ミラクルマジカルガール

どんぐり

とってもハッピー!先生の結婚式(脚本)

ミラクルマジカルガール

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〇魔王城の部屋
メランコリー「とちってしまい、すみません」
クライ「謝って済む問題ではないだろう!」
ドクター・フィアー「では、わたくしが行くとしましょう」
クライ「頼むぞ」
ドクター・フィアー「わたくしの発明したこれなら、楽に追い詰めることができるでしょう」
クライ「期待してるぞ」
ホリブル「いずれ俺にも出番を」
クライ「近々な」

〇白い玄関
春野雫「今日から6月だけど、梅雨入りしたわね」
春野正幹「ママ、今日から僕は軽涼スーツで行くから」
春野雫「気を付けてね、パパ。桃子も行ってらっしゃい」
春野桃子「パパ、ママ、行ってきまーす!」

〇玄関内
大久保樹「じゃあ、行ってくるから!」
大久保昭雄「気を付けていって来いよ。俺もそろそろ行くから」
大久保美来「そういえば、今月の終わり、樹の誕生日だったわね。そろそろ準備に入らないと」
大久保昭雄「リクエスト、頼むよ。誕生日会に呼ぶ友達も考えないとね」
大久保樹「そうだな。できればレストランとかでやりたいな」
大久保美来「そうね。考えてみましょう」
大久保樹「そうだな。行ってくるぜ!」

〇おしゃれなリビングダイニング
夏木佳子「おはよう、藍衣」
夏木昭雄「おはよう」
夏木藍衣「おはよう、おじいちゃん、おばあちゃん」
夏木昭雄「もうすぐ「こどもモーニングタイム」の時間だよ」
夏木藍衣「ありがとう、ところで兄さんは?」
夏木佳子「夜勤よ」
夏木藍衣「なるほど」
  こどもモーニングタイムが始まるよ!
夏木藍衣「始まったわ!」
石上宗悟「やあみんなおはよう!宗悟お兄さんだよー!」
馬場愛花「いつも明るい笑顔の、愛花でーす!今日は6月1日!今日から衣替えだけど、雨にも気を付けてね!」
夏木藍衣「はーい!」

〇おしゃれな居間
秋月萌黄「おはよう、お兄様、お姉様」
秋月雄二「おはよう。中間試験が終わったんだけど、今度は来月初めに期末試験だよ。夏休み前の最後の試練だ」
秋月響「私は2週間後に前期の中間テストで、9月半ばに前期の期末テストがあるの。家に帰ったら、さっそくテスト勉強始めないと!」
秋月俊「いい結果を残せるよう、頑張ってね」
秋月響「私は、4月に演劇部の春公演があって、夏休みの間に夏公演があるの。しっかり頑張らないと!」
秋月輝子「響も2年生になったんだし、来年は受験生よ。文化祭で先輩は引退するんだろうから、しっかりしないとね」
秋月響「遊び、部活、勉強のバランスをきちんととるわ。あ、そろそろ時間だし、行くね」
秋月俊「じゃあ、行ってくるから、輝子ちゃん」
秋月雄二「俺もそろそろ行くよ」
秋月萌黄「行ってきまーす!」
秋月輝子「折り畳み傘、みんな忘れないでね!」

〇綺麗なダイニング
冬元紀彦「じゃあ、行くから」
冬元莉子「気を付けてね」
「行ってらっしゃーい!」
冬元莉子「あなたたちもそろそろ時間よ!傘、忘れないでね」
「はーい!行ってきまーす!」

〇教室
榎木麻衣「はい、皆さん、おはようございます」
  おはようございます!
榎木麻衣「実は、ニュースがあります。わたくし、榎木麻衣はこの度、森月先生と結婚することになりました!」
冬元茜音「すごいですね!先生のドレス着た姿、早く見たいです!」
秋月萌黄「すごいですね!」
夏木藍衣「まさにジューンブライド!」
榎木麻衣「そうですね。6月に結婚すると幸せになれるというのが、昔からの言い伝えですしね」
春野桃子(私もいずれは結婚するのかな?樹君のお嫁さんかな?)
大久保樹「びっくりしました。なぜ秘密にしてたんですか?」
榎木麻衣「ちょっと、恥ずかしかったんですよ、実をいうと。ちなみに結婚式は、再来週です。皆さんにも招待状を送る予定です」
春野桃子「晴れるといいですね、その日」
大久保樹「桃子、てるてる坊主作ろうな!」

〇教室
森月正彦「皆さん、おはようございます!」
  おはようございます!
森月正彦「実は、お話したいことがあります。僕、森月正彦は、榎木麻衣先生と結婚することになりました」
冬元あこ「先生、素敵ですね」
宮田あきら「凄いじゃないですか!」
森月正彦「本当は、恥ずかしくて、言いにくかったんですよ。結婚式は、再来週です。招待状、ちゃんと書きますね」
相川みく「はい。その日、晴れるといいですね」
森月正彦「そうですね」
三谷健斗(その日、晴れるといいな)

