ミラクルマジカルガール

どんぐり

華麗で素敵!チアフルエレガント登場(脚本)

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ミラクルマジカルガール
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〇綺麗なダイニング
冬元紀彦「おはよう。おお、今日も早起きじゃないか、あこ」
冬元あこ「お父さん、おはよう。もう1年生なんだし、早起きは基本だって、お姉ちゃんが行ってたもん」
冬元茜音「あこ、余計なことは言わなくていいわよ」
冬元莉子「あらあら」
冬元紀彦「それより、今日は会議だから、そろそろ出かけなくちゃいけないな」
冬元あこ「お父さんの職場も大変ね」
冬元莉子「私だってウサギの世話とか頑張ってるのよ。自分の子供みたく見えて、愛着がわくもの」
冬元茜音(すっかりお母さんが飼育係になってるわね....)
冬元紀彦「じゃあ、行ってくるよ」
「行ってらっしゃーい!」
冬元莉子「茜音、あこ、あなたたちも急ぎなさい」
冬元あこ「お姉ちゃん、一緒に行こう!」
冬元茜音「いいわよ。可愛い妹と一緒に学校に行くの、楽しいもん!」
冬元莉子(茜音もあこも、すっかり新しい暮らしに慣れたわね)

〇魔王城の部屋
クライ「まったく、どいつもこいつも失敗ばかりしおって!何度失望させれば気が済むんだ!」
サッドネス「分かってるよ....」
ダークプリンセス「愚かなる面々ですね」
クライ「そろそろ打開策を!」
クルエル「わらわが行くとしよう」
クライ「そうか。今度ばかりは頼むぞ」

〇住宅地の坂道
冬元あこ「今度の全校遠足、楽しみになってきた!」
冬元茜音「あぁ、ゴールデンウィーク前日のやつでしょう」
三村泰「おはよう、冬元」
「おはよう」
三村泰「全校遠足、楽しみになってきたよ!」
冬元茜音「私、あこと同じ班になるのが楽しみなの」
三村泰「あこって言うんだ、お前の妹」
冬元あこ「そうよ。1年1組よ」

〇教室
  帰りの会でのこと。
榎木麻衣「というわけで、今週金曜日は全校遠足になります。しおりを配布しますので、よく確認しておいてください」
冬元茜音「場所は隣町の動物園ね」
江口充「僕も兄さんたちと行ったことあるよ」
秋月萌黄「楽しみね!」
夏木藍衣「私も兄さんと行ったことあるわ」
春野桃子「樹君、楽しみだね」
大久保樹「桃子、その日が晴れになるよう、てるてる坊主沢山作ろうぜ!」
榎木麻衣「今回の全校遠足のしおりは、ちゃんとおうちの人に見せてくださいね」
春野桃子「わかりました!」
春野桃子(昔、樹君たちとあそこに行ったの、覚えてるわ)

〇シックなリビング
春野桃子「というわけで、金曜日の遠足のことなんだけど、このしおりに書いてある通りのものを持っていくの」
春野正幹「お菓子や弁当の材料は、明日夕方待ち合わせて一緒に買いに行くか!」
春野雫「私もお付き合いするわ。パパ、ちゃんと連絡入れてね」
春野正幹「オッケー」
  樹君と一緒の班になりますように、と私は祈った。

〇駅前広場
  その日は本当によく晴れた日だった。
榎木麻衣「皆さん、全員いますね?」
諸星俊也「それではこれより、動物園への全校遠足を始めたいと思います。校長先生からのお話です」
代々木宏「皆さん、本日は全校遠足の日です。ルールとマナーを守り、楽しい遠足にしましょう」
榎木麻衣「上級生は下級生の見本となるべく行動をわきまえてください。下級生は、お兄さんやお姉さんの言うことをよく聞きましょうね」
春野桃子「今度は私たちがお世話する番ね」
大久保樹「そうだな」
代々木宏「それでは、これより電車で移動します」
冬元あこ(お姉ちゃんと同じ班になりますように)
  私たちは、駅のホームへと向かった。

〇走る列車
  私たちが乗った列車は、ラッシュ時間帯が終わってたらしく、すいていた。
秋月萌黄「お弁当のおかずやお菓子は、お兄様やお姉様と選んだのよ」
冬元茜音「私は、あこと一緒のお弁当よ!」
山下俊樹「この電車さ、前と後ろの車両がセミクロスシートで、2階建てグリーン車が2両繋がってるんだ。だからとってもすごいんだ!」
江口充「そのグリーン車、乗ったことあるよ!見晴らしよかったんだ!」
夏木藍衣「本当に男子って、電車になると止まらないわね」
春野桃子「そうだね」
  まもなく、動物園です。お出口は、右側です
大久保樹「桃子、そろそろ到着だよ」
森月正彦「皆さん、もうすぐ動物園駅です。忘れ物がないようにしましょう」
春野桃子「降りる準備をしようか!」
大久保樹「忘れ物したら情けないもんな」
  電車はやがて、駅に着いた。

