脇谷徳雄。脇谷家パパ。
ライター。幼少期から物語、創作物をこよなく愛す。10代から役者を目指し、20代では作家を志したが、どちらも才能の芽が出ず断念。現在は企業の広告や商品紹介の記事などを手がけている。家では料理洗濯掃除にご近所付き合いまで一手に引き受ける、家事オヤジでもある。

初恋相手は明朝体。
こじれた偏愛だった。

脇谷舞香。脇谷家ママ。
科学者。過剰な人体実験であらゆる研究機関から出禁をくらった。現在は家の地下で夜な夜な新薬を作っては、自分やパパに試している。複数の特許を独占的に保有しており、脇谷家の稼ぎ頭。

初恋相手は円周率。
小学生の頃は小数点以下何桁まで手計算で出せるかにハマり、その遠大な数の神秘にときめいていたらしい。

脇谷久美。脇谷家長女。
高校生。初恋相手はたまたま電車で一緒の車両にいた男子高校生。痴漢を叩きのめした勇気ある行動に一目惚れした。思い込みが激しい性格で、こと恋愛に関しては異常なほど行動力がハネ上がる。本作の主人公でもある。

初恋相手は上述の通り。
なお一目惚れには、行動だけでなく顔もイケメンだった点が大いに加味されている。

脇谷康太。脇谷家長男。
小学生。エイリアンに拉致されたり、魔法少女から告白されたり、ヒーローの変身を見届けたり、テロリストの人質になったりと……実は非日常なトラブルに巻き込まれがちな超主人公体質。だが当の本人は「それが普通」と認識しているため、あまり口に出さない。

初恋相手は裏山で倒れていた異形のお姉さん。
たった3日の交流だったが、かけがえのない日々となった。