〇体育館の中
  次の日の全校朝礼。
代々木宏「えー、皆さん、おはようございます」
  おはようございます!
代々木宏「いよいよ6月になりました。雨に負けず、皆さん頑張ってほしいですね。それと、うれしいニュースがあります」
小山田莉嘉「一体なんだろう?」
村井よしお「気になるよ」
代々木宏「それでは、森月先生、榎木先生、前に出て下さい」
「はい」
森月正彦「皆さん、わたくし、森月正彦と、」
榎木麻衣「わたくし、榎木麻衣は、この度、」
「結婚することになりました!」
  すごーい!ばんざーい!
代々木宏「皆さん、6月に結婚式を挙げると、幸せになれるという言い伝えは、古くからございます。ジューンブライドといいますね」
冬元あこ「私もいずれは結婚するのかなぁ?」
宮田あきら「そうかもね」
代々木宏「そういうわけで、皆さんも、前向きに頑張っていきましょう。これで、朝礼を終わりにします」

〇シックなリビング
  その夜。
春野桃子「という訳。再来週の土曜日に、先生の結婚式があるのよ」
  私は、先生の結婚式の招待状を見せた。
春野雫「パパ、桃子と一緒に行けそう?」
春野正幹「ああ。行けるさ。樹君も行けそうだろう?」
春野桃子「行けると思うよ」
春野雫「その日、晴れるといいわね」
春野桃子(てるてる坊主、たくさん作ろっと)

〇綺麗なリビング
大久保樹「でさ、その日は親父もお袋も行けそう?」
大久保美来「私、ウサギの面倒見てるから、行ってくれる?」
大久保昭雄「ああ。任せとけ」
大久保樹「よかった!」

〇おしゃれな居間
秋月萌黄「でね、再来週は先生の結婚式なんだけど、行けそう?」
秋月雄二「俺は結婚式の2日後から期末試験に向けて勉強しなきゃいけないしな。ちなみに俺は英語部だよ」
秋月響「私は、中間試験後に合唱コンクールもあるし、夏休み明けに期末試験があるの。10月中旬に文化祭、11月上旬に体育祭があるのよ」
秋月雄二「夏休みに演劇部の公演、11月後半に中間試験、2月末に期末試験だろ、姉さん?」
秋月響「そうよ。それと、3月上旬に修学旅行で韓国に行くのよ」
秋月俊「来年は二人とも受験だから、大いに頑張らないとね」
秋月輝子「それより、みんな、結婚式の日、行けそう?」
秋月俊「行けるよ」
秋月輝子「ウサギ、どうしようか?」
秋月雄二「そうだよな。俺、友達とかに掛け合ってみる」
  数分後。
秋月輝子「どうだった?」
秋月雄二「俺の同級生の及川が世話するって」
秋月響「よかったわ」
秋月輝子「これでみんな出席できるわね」

〇おしゃれなリビングダイニング
夏木翼「そうか、先生の結婚式か。そりゃお祝いしないとね」
夏木佳子「その日、晴れるといいね」
夏木昭雄「そうだな。その日、ワシらも一緒に行こう」
夏木翼「藍衣は、その日大丈夫そうだよね?」
夏木藍衣「もちろんよ。兄さんは?」
夏木翼「その日、日勤があったら無理だよ」
夏木佳子「大丈夫。私が付き添うわ」
夏木昭雄「安心しなさい」
夏木翼「ありがとう」

〇綺麗なダイニング
冬元茜音「それで、その日の結婚式、行けそう?」
冬元あこ「私も招待されたのよ」
冬元莉子「あなた、その日は大丈夫?」
冬元紀彦「ああ、その日は幸い予定は入ってない。家族みんなで行けるな」
冬元茜音「ウサギはどうするの?」
冬元紀彦「そうだなぁ」
冬元莉子「茜音、あなた、あきらめるのは早いわ」
「何故?」
冬元あこ「私の友達に、ウサギが好きな子がいるの。その子に面倒を見てもらうのよ」
冬元茜音「そうね!さすがは私の妹!」

〇白い玄関
  結婚式当日。
春野雫「いい天気でよかったわね」
春野桃子「梅雨の中休みでよかったわね」
春野正幹「ああ。パパも今日は軽涼スーツで行くとするか」
春野雫「忘れ物はない?身だしなみは大丈夫?」
春野桃子「もちろんよ!」
春野正幹「じゃ、行くとするか!何かあったら連絡するね」
春野雫「気を付けてね」

〇玄関内
大久保美来「いい天気でよかったわね」
大久保昭雄「じゃあ、ウサギの面倒、よろしくね」
大久保美来「オッケー!」
大久保樹「じゃあ、行ってくるから!」
大久保昭雄「桃子ちゃんと一緒だね」

〇アパートの玄関前
江口充「そろそろ時間だね」
江口晴彦「後は、母さんだな」
江口美香「お待たせ~」
江口智「じゃあ行くか!」

〇綺麗な一戸建て
秋月雄二「快晴でよかったな」
秋月響「萌黄、その服とってもシックね」
秋月萌黄「これ、私のお気に入りなのよ」
秋月響「ウサギは昨日の夕方及川さんに預けたんでしょう?」
秋月雄二「うん。あいつは俺の幼馴染で、動物好きらしいんだ。なんでもあいつのオヤジが動物園で働いてるんだよ」
秋月俊「そろそろ行くか。軽涼スーツで正解だった」
秋月輝子「そうね。冷房がもし効きすぎてて寒かったら、バッグの中に入ってるものを羽織ればいいわね」
秋月雄二「だよな。それじゃ出発だ」

