さん、おはようございます」
  おはようございます!
榎木麻衣「6月の終わりに修学旅行が行われることになりました」
冬元茜音「場所はどこですか?」
榎木麻衣「鎌倉と江ノ島です」
山下俊樹「わくわくするなぁ」
榎木麻衣「という訳で、これから事前学習として、鎌倉、江ノ島のことを一緒に学んでいきたいと思っております」
春野桃子(樹君と同じ班だといいな)
  鎌倉と江ノ島のこと、後で図書室とかで調べてみようっと。

〇古い図書室
  昼休み。
春野桃子「鎌倉と江ノ島のことが書いてある本があってよかった」
井波つかさ「あの、冬元さんのお友達ですか?」
春野桃子「そうよ」
井波つかさ「これ、冬元さんに渡してください」
春野桃子「え、ちょっと待ってよ!」
井波つかさ「僕、冬元さんと同じ料理クラブの5年生なんです。なかなか話せなくてごめんなさい」
春野桃子「つまり、どういうこと?」
井波つかさ「僕、体は男だけど、心は女なんです」
春野桃子「先生には話したの?」
井波つかさ「一応。でも、分かってくれる人はいないと思ったから、黙ってたんです」
春野桃子「大丈夫。困ったら、私たちお姉さんお兄さんや家族、先生に相談してね」
井波つかさ「はい」

〇事務所
  放課後の職員室。
「失礼します」
榎木麻衣「春野さん、大久保さん、プリント持ってきてくれたのね」
春野桃子「はい。みんなの鎌倉と江ノ島の修学旅行に関するアンケートに関するデータを持ってきました」
大久保樹「結構心待ちにしてるようでした」
榎木麻衣「修学旅行では、ルールとマナーをしっかり守って行動しましょうね」
「はい」

〇学校沿いの道
春野桃子「そういえば、井波君からこれ預かってたよ」
冬元茜音「どれどれ?「冬元さん、僕は実は体は男だけど、心は女なんです。今まで黙っててごめんなさい。いじめられるとおもってたんです」」
夏木藍衣「それって、トランスジェンダー?」
秋月萌黄「びっくり!でもお姉様は王子様キャラだけどね」
冬元茜音「続きがあるわ。「こんな僕ですが、僕のことは誰にも言わないでほしいです。 つかさ」 確かに口にしづらいわね」
  その時だった。
  ミラクルマジカルウォッチが鳴った。
冬元茜音「どうしたの?」
春野桃子「これは、ダークランド!?」
  私は、ミラクルマジカルウォッチをタップし、チェックした。
ジョイフル「今、怪しい気配を感じた。ダークランドに違いない!」
グレートフル「すぐに現場に行ってくれ!」
春野桃子「オッケー!」
「わかったわ!」
  私達は、すぐに駆け出した!
江口充「春野さんたちだ!」
山下俊樹「どこへ行くんだろう?」
大久保樹(負けるんじゃないよ、桃子....!)

〇街中の公園
井波つかさ(僕は、女?男?どっちでいればいいのかなぁ.....)
メランコリー「公園というのは実にいいものだ。笑顔で満ち溢れてるからこそ襲い甲斐がある! 出でよ、ディザスター!不幸と悲しみに染めろ!」
ディザスター「ディザスター!」
メランコリー「あいつにとりつけ!」
井波つかさ「わーっ!」
メランコリー「さぁ、ここを不幸と悲しみの世界に染めてしまうのだ!」
「ディザスター!」
  キャー!ワー!
春野桃子「やっぱりダークランドだったのね!」
メランコリー「いかにも。私はメランコリー。クライ様に忠誠を誓うものであり、ダークプリンセスとは親しき仲だ」
  その時、ミラクルマジカルウォッチが鳴った。
ジョイフル「おい、大丈夫か?」
春野桃子「はい。ダークランドのメンバー、メランコリーが現れたわ!」
グレートフル「気をつけろ!あいつは、チアフルキングダムのハートフルの婚約者だったんだ!あいつも洗脳されてる!」
ジョイフル「つまり、ハートフルともども人質にされたんだ!」
夏木藍衣「どういうこと?」
秋月萌黄「まさか、プリンセス以外にも洗脳されてた人がいたの?」
冬元茜音「教えて!」
ジョイフル「話は数か月前にさかのぼる!」

