切なくて、胸の奥が痛むようなお話でしたが、結ばれないことと知りながらも彼女に会いに来たんですよね。
とてもきれいなラブストーリーだと思いました。

最初から実る恋ではないことをわかった上で一緒にいて、段々と一緒に居るのも辛くなったでしょう…。
この別れ方が一番良い別れ方だったのでは？と私は思います！

言葉の使い方の美しさ、丁寧さが２人のキャラクターの人柄に反映されて、心の琴線に染み渡るような作品でした。
ラストについては、もう二度と２人は会えないのかとも思うし、まだ彼は実は生きていて、彼女に会いに来てくれるのかもしれないとも考えます。
素敵な作品に出会えて良かったです。

運命の人、というありきたりな言葉について考えさせられました。その人と一生添い遂げることも、たとえ別れる事になっても一生思い続けることも、それぞれの形があるものですね。そして誰でもがその存在に巡り逢えるわけでないということも。

切なくはかないけど美しい、例えるならツインレイのような運命的な関係だったのでしょうね。ふたりが会うことが正解だったのか、出会わなければこんなに切なくなることもなかったのか、考えてしまいます。