〇綺麗なダイニング
冬元紀彦「忘れ物はないかな?」
冬元茜音「ちゃんと持ったわよ!」
冬元あこ「ウサギは昨日、原田君のところに昨日預けてきたの。原田君もウサギ飼ってるんだって」
冬元莉子「よかったわね。そろそろ出発するわよ!」

〇おしゃれなリビングダイニング
夏木翼「じゃあ僕は今から警察署で勤務だから、藍衣はちゃんとおじいちゃんとおばあちゃんの言うことを聞くんだぞ」
夏木藍衣「大丈夫よ。心配しないで、兄さん」
夏木佳子「そろそろ行きますか」
夏木昭雄「そうだな」

〇駅前広場
大久保樹「桃子、こっちだよー!」
大久保昭雄「正幹、こっちだ!」
春野正幹「昭雄、今日が快晴でよかったな」
大久保昭雄「なんだか久しぶりだよな、こうやって一緒に出掛けるのって」
大久保樹「桃子も結構かわいいじゃんか!」
春野桃子「そうかなぁ....」
春野正幹(いずれは桃子も、僕から離れていくはずだ... その時は、笑顔で送り出さねば!)
  その後。
梅原みあ「今日がいい天気でよかったですわね」
片桐隆一「そうですな」
  他の参列者も、この駅に来ていた。

〇駅のホーム
  まもなく、1番線に電車が参ります
秋月萌黄「そろそろ電車が来るわね」
秋月俊「トイレ済ませて置いて正解だったね」
秋月輝子「そうね」
秋月雄二「はぐれないようにしろよ」
秋月響「手を離さないでね」
  そのころ、同じホームでは。
夏木藍衣「そろそろ電車が来るわね」
夏木昭雄「翼や藍衣の小さい頃を思い出すな」
夏木佳子「そうね。すっかり大きくなったわね」
三村泰「夏木じゃないか」
三村里香「藍衣ちゃん、おはよう」
夏木藍衣「三村君!三村君のお母さん!」
三村泰「今日がいい天気でよかったな」
夏木藍衣「まことちゃんたちは?」
三村里香「後で来るわよ」
三村純一「お待たせ」

〇駅のホーム
冬元莉子「この駅で乗り換えて向かうわよ!」
冬元あこ「はーい!」
冬元茜音「お父さんも早く!」
冬元紀彦「わかったわかった。すっかりお前も頼もしくなったな」
冬元茜音「あ、音楽の細川先生よ!」
細川久美子「こんにちは」
冬元紀彦「いつも娘がお世話になってます」
細川久美子「いえいえ」
冬元莉子「今後ともお願いしますね」
細川久美子「はい」

〇駅前ロータリー(駅名無し)
春野正幹「到着したね」
春野桃子「そうね」
大久保樹「桃子、俺たちもいずれは結婚するかもな」
春野桃子「そうかもね」
大久保昭雄「ま、いずれそうなるさ。そのときは笑顔で祝いたいね」
夏木藍衣「桃子ちゃーん!」
春野桃子「藍衣ちゃん!」
秋月萌黄「今日が快晴でよかった!」
冬元茜音「ホントね」

〇結婚式場の前
  その結婚式場は、ホテルとチャペルのついた洒落た場所で、駅からも近かった。
冬元紀彦「到着したよ」
代々木宏「本当に感慨深い日になったものだ」
冬元茜音「あ、校長先生も来てたんですね!」
冬元紀彦「いつも娘がお世話になってます」
代々木宏「いえいえ。冬元さんは本当に温厚なんですね」
冬元茜音「妹にも優しくしてますので」
冬元あこ「こんにちは....」
諸星俊也(実に感慨深い日になりそうだ)
夏木昭雄「結構来てるもんだな」
夏木佳子「そうね。翼君のために、写真とか撮っていきましょう」
夏木藍衣「みんないっぱい来てるわね」
春野桃子「でも、油断禁物よ。ダークランドが紛れてるから、目を光らせないと!」
山下宗介「いい天気でよかったな」
山下舞「本当ね」
山下純也「そうだね」
和久井絵里「今日が快晴でよかったわね」
冬元あこ(教頭先生まで来てたんだ!)
  出席者は、次第に中へと入っていくのだった。

〇教会の控室
榎木貫太郎「とうとうこんな日が来るとは追わなかったよ、智子」
榎木智子「貫太郎さん、今日は笑顔で送り出しましょうよ」
板倉静江「あなたの涙もろいところは変わってないのね」
榎木貫太郎「妹であるお前に言われる筋合いはないが、笑顔になるべきだな」
榎木浩紀「そうだよ、姉さんの結婚式なんだし」
榎木智子「あなたはまだ大学2年生なんだし、そのうち見つかるわよ」
榎木浩紀「母さん、分かってるって。僕はまだ20歳だよ」
榎木貫太郎「ま、次はお前に期待してる、浩紀」
板倉末男「すみれにも期待してるぞ」
榎木浩紀「僕も姉さんたちに負けないように頑張るよ、父さん」
板倉すみれ「司会頑張るからね、兄さんたち」
板倉文明「頑張りな、すみれ」
榎木浩紀(そういえば、すみれと文明って、双子だったもんな。文明が兄で、すみれが妹か)
  一方、新郎側では。
森月豊「あいつの結婚は感慨深い」
森月聖子「ですわね」
森月翔「兄さん、いつでも遊びに来てほしいな」
森月あゆみ「翔さん、お兄さんのこと好きなのね」
森月翔「双子だったことは前にも話したけど、よく遊んでたさ、あゆみ」
森月豊「あゆみさんもすっかり頼もしくなったな」
森月あゆみ「とんでもありませんわ、お義父さま」
森月みゆき「私も、あんな花嫁さんになるのかなぁ?」
森月あゆみ「なれるわよ、あなたなら」
森月純正「そろそろじゃないかな、おじさんたち」
森月あゆみ「そうかもね、純正」
森月みゆき「花嫁さん、どんな人なのかしら?」
森月純正「素敵だと思うよ、みゆき」
森月あゆみ「すっかりお兄ちゃんらしくなったわね」