〇謁見の間
  チアフルキングダムにて。
グラッド王「ワシの後の王位継承者は3名」
ブライト妃「ジョイフル、グレートフル、ハートフルですね」
ハートフル「私、デライト様との婚約もあるんです」
グレートフル「デライトってやつも、立派な王族の仲間入りするもんな」
ジョイフル(いわゆる「マスオさん状態」か)
デライト「私自身、王室のメンバーの一人になれるなんて光栄です」
グラッド王「そうだな。わが王族の一員となる以上、きちんと立場をわきまえねばなるまい」
ブライト妃「これで我が国も安泰ですわね」
  その時だったんだ!
「誰だ!」
クライ「わが名はクライ!ダークランドの君主だ!今日からこのチアフルキングダムを制圧する! 部下ども、かかるがよい!」
グラッド王「諸君、かかれー!」
「おりゃーっ!」
  しかし、歯が立たなかったんだ。
クライ「愚か者め!喰らうがよい!」
「わーっ!」
ジョイフル「とにかく、ここは危険だ!」
グレートフル「逃げるぞ!」
クライ「させるか!」
ドクター・フィアー「私から逃れられるかな?」
「父上!母上!」
  父上、母上は襲われて石像に!
クルエル「わらわから逃げられるとでも思うな!」
ジョイフル「しまった!」
デライト「うぐぐぐぐ....」
  クルエルはデライトを人質にして去って行った。
「私達のお城が!」
グレートフル「ハートフルがいないぞ!」
ジョイフル「しまった!」
  ハートフル、デライトはダークランドに連れ去られた。
フューリアス「これで我がダークランドはチアフルキングダムを支配したぞ!」
ハートフル「うえーん!お父様、お母様、お兄様ー!」
「万事休すだ!」

〇街中の公園
ジョイフル「という訳だ」
グレートフル「とにかく、ダークランドを蹴散らせ!」
春野桃子「わかったわ!」
メランコリー「もう雑談は終わったか?」
春野桃子「行くわよ、みんな!」
「オッケー!」
春野桃子「ミラクルマジカルチェーンジ!」
「ミラクルマジカルチェーンジ!」
チアフルスマイル「チアフルスマイル、可愛く登場!」
チアフルシック「チアフルシック、可憐に登場!」
チアフルポップ「チアフルポップ、元気に登場!」
チアフルエレガント「チアフルエレガント、美しく登場!」
「私達、ミラクルマジカルガール!」
チアフルスマイル「みんなの笑顔と幸せ、守ってみせる!」
メランコリー「やっと出たか、ミラクルマジカルガール。やっちまいな!」
「ディザスター!」
チアフルスマイル「はぁぁぁぁーっ!!」
メランコリー「さて、勝てるかな?」
チアフルスマイル「嘘!?」
チアフルシック「スマイル、危ない!」
チアフルスマイル「え?キャーッ!」
チアフルシック「それっ!」
チアフルスマイル「シック!」
チアフルポップ「大丈夫、二人とも?」
チアフルスマイル「ありがとう、ポップ!」
チアフルエレガント「油断しないで!」
メランコリー「これならばどうだい?」
チアフルエレガント「これでも喰らいなさい!」
チアフルスマイル「すごいわ!エレガントがステッキでハートを描いて攻撃したわ!」
メランコリー「ばかな!」
メランコリー「うわっ!!竜巻を打ち返しただと?」
チアフルスマイル「よくもこんなことをしてくれたわね!チアフルスマイルアターック!」
チアフルシック「公園はみんなにとって楽しい場所よ!あなたが来る場所じゃないわ!チアフルシックアターック!」
チアフルポップ「そんな人には、これがお似合いよ!チアフルポップアターック!」
チアフルエレガント「判ったなら、さっさと帰ること!チアフルエレガントアターック!」
「ミンナハッピー.......」
「みんな明るく、」
チアフルスマイル「笑顔♪」
メランコリー「てめぇら、覚えてやがれ!次はそうはいかないぞ!」
冬元茜音「井波君、しっかりして!」
井波つかさ「あれ?」
冬元茜音「あなたは気絶してたのよ!」
井波つかさ「そうだったの?」
冬元茜音「でも無事でよかったわ!」
井波つかさ「冬元さん、僕、男でいいのか、女でいいのか、迷ってたんです」
冬元茜音「手紙、ありがとう。私としては、ありのままの自分を受け入れた方がいいんじゃないかしら?」
秋月萌黄「そうよ。自分に正直にならなくっちや」
夏木藍衣「でも、悩んだらお父さんやお母さんに相談してね」
井波つかさ「はい!」
春野桃子「よかったわ」

次のエピソード:とってもハッピー!先生の結婚式

コメント

  • 性別の悩みに漬け込んで洗脳させるとは、恐ろしい奴らめダークランド。
    次回も楽しみにしてます!

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