〇動物園の入口
代々木宏「えー、動物園に到着しました。団体専用入り口から入ってください。パンフレットは1人1枚でお願いします」
諸星俊也「全員が動物園に入ったら、班を決めます」
森月正彦「きちんと並んで、静かに入りましょう」
榎木麻衣「1年生から先に入るので、6年生の皆さんは最後になります」
森月正彦「まずは、1年1組から入りましょう」

〇大樹の下
榎木麻衣「6年1組は、1年1組と同じ班となります」
森月正彦「ちゃんと、お兄さんとお姉さんの言うことを聞きましょうね」
  はーい!
冬元あこ(やったぁ!お姉ちゃんと一緒だ!)
冬元茜音「あこと一緒なんて、うれしいわ!」
夏木藍衣「妹思いの優しいお姉ちゃんね、冬元さん」
榎木麻衣「それでは、私たちの指示に従って行動してください」
クルエル(ふっふっふ、この遠足を恐怖の思い出に染めてやる!)

〇商店街
グレートフル「いい天気でよかったな」
ジョイフル「ああ。今日はあの子たちは遠足らしい」
ファイン「お兄様たちのお出かけも懐かしいわね」
ジョイン「でも、ハートフル様は今はダークランドに攫われてる」
グレートフル「ああ。何とかしてハートフルを取り戻し、チアフルキングダムを救わなければ!」
ジョイン「なんか、変な予感がする!」
ファイン「どうしたの?」
ジョイフル「間違いないな!ちょっと見てくる!」
  数分後。
ジョイン「どうしたの?」
ジョイフル「間違いない!あの動物園に異変が起きてる!」
ジョイン「ダークランド!」
ファイン「それじゃ、早くいきましょう!」
グレートフル「ああ!」

〇ゴリラの飼育エリア
冬元茜音「見て、あこ。あのゴリラ寝そべってるわ」
冬元あこ「本当だー!」
森月正彦「絶対に動物にエサを与えないでくださいね」
秋月萌黄「茜音ちゃんって、あこちゃんのこと、好きなのね」
夏木藍衣「いい天気でよかったね」
クルエル「これはいいチャンスだ!世界を闇に染めてやる!」
冬元あこ「誰なの!?」
冬元茜音「あこ、早く逃げよう!」
クルエル「出でよ、ディザスター!世界を闇に染めるのだ!」
ディザスター「ディザスター!」
クルエル「あいつにとりつくのだ!」
冬元あこ「お姉ちゃーん!」
冬元茜音「あこ!」
ディザスター「ディザスター!」
冬元茜音「よくも私の妹をこんな目に!」
冬元茜音「あら?何かしら?」
「やはり来たか!ダークランドの連中!」
クルエル「飛んで火にいる夏の虫か!やっておしまい!」
ディザスター「ディザスター!」
ジョイフル「おい、そこのお前!」
冬元茜音「私に何か用?」
ジョイフル「お前は特別なんだ。受け取れ!」
冬元茜音「これをどうするの?」
ファイン「このミラクルマジカルチェンジパフュームを使って変身するのよ!」
ジョイン「これを全身に振りかけながら回って、「ミラクルマジカルチェンジ!」と叫ぶの!ミラクルマジカルガールに変身できるわ!」
冬元茜音「オッケー!やってみる!」
春野桃子「私たちも変身よ!」
「オッケー!」
「ミラクルマジカルチェーンジ!」
夏木藍衣「ミラクルマジカルチェーンジ!」
秋月萌黄「ミラクルマジカルチェーンジ!」
チアフルスマイル「チアフルスマイル、可愛く登場!」
チアフルシック「チアフルシック、可憐に登場!」
チアフルポップ「チアフルポップ、元気に登場!」
チアフルエレガント「チアフルエレガント、美しく登場!」
「私達、ミラクルマジカルガール!」
チアフルスマイル「みんなの笑顔と幸せ、守ってみせる!」
チアフルエレガント「ウソ、私....」
チアフルスマイル「一緒に戦おう!」
チアフルエレガント「わかったわ!」
「それから、これも使ってね!ミラクルマジカルステッキよ!」
チアフルエレガント「ありがとう!」
  茜音ちゃんも私たちの仲間になった!
クルエル「馬鹿な!新しい戦士だと!?」
ジョイン「これで4人になったわね!」
ファイン「そうね!」
クルエル「ええい、とにかくやっておしまい!」
「ディザスター!」
チアフルエレガント「よくも私の妹を.... 許せないわ!覚悟なさい!」
チアフルポップ「すごい!エレガント、軽々と攻撃をかわしてるわ!それにあの俊敏な動き!」
チアフルシック「油断しないで、ポップ」
チアフルスマイル「それじゃあ、私も!」
  私は、おとりになってディザスターを油断させた。
チアフルスマイル「みんな、今よ!」
チアフルエレガント「ねえ、どうするの?」
チアフルシック「そのステッキを使って、相手に向かってハートを描き、チアフルエレガントアタック!と叫ぶのよ、エレガント!」
チアフルエレガント「オッケー、シック!」
チアフルスマイル「行くわよ!チアフルスマイルアターック!」
チアフルシック「チアフルシックアターック!」
チアフルポップ「チアフルポップアターック!」
チアフルエレガント「チアフルエレガントアターック!」
「ミンナハッピー....」
チアフルエレガント「みんな、」
「明るく、」
チアフルスマイル「笑顔♪」
クルエル「次はそうはいかんぞ!」
冬元茜音「あこ、しっかりして!お姉ちゃんよ!わかる?」
冬元あこ「お、お姉ちゃん?」
冬元茜音「無事でよかったわ!」
冬元あこ「お姉ちゃん、くすぐったいよー!」
春野桃子「よかったね!」
森月正彦「榎木先生、しっかりしてください!」
榎木麻衣「う、う~ん....」
榎木麻衣「あら、私は何を....?」
森月正彦「実は、僕も覚えてないんですよ」
森月正彦「でも無事でよかったです」
榎木麻衣「そうですね....」
春野桃子「無事でよかったわ」