〇教会の控室
  一方、別の控室では。
結婚式場のスタッフ「はい、これで準備はできました」
榎木麻衣「ありがとうございます」
結婚式場のスタッフ「時間ですし、そろそろ行きましょうか」
榎木麻衣「はい」
  先生は、ドレスのスカートを上げた。
榎木麻衣「そうだ、これを」
結婚式場のスタッフ「あの、靴を片方、新郎様側にお渡ししてもいいんですか?」
榎木麻衣「はい、合流時に履かせてもらうので」
結婚式場のスタッフ「分かりました。お渡ししておきます」
  そのころ新郎側では
結婚式場のスタッフ「準備はできましたか?」
森月正彦「はい」
結婚式場のスタッフ「そろそろ行きましょうか」
結婚式場のスタッフ「あの、これ新婦様側から靴を片方持ってて先に行ってほしいとの連絡がありましたので」
結婚式場のスタッフ「わかりました」
森月正彦(さては、シンデレラ作戦かな?)
結婚式場のスタッフ「では失礼します」
結婚式場のスタッフ「では、そろそろ行きましょうか」
森月正彦「はい」

〇綺麗な教会
  教会の前には、人だかりができていた。
春野桃子「どんな式になるのかな?」
夏木藍衣「先生の晴れ姿、記憶に残りそうね」
秋月萌黄「きっとそう思うわ」
冬元茜音(お願い、ダークランド、出てこないで...!)
大久保樹「そろそろ始まるみたいだぞ」
春野桃子「そうね」
春野正幹「ドアが開いたみたいだ。入ろう」
  参列者は、しずしずと教会の中へと入っていった。

〇教会の中
  教会の中は、かなり荘厳な雰囲気だった。
榎木智子「ベールダウンは私がやるわね」
榎木浩紀「父さん、ちゃんとエスコートできるかな?」
榎木智子「大丈夫よ」
森月翔「さっきあいつがあんなこと言ってたんだよ」
森月あゆみ「なんて?」
森月純正「結婚指輪は僕らに任せてよ」
森月みゆき「ちゃんと二人で運ぶからね」
森月あゆみ「二人ならきっとうまくやってくれるわ」
森月翔「そうだね。兄さん、いい結果残せるよう頑張ってくれよ」
  やがて、牧師が登場した。
春野桃子「いよいよね」
  では、これより、森月正彦さんと、榎木麻衣さんの結婚式を執り行います。
  私は、牧師の乙倉敏夫です。よろしくお願いします。
冬元茜音(お願いします)
夏木藍衣「最初は、森月先生の登場ね」
秋月萌黄「そろそろよ」
  扉が開くと、森月先生は、静々と入場。桃子たちは立ち上がり、拍手で迎えた。
  しばらくして、榎木先生が入ってきた。
榎木貫太郎「とうとうお前が巣立つ日が来るとは....! 俺は胸がいっぱいだよ....!」
榎木麻衣「お父様、泣かないで。たまには帰ってくるし、連絡するから」
榎木貫太郎「麻衣、お前も立派になったな」
  やがて、榎木先生は森月先生のところにたどり着いた。
森月正彦「では、靴を履かせてっと・・・」
榎木麻衣「ありがとうございます・・・」
  その後、ベールアップが行われた。
榎木智子「麻衣が生まれた日のこと、ずっと忘れないわ」
榎木麻衣「お母様、孫が生まれたらその時は見せに行きますね」
冬元茜音「素敵ね....」
秋月萌黄「私たちも将来はああいう感じになるのかな?」
夏木藍衣「多分ね」
春野桃子(私も将来は樹君の前でもあんな感じかな?)
  それでは、賛美歌を歌いたいと思います。
春野桃子「歌詞カードのおかげで助かるわ」
大久保樹「そろそろ聖書の朗読になるな」
  ゆっくりと聖書を朗読する牧師。
春野桃子「聖書って、難しいわね」
春野正幹「慣れないうちは大丈夫だよ。少しずつ覚えればいい」
  賛美歌を歌い終えた面々は神様に祈りを捧げた。
  そして、牧師が厳かに語りだした。
春野桃子「いよいよハイライトね」
  森月正彦さん、あなたは病める時も、健やかなる時も、榎木麻衣さんと愛を持って互いに支えあうことを誓いますか?
森月正彦「誓います」
  榎木麻衣さん、あなたは病める時も、健やかなる時も、森月正彦さんと愛を持って互いに支えあうことを誓いますか?
榎木麻衣「誓います」
  それではこれより、指輪の交換を行います。
(ゆっくり、ゆっくり.....)
森月正彦(指輪、ありがとう)
榎木麻衣(可愛いリングボーイとリングガールね)
  やがて、指輪の交換は滞りなく進んだ。
春野桃子(今のところは大丈夫ね)
  それでは、誓いのキスをどうぞ。
(ドキドキ....!)
大久保樹「キスするなんて、素敵じゃないか」
  森月先生がキスをした場所は、榎木先生のおでこだった。
  それではここに、榎木麻衣さん、森月正彦さんが夫婦となったことをここに宣言いたします。
春野正幹「いよいよ結婚証明書にサインか。ママとの結婚式を思い出すよ」
  結婚証明書へのサイン終了後、みんなで賛美歌を歌い、これにてお開きとなった。
  退出時、桃子達は拍手でお祝いした。
春野桃子「次は披露宴ね」
  結婚披露宴の場所は、レストランだった。

