ミラクルマジカルガール

どんぐり

明るく弾ける!チアフルポップ登場(脚本)

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ミラクルマジカルガール
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〇魔王城の部屋
クライ「愚か者!またしても失敗か!」
マッドネス「すみません。二人に増やしたのはいいんですが、邪魔されたのですよ」
サッドネス「笑っちゃうね」
マッドネス「ほっとけ!」
サッドネス「じゃあ僕が行こうか」
バッド「こんなチビに何ができる?」
クライ「いいだろう。失敗したらただじゃすまないからな」
バッド「俺はいつになったら行けるんだい?」
クライ「ま、近々な」

〇おしゃれな居間
秋月萌黄「おはよう」
「おはよう」
秋月萌黄「もうすぐゴールデンウィークだけど、何か予定は?」
秋月俊「そうだなぁ。今年は5人で家族旅行に行きたいなぁ」
秋月輝子「そうね」
秋月雄二「ならさ、みんなで沖縄行かねぇか?」
秋月響「私も行きたいわね。ちょうど手ごろな値段のツアーがあると、この新聞に書いてあったの」
秋月輝子「ああ、これは鉄道会社傘下の観光会社主催ツアーね」
秋月雄二「しかもさ、ひめゆりの塔鑑賞に首里城見学だけでなく、ゆいレールの一日乗車券までついてるんだぜ!」
秋月萌黄「伝統芸能も体験できる最高のツアーだから、いい経験になりそうね!」
秋月俊「じゃ、さっそく予約するか。君たちもそろそろ着替えて学校に行くといいよ」
「わかった。着替えてから行くね」
秋月響「萌黄も気を付けてね」
秋月萌黄「はーい!行ってきまーす!」
秋月雄二「着替えてきた。行ってくるぜ」
秋月響「じゃ、行ってくるわね、お父様、お母様」
秋月俊「僕も行ってくるよ、輝子ちゃん」
秋月輝子「俊君、気を付けてね」

〇グラウンドの水飲み場
  全校朝礼でのこと。その日は校庭で行われた。
代々木宏「皆さん、おはようございます」
  おはようございます!
代々木宏「今日は、皆さんにお伝えしたいことがあります。それは、学校のウサギの件です」
冬元あこ(お姉ちゃんと一緒にウサギ飼育したいな)
春野桃子(この間のウサギのぬいぐるみ、部屋の中に飾っておいてよかった)
代々木宏「実は、今年も子供を沢山産んだので、飼育小屋のスペースが大変です。皆さんには、ウサギを引き取ってほしいのです」
夏木藍衣(おじいちゃんやおばあちゃんの遊び相手になってくれるかも)
代々木宏「詳しいことは、教頭先生からのお話もございます」
和久井絵里「教頭の和久井です。飼育小屋は校庭のプールと体育館の間にありますので、興味があればぜひ私に聞いてください」
代々木宏「それから、もうすぐやってくるゴールデンウィークにあたっての注意がございます。諸星先生、お願いします」
諸星俊也「皆さん、いよいよゴールデンウィークがやってきます。くれぐれも事件や事故に巻き込まれないよう注意しましょう」
和久井絵里「それから、本日の5時間目に体育館で交通安全教室が行われます」

〇教室
秋月萌黄「春野さんはウサギ飼いたいと思う?」
春野桃子「ママとパパに相談しないと」
冬元茜音「妹のあこがウサギ飼いたいってさっき私に言ってたわ」
春野桃子「1年1組の?ていうか、妹がいたなんてびっくり!」
冬元茜音「今6歳よ」
春野桃子「私は一人っ子だけど、藍衣ちゃんの家に行ったとき、お兄さんが結構素敵だったよ」
秋月萌黄「私は、お兄様とお姉様がいるのよ」
夏木藍衣「私の兄さんは警察官よ。12歳年が離れてるけど。姉は15歳年が離れてるわ。去年結婚したの」
  藍衣は、スマホの写真を見せた。
「びっくり!」
  やがて、チャイムが鳴った。
秋月萌黄「先生が来るわ!」
「早く座りましょう!」
榎木麻衣「それでは、3時間目の授業を始めます。教科書を開いてください」

〇教室の外
  昼休み。
秋月萌黄「まさか嫌いな納豆が給食に出るなんて思わなかったわ.....」
春野桃子「元気出してよ、秋月さん」
大久保樹「そうだよ。落ち込むことはないぜ」
秋月萌黄「ありがとう....」
春野桃子「元気出してよ!」
秋月萌黄「うん」
春野桃子「あ、あれ見て!」
大久保樹「けがをした猫だ!」
秋月萌黄「私、先生を呼んでくる!」
榎木麻衣「ひどいわね....すぐに動物病院に電話かけるわね!」
榎木麻衣「もしもし、八代動物病院ですか?中央小学校でけがをした猫を見つけました!すぐ来てください!」
  数分後。
獣医師「はい、これでもう大丈夫ですよ」
榎木麻衣「ありがとうございます。よかったわ。もうけがしないでね。秋月さんのおかげよ。ありがとう」
秋月萌黄「どういたしまして!」
大久保樹「秋月、よかったな!」
  萌黄ちゃんは、動物が大好き。

〇体育館の中
  5時間目になった。
夏木翼「はい、中央小学校の皆さん、こんにちは!」
松崎千歌「今日は、松崎お姉さんと夏木お兄さんと一緒に、交通安全について勉強していきましょう!」
  交通安全教室は滞りなく進んだ。

