久保田光（くぼたひかる）。中学二年生。内気でクラスに馴染めず、クラスメイトからはいつもバカにされている。しかし実は彼らをこっそりと盗聴し、影でニヤついている『盗聴マニア』である。ある日、隣家の盗聴をきっかけに殺人現場を目撃してしまう。

戸村龍也（とむらりゅうや）。光の盗聴癖を知る唯一の同級生。光のことを面白がり、やたらとちょっかいをかけてくる。爽やかイケメンを自称するが、危険なことや面白いことには異常な興奮を示し、そのためなら死んでもいいという変わり者。

赤地正男（あかちまさお）。捜査班の刑事の一人。捜査一課の検挙率は一位を誇り、非常に優秀。同僚の刑事たちからも一目置かれている。事件の捜査だけでなく、人助けにも熱心で、近隣の住民たちからの信頼も厚い。

灰島櫻（はいじまさくら）。光の学校で、特別講師として手話の授業をしている。彼女自身も耳が不自由で、普段は手話でコミニュケーションをとっている。光は櫻のことが気になり、いつも彼女の『手話クラブ』に参加。彼女もまた、光のことを特別に気にかけている様子。

久保田郁美（くぼたいくみ）。光の母親。光とは対照的に、明るく活発的な女性。友達の少ない光のことを心配している。

久保田徳二（くぼたとくじ）。光の父親。スパイグッズが大好きで、大量に買い込んでは妻の郁美に怒られている。

長瀬美鈴（ながせみすず）。光の学校の体育教師。櫻とは長年の付き合いで、学校外でも親しくしている。