〇綺麗な教会
春野正幹「いい結婚式だったね」
春野桃子「今度は披露宴よ。ここでするフラワーシャワーとかの準備はできてる?」
大久保樹「俺は準備万端だ」
大久保昭雄「正幹、そろそろじゃないか?」
春野正幹「そうだな」
夏木藍衣「今頃写真撮影してるはずよ」
秋月萌黄「私たちは披露宴の時ね」
冬元茜音「そうね」
  やがて、鐘の音とともにドアが開いた。
夏木藍衣「来たわよ!」
  ハッピーウェディング!!
秋月萌黄「先生、おめでとうございます」
榎木麻衣「ありがとう....」
冬元あこ「幸せになってください」
森月正彦「もちろんさ」
  私たちは、フラワーシャワーで二人を祝福した。
春野桃子(この後もきっと素敵な予感がするわ!)
  その時だった!
ドクター・フィアー「そう喜んでいられるのも今のうちですぞ」
春野桃子「さてはダークランドね!」
ドクター・フィアー「正解。私はドクター・フィアー。クライ様に仕える天才博士なのです」
夏木藍衣「あなたには関係ないことよ!」
秋月萌黄「そうよ!早く帰った方がいいわよ!」
冬元茜音「あなたはここにいるべきじゃないわ!帰らないと痛い目に遭うわよ!」
ドクター・フィアー「黙りなさい!ここを不幸の世界に染めてしまいますよ。 行きなさい、ディザスター!」
ディザスター「ディザスター!」
ドクター・フィアー(では、これを使うとしましょう!)
ドクター・フィアー「増殖した以上、強力なパワーが出せる私が作ったこのカプセルがあれば、怖くないのですよ」
ディザスター「ディザスター!」
ドクター・フィアー「というわけで、あちらにとりつきなさい!」
「うわーっ!」
「ディザスター!」
ドクター・フィアー「ここを恐怖に陥れるのです!」
結婚式場の女性スタッフ「皆様、早く安全な場所へ!」
結婚式場の男性スタッフ「こちらです!」
ドクター・フィアー「無駄ですよ。私の力を受けてみなさい!」
「キャーッ!」

〇リサイクルショップの中
  そのころ。
城之内花江「今日は桃子ちゃんたちは先生の結婚式で出かけてるそうよ」
城之内珠璃「そういえば、デライト様とハートフル様の結婚式の準備が整ってた時に、ダークランドに襲われたわね....」
城之内花江「まさか、洗脳されてたなんて、びっくり」
  その時、ミラクルマジカルウォッチが鳴った。
城之内花江「これは...!」
城之内珠璃「ダークランドね!」
グレートフル「やはり出たか!」
ジョイフル「おい、聞こえるか!」
春野桃子「聞こえるわよ!今、ドクター・フィアーが現れて、先生たちをディザスターにしちゃったの!」
グレートフル「ドクター・フィアーか! 今すぐそっちへ兄さんと一緒に向かう!店はファインとジョインに任せる!」
春野桃子「オッケー!」
城之内珠璃「店番は任せて!スーツに変身させるから!」
「ありがとう!」
城之内珠璃「じゃ、ワープさせるわ!それ!」
「店番、よろしく!」
「オッケー!」
男性客「邪魔するぜ!なんか、いいタオルとかないか?」
城之内花江「それでしたら、こちらはいかがでしょうか」
城之内珠璃「あるいは、こちらのハンカチでも」
男性客「じゃ、それにする。ほらよ、金は払うぜ」
「ありがとうございました!」
男性客「お釣りとレシートも持って帰るし、また来るぞ」