〇大樹の下
  やがて、お昼の時間になった。
春野桃子「このお弁当は、パパとママと3人で作ったんだよ!」
大久保樹「すごいじゃないか」
夏木藍衣「私のは、おじいちゃんとおばあちゃんの3人で作ったの!」
秋月萌黄「私のお弁当、お姉様とお揃いなのよ。お兄様は昼間は学校で給食を食べてるの」
夏木藍衣「そういえば、萌黄ちゃんのお兄さんは中学生で、お姉さんは高校生だったわね」
冬元茜音「すごいわね」
相川みく「あこちゃん、これいらないの?」
冬元あこ「それ、私が最後にとっておいたパセリよ」
冬元茜音「あこ、私のでよかったら」
冬元あこ「ありがとう」
相川みく「あこちゃん、ごめんね.... 私の好きな卵焼きあげるから許してね」
冬元あこ「いいの?ありがとう」
榎木麻衣「午後は、サファリゾーンに行きます。順番に並んで、ライオンバスに乗りましょうね」
代々木宏「きちんと整列しましょうね」
森月正彦「最初は1年生からです」

〇動物園の入口
  サファリゾーンや昆虫館、コアラ館を楽しんだ。そんな私たちの遠足は、あっという間だった。
代々木宏「さて、皆さん忘れ物はないですか?」
森月正彦「お土産はちゃんと買いましたね?」
榎木麻衣「上級生はちゃんと下級生のお手本となれましたか?1年生はちゃんとお兄さんとお姉さんの言うことを聞けましたか?」
諸星俊也「それでは、今から電車で移動します」
森月正彦「きちんと整列乗車しましょうね」
(お土産、帰ってから開けるの、楽しみ!)
春野桃子「写真、楽しみ!」
大久保樹「そうだな」

〇駅前広場
  やがて、電車は駅に到着した。
諸星俊也「皆さん、全校遠足は、無事滞りなく終了しましたね」
森月正彦「明日からはゴールデンウィークです。事故や事件に巻き込まれないようにしましょうね」
榎木麻衣「規則正しい生活を心がけましょうね」
代々木宏「それでは、解散となります。まっすぐお家に帰りましょうね。車に気を付けて、寄り道しないようにしましょう」
  ありがとうございました。先生、さようなら!
春野桃子「大変だったけど、楽しい遠足だったね」
大久保樹「そうだな」
夏木藍衣「連休、ゆっくり休まないとね」

〇綺麗なダイニング
冬元紀彦「ただいま」
冬元莉子「おかえりなさい。子供たちはもう寝ちゃったわ」
冬元紀彦「そうか」
冬元莉子「連休前、大変だったでしょ?」
冬元紀彦「ああ。先方といろいろ話があってね」
冬元茜音「おかえりなさい」
冬元莉子「あら、起きちゃった?」
冬元紀彦「遅くなってすまなかった。あこは?」
冬元茜音「ぐっすり寝てるわ」
冬元紀彦「全校遠足のことは、明日の朝、聞かせてくれよ」
冬元茜音「わかったわ。お父さんもゆっくり休んでね」
冬元紀彦「ありがとう。お休み」

〇綺麗なダイニング
  翌朝。
冬元紀彦「おはよう」
冬元莉子「二人とも、おはよう。よく眠れた?」
冬元茜音「ぐっすり眠れたわ」
冬元あこ「お父さん、夕べ遅かったよね」
冬元莉子「仕事だったんですもの」
冬元茜音「じゃあ、昨日の話をお父さんにするわね」
  こうして二人は、遠足のことを一切合切説明した。
冬元あこ「お姉ちゃんは私のこと、ちゃんと見ててくれたよ」
冬元莉子「茜音、えらいわ」
冬元紀彦「いい見本になれたね」
冬元茜音(あこは、私の一番の宝物!)

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