〇結婚式場のテラス
  その頃。
「なんてことだ!」
ドクター・フィアー「ハッハッハ!もう逃げられませんよ!」
春野桃子「許せないわ!みんな、変身しましょう!」
「オッケー!」
春野桃子「ミラクルマジカルチェーンジ!」
「ミラクルマジカルチェーンジ!」
チアフルスマイル「チアフルスマイル、可愛く登場!」
チアフルシック「チアフルシック、可憐に登場!」
チアフルポップ「チアフルポップ、元気に登場!」
チアフルエレガント「チアフルエレガント、美しく登場!」
「私達、ミラクルマジカルガール!」
チアフルスマイル「みんなの笑顔と幸せ、守ってみせる!」
ドクター・フィアー「やはりお出ましですか。やってしまいなさい!」
「ディザスター!」
チアフルスマイル「タァーッ!」
チアフルスマイル「効かないわ!なぜ?」
ドクター・フィアー「このカプセルの効果ですよ」
チアフルシック「あのカプセルを破壊しないと!」
ディザスター「ディザスター!」
チアフルシック「きゃぁ!」
チアフルポップ「それっ!」
チアフルシック「ありがとう!」
チアフルポップ「油断禁物よ!まずはあのカプセルを破壊しないと!」
チアフルエレガント「そうしないと先生たちを助けられないわ!」
ドクター・フィアー「もう話は終わりましたか?畳みかけますよ!」
ディザスター「ディザスター!」
チアフルスマイル「それっ!」
チアフルポップ「タァーッ!」
ドクター・フィアー「とどめを刺しなさい、ディザスター!」
「ディザスター!」
チアフルシック「それっ!」
チアフルシック「後はあのカプセルね!」
チアフルエレガント「それっ!」
ドクター・フィアー「ばかめ!」
チアフルエレガント「近づけないわ!」
グレートフル(あれは、ハチの巣!)
ジョイフル「どうしたの?」
グレートフル「みんな、あっちの木にあるあのハチの巣を使って、ドクター・フィアーに奇襲をかけるんだ!」
ジョイフル(なるほど、ハチ作戦か!)
チアフルエレガント「オッケー!」
チアフルポップ「私も手伝うわ、エレガント!」
チアフルシック「ガードは私とスマイルで張るわ!」
チアフルエレガント「ありがとう!それっ!」
チアフルポップ「すごいわ!エレガント、描いたハートをあのハチの巣に命中させたわ!」
「それっ!」
チアフルエレガント「ありがとう、シック、スマイル!ガードができたわ!」
チアフルポップ「それっ!ハチさんたち、ドクター・フィアーめがけて攻撃して!」
チアフルスマイル「すごい!ステッキでうまく誘導させたわね!」
ドクター・フィアー「こんな攻撃で私を倒せるとでも?」
  その時だった。
ドクター・フィアー「ば、ばかな!うわーっ!痛い!痛い!痛い!」
ドクター・フィアー「しまった!カプセルが!」
チアフルシック「それっ!」
チアフルスマイル「すごいわ、シック!あのカプセルを破壊したわ!」
ドクター・フィアー「よくも私を怒らせましたね....!」
グレートフル「すごいな!今だぞ!」
ジョイフル「思いっきり決めちゃってくれ!」
チアフルスマイル「オッケー!行くわよー!チアフルスマイルアターック!」
チアフルシック「チアフルシックアターック!」
チアフルポップ「チアフルポップアターック!」
チアフルエレガント「チアフルエレガントアターック!」
「ミンナハッピー....」
「みんな明るく、」
チアフルスマイル「笑顔♪」
ドクター・フィアー「おのれ、あと一歩のところで!今度はそうはいきませんよ!」
  ドクター・フィアーは、その場を去った。
春野桃子「やったわ!」
夏木藍衣「そういえば、先生たちは?」
秋月萌黄「あそこにいるわ!」
冬元茜音「先生、しっかりしてください!」
榎木麻衣「あら?私達....」
森月正彦「今まで何を...?」
冬元茜音「無事でよかった!」
森月正彦「けがはありませんか?」
榎木麻衣「大丈夫ですわ」
結婚式場の男性スタッフ「無事で何よりですね。この後は、披露宴になります。この時に、ブーケトスをしましょう」
グレートフル「じゃあ、元の場所に戻るか」
ジョイフル「そうだな」
グレートフル「ファイン、ジョイン、ワープホールを頼むよ!」
城之内花江「いいわよ!」
「よし、入るか!」
城之内珠璃「元の場所に戻れたし、ワープ解除!」
春野正幹「びっくりしたなぁ。さっきのは何だったのだろう?」
春野桃子(みんな無事でよかったわ)
結婚式場の女性スタッフ「皆様、披露宴会場はあちらのレストランになります」
細川久美子「わかりました」

〇結婚式場のレストラン
  写真撮影を一同で行い、いよいよ結婚披露宴。
春野桃子「どうしたの?」
春野正幹「なんか、桃子を将来送り出す感じを連想してね....」
春野桃子「大丈夫よ。ちゃんと連絡とかするから」
春野正幹「そうかい」
夏木藍衣「一件落着ね」
大久保樹「桃子、いよいよ披露宴だな」
春野桃子「そうね」
秋月萌黄「さっきは大変てこずったけど、頑張って倒した甲斐があったわ」
冬元茜音「これで安心して披露宴ができるわね」
榎木貫太郎「こちらにどうぞご署名を」
春野桃子「はい」
榎木智子「ご祝儀はこちらです」
春野桃子「はい」
榎木浩紀「どうぞ、ご入場ください」
大久保昭雄「ありがとうございます」
  森月家側では。
森月豊「こちらへどうぞ」
冬元莉子「はい、ご祝儀です」
森月聖子「確かに受け取りました」
森月翔「こちらに氏名の記載をお願いします」
冬元紀彦「わかりました」
森月あゆみ「どうぞ、お進みください」
冬元あこ「ありがとうございます」
森月あゆみ「みんな入ったし、そろそろ入りましょう」
森月純正「みゆき、静かにしててね」
森月みゆき「わかったわ」
  そして、数分後。司会者が厳かに挨拶した。
冬元あこ「いよいよスタートね」
板倉すみれ「大変長らくお待たせしました。新郎新婦の御入場です!」
  会場内は暗くなった。
和久井絵里「こちらですよ」
「ありがとうございます....」
  新郎新婦が着席すると、明かりがついた。
和久井一郎「仲人挨拶、頼むよ」
和久井絵里「はいはい」
大久保樹「教頭先生が仲人か」
板倉すみれ「これより、結婚披露宴を執り行いたいと思います。司会は私、麻衣のいとこの板倉すみれです。宜しくお願いします」
  司会者の板倉すみれは、にこやかに挨拶した。
板倉すみれ「それではまず最初に、この結婚式の仲人を務めました、和久井様からの御挨拶です」
和久井絵里「只今ご紹介に預かりました、和久井と申します。私は、あのお二人の勤める学校の教頭であります」
  和久井先生は、二人のことをすらすらと説明した。
和久井絵里「お二人がいつまでも幸せであってほしいと願ってやみません」
板倉すみれ「それでは、新郎側の主賓である、代々木様からの御挨拶です」
代々木清子「あなた、しっかりね」
代々木宏「判ってるよ、清子」
秋月萌黄「主賓って?」
秋月響「ゲストの中で、一番外せない人のこと」
秋月萌黄「なるほど!」
代々木宏「只今ご紹介に預かりました、中央小学校校長の、代々木宏と申します」
  校長は、すらすらと祝辞を述べた。
代々木宏「お二人の愛が、細く長く続くことを願ってやみません」
板倉すみれ「ありがとうございました。続いては、新婦側の主賓である、久保田様からのご挨拶です」
久保田美奈子「お母さん、しっかりね」
久保田琴美「頑張ってよ」
久保田英子「えー、私は新婦の麻衣さんの母親の同級生だった久保田と申します。今回の結婚は実に嬉しい限りです」
久保田敏一「すらすら祝辞を読めて凄いのぉ」
久保田文也「お袋、すごいじゃないか!」
久保田彩「そうね、パパ、ママ」
久保田英子「それでは改めまして、ご多幸をお祈りします」
夏木藍衣「隣のクラスの彩ちゃんだ!しかもお姉さんもいたんだ!」
久保田英子「どうぞ、ご着席ください」
板倉すみれ「それでは、乾杯に入ります。一同、ご起立願います。乾杯の音頭は、お二人の同僚の梅原様に取らせていただきます」
梅原みあ「えー、只今ご紹介に預かりました、梅原と申します。この度はお二人を祝福できてうれしいです。 それでは、皆さま、乾杯!」
  乾杯!
冬元茜音「披露宴、万事順調ね!」
細川久美子「いよいよケーキ入刀ね」
  司会者が、厳かにあいさつをした。
板倉すみれ「いよいよ、お待たせしました。ウェディングケーキ入刀が行われますよ」
森月正彦「準備、いいかな?」
榎木麻衣「いいわよ」
板倉すみれ「いよいよ、ウェディングケーキ入刀です!盛大な拍手をー!」
板倉すみれ「それでは、ファーストバイトを行っていただきます」
榎木麻衣「まずは私から」
森月正彦「次は僕だ」
秋月俊「ハハハ、昔の僕らみたいだ」
秋月輝子「そういえば、懐かしいわね」
秋月雄二(親父とお袋の結婚式のビデオ結構見たもんな、そういえば)
秋月響「萌黄も、いつかは素敵な大人になれるわよ」
秋月萌黄「そうね」
板倉すみれ「それではしばしの間、歓談とお食事をお楽しみください」
星宮たかし「森月先輩、これは僕からです。中身は後のお楽しみです」
森月正彦「どうもありがとう」
星宮たかし「どうか、末永く幸せになってください」
榎木麻衣「今の人は?」
森月正彦「僕の中学時代の後輩」
榎木麻衣「なるほど」
星宮たかし(きっと、僕がプレゼントしたフォトフレーム、気に入ってくれるはずだ)
天野絵里「麻衣、一緒に写真撮らない?」
榎木麻衣「先輩も来てたんですか?いいですよ」
天野絵里「じゃ、ご多幸をお祈りします」
榎木麻衣「ありがとうございます、先輩」
森月正彦「今の人は?」
榎木麻衣「大学時代の先輩」
森月正彦「なるほど」
春野正幹「そろそろ樹君と一緒にあれを渡した方がいいよ」
大久保樹「桃子、あれを先生に渡そう」
春野桃子「そうだね」
「先生、これどうぞ。クラスのみんなで書いた寄せ書きです」
榎木麻衣「ありがとう。嬉しいわ」
冬元あこ「この寄せ書きも、私たちクラスのみんなで書きました!」
森月正彦「有難う」
冬元茜音「あこ、ちゃんと渡せて偉いわ」
夏木藍衣「こういうご馳走も美味しいわね」
夏木佳子「そうね」
夏木昭雄「だな」
板倉すみれ「それでは、新郎新婦が中座なされます」
  静々と中座していく新郎新婦。
板倉すみれ「しばしの間、プロフィールムービーをお楽しみください」
  プロフィールムービーは、大いに盛り上がる内容だった。
板倉すみれ「それでは、新郎新婦の登場です」
板倉すみれ「それでは、キャンドルサービスを行います」
  キャンドルサービスの後、楽しい余興が始まった。
板倉すみれ「新郎新婦の職場の同僚である梅原さんは、歌でお祝いするようです」
細川久美子「ハーモニカ演奏は、私、細川久美子が行います」
梅原みあ「では、聞いてください」
  参列者は、その歌に魅了された。
「末永く幸せになってください」
板倉すみれ「有難うございました。 続いて、新婦様の小学校時代の友人である、松崎様による、メッセージがございます」
松崎しおん「麻衣ちゃん、結婚おめでとうございます」
  すらすらと手紙を読み上げる松崎しおん。
板倉すみれ「ありがとうございました。続いては、新郎様の小学校時代の同級生による演奏です」
「それでは、我々の演奏による、演歌をお楽しみください」
諸星俊也「凄いパフォーマンスだなぁ」
冬元莉子「あの演歌は私も好きなのよね」
江口智「凄い、凄すぎる!」
  演歌に圧倒される人々だった。
板倉すみれ「凄いパフォーマンスでしたね。それでは、新郎新婦は、この後のブーケトスなどに備え、お色直しを行います」
  静々と二人は移動していった。
板倉すみれ「それでは、しばしの間、こちらを見て下さい」
  映し出されたのは、今回の結婚式のダイジェストだった。
森月みゆき「見て、ミラクルマジカルガール!」
森月純正「これからもあの子たちを応援しようよ」
結婚式場の男性スタッフ「参列者には、今回の結婚式のDVDを後日配送予定です」
板倉すみれ「それでは、新郎新婦の入場です」
  やがて、二人は着席した。
板倉すみれ「それではこれより新婦の手紙、新郎新婦へのギフト贈呈に入ります」
森月正彦「はい、マイク」
榎木麻衣「ありがとうございます」
榎木麻衣「お父様、お母様、こんな私を今まで育ててくれたことに感謝してます」
  手紙を読んでいくにつれ、麻衣の声は裏返ってきて、震えてきていた。
榎木貫太郎「麻衣、お前のことはずっと忘れないよ」
榎木智子「私もよ」
榎木麻衣「私は、お父様とお母様の子で、本当によかったです!」
  麻衣は、両親に泣きついた。両親は優しく受け止めた。麻衣は、母親から受け取ったハンカチで涙を拭いた。
板倉すみれ「それでは、記念品の贈呈を行います」
  二人は両親にウェイトベアーを贈呈した。
板倉すみれ「それでは、両家代表挨拶と、新郎様による謝辞に移ります」
森月豊「えー、本日はお忙しい中,参列してくれたことに感謝しております。今回は、こんな過ごしやすい天気に結婚式ができて光栄です」
森月正彦「本日はお忙しい中、ありがとうございます。僕自身も、こんな幸せな式ができたことを誇りに思います」
板倉すみれ「それではこれより、ブーケトスに移ります」
秋月萌黄「ブーケをもらった人は、次のお嫁さんになれるって」
夏木藍衣「そうね」
冬元茜音「いよいよだわ!」
榎木麻衣「それっ!」
春野桃子「嘘!? 私手に入れちゃった!」
  先生は、にっこり笑いながら、席に戻った。
春野正幹「桃子、よかったな。帰ったら、ドライフラワーにして保存しておこうな」
春野桃子「これ、大事にするね」
板倉すみれ「続いては、ガータートスでございます」
大久保樹「知らなかったよ、こんなのがあるなんて」
大久保昭雄「花嫁のガーターを受け取ったやつは、次の花婿になれるそうだ」
大久保樹「オッケー!」
森月正彦「それでは行きます。それっ!」
大久保樹「嘘!?ゲットしちゃったよ!」
江口充「もしかしたら、春野とお前は、運命のペアかもな!」
(もしかしたら、お互いのこと、好きなのかも!)
板倉すみれ「以上を持ちまして、結婚披露宴をお開きとさせていただきます。新郎新婦が退場します。拍手でお見送りください」
  新郎新婦は、静々と退場した。ドアの前には、新郎新婦がにこやかに並んでいた。
榎木麻衣「ありがとうございました」
春野桃子「先生、幸せになってください」
榎木麻衣「春野さん、ありがとう。この引き出物、受け取ってね」
春野桃子「はい」
森月正彦「ありがとうございました」
冬元あこ「先生、末永く幸せになってくださいね」
森月正彦「ありがとう。この引き出物を冬元さんに」
冬元あこ「ありがとうございます」

〇シックなリビング
  夕方。
「ただいまー!」
春野雫「おかえりなさい」
春野桃子「素敵な結婚式だったよ!先生のブーケもブーケトスで手に入れちゃった!」
春野雫「ドライフラワーにして、いつまでも取っておきましょう」
春野正幹「そうだね」
春野桃子(笑顔って、素敵ね!)

次のエピソード:大好きだよ!樹君の誕生日

コメント

  • 結婚式の描写が丁寧で自分もその場にいるような気持ちで読めました!戦闘シーンも好きですが、やっぱり日常シーンのハートフルさに魅了されますね!ミンナハッピー……

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