〇川に架かる橋
秋月萌黄「ウサギの件、家族に相談してみるわね」
冬元茜音「あこ、お姉ちゃんと一緒にウサギ、飼えたらいいね」
冬元あこ「そうだね、お姉ちゃん!晩御飯の時に相談しようよ!」
秋月萌黄「かわいい妹ね!」
冬元茜音「そういうあなたはお姉ちゃんとお兄ちゃんがいるんでしょう?」
秋月萌黄「高校生のお姉様と、中学生のお兄様がいるのよ。しかもお姉様は演劇部。王子様みたいな麗しさで大人気!」
冬元茜音「私の王子様、誰かしら?」
冬元あこ「王子様は私も好きよ」
江口充「女子って本当に、」
山下俊樹「不思議なもんだね」
大久保樹「ごもっとも」

〇おしゃれな居間
秋月萌黄「今日学校の朝礼でウサギをいくつか引き取ってほしいと校長先生が朝礼で話してたわ」
秋月俊「なるほど」
秋月萌黄「それとね、今日校庭にケガをした猫が迷い込んだの。先生が獣医師さんを呼んだから、大事には至らなかったわ」
秋月響「萌黄、あなたはとっても偉いわ。自慢の妹よ」
秋月雄二「俺だって誇りに思うよ」
秋月俊「僕は今日昼間に職場の近くの公園で蜂に出くわしたんだよ。隣にいた同僚の向井が蜂に刺されてさ」
秋月響「それは大変だったわね」
秋月雄二「その、向井さんという同僚は?」
秋月俊「幸い大事には至らなかった。だが、結構刺されてて、もし運ぶのが遅れていたら死に至ったそうだ」
秋月輝子「つまり、早く救急車を呼んだってこと?」
秋月俊「そうだよ。無我夢中ですぐ119番通報した。その間、上司の細木が応急処置したんだよ」
秋月輝子「俊君、偉いわ。私は買い物帰りに駅前で警官が特殊詐欺防止啓発のビラを配ってたの」
秋月響「そのビラ、私ももらったわ。裏側には受け子と出し子は犯罪だって書いてあったの」
秋月雄二「中高生がこれに関わって検挙される事例は結構多いからね。補導されるケースもある」
秋月俊「人間関係が壊れてしまうきっかけにもなりうるからね」
秋月輝子「決して許せることではないわ」
秋月響「私の同級生で、先輩から誘われたことがきっかけで家族に相談したおかげで、その先輩が捕まったといってたの。許せないわね」
秋月俊「絶対、特殊詐欺に関わっちゃだめだからね」
「はい!」
秋月萌黄「私も気を付けるわね。そういえば、学校でウサギの話があったけど、お家で飼ってもいいでしょう?」
秋月響「いいじゃないの。なぜ?」
秋月萌黄「いっぱいウサギの子供が生まれちゃったの」
秋月響「だから、里子に出す必要があるのね」
秋月雄二「そいつはたまげたなぁ。ちゃんと面倒見れるのか?」
秋月萌黄「もちろんよ」
秋月俊「そうか。じゃあそのウサギ、うちで飼ってやりなさい」
秋月輝子「私達で役割分担しないとね」
秋月雄二「それに、旅行で出かけるときは、だれかに預かってもらおうよ」
秋月響「そうね」

〇教室
秋月萌黄「家でウサギ飼育の許可が出たの」
冬元茜音「私は妹と一緒に親を説得したわ。あこのおかげで、何とかうまくいったのよ」
春野桃子「いいなぁ。私は時間やスペースがないとの理由で却下されたの」
夏木藍衣「私もよ」
大久保樹「俺は何とかうまく行ったよ」
山下俊樹「こっちは無理だった」
江口充「こっちもアパート暮らしだったので無理だった」
三村泰「僕は、何とかうまくいった」
  やがて、チャイムが鳴った。
三村泰「先生が来るぞ!」
大久保樹「座ろうぜ!」
榎木麻衣「皆さん、おはようございます」
「おはようございます」
榎木麻衣「さて、昨日のウサギの件ですが、今日の放課後に飼育小屋でウサギの引き渡しが行われます」
大久保樹「一緒に行こうな、桃子」
春野桃子「オッケー!」
榎木麻衣「希望者は放課後に飼育小屋に行ってください」

〇グラウンドの隅
  校庭の外れにある飼育小屋にやってきた。
「こんにちは」
和久井絵里「いらっしゃい。よく来てくれたわね」
三村泰「うさぎ、2羽下さい」
大久保樹「俺も2羽!」
和久井絵里「はい、どうぞ。段ボールに入ってるからね」
大久保樹「ありがとうございます」
山下俊樹「今度家に行ったら見せてくれよな」
大久保樹「もちろんだよ。桃子にも見せる!」
江口充(桃子と樹のやつ、結婚しちゃうんじゃないかな?)
冬元あこ「お姉ちゃん、一緒にお世話しようね!」
冬元茜音「そうね!すみません、2羽下さい」
和久井絵里「どうぞ」
「ありがとうございます!」
春野桃子「よかったね、萌黄ちゃん」
秋月萌黄「今度、ウサギ見せてあげるから、私の家に遊びに来てね!」
夏木藍衣「もちろんよ!」
秋月萌黄「2羽下さい!」
和久井絵里「はい、どうぞ!」
  その時だった!
サッドネス「へっ、こんな小さな動物のどこがいいんだか」
春野桃子「またあなたね!」
和久井絵里「ちょっと、いきなりどうしたの?」

〇商店街
ジョイフル「そんじゃ、今日もミラクルマジカルガール探しだな」
グレートフル「そうだな」
ファイン「仲間、増えるといいわね」
ジョイン「どうしたの?」
ジョイフル「間違いない!あの小学校に嫌な気配を感じる!」
グレートフル「行くしかないみたいだな!」
ジョイン「そうね!」
ジョイフル「急ぐぞ!」

〇グラウンドの隅
サッドネス「この世界を不幸と悲しみに染めてやる!出て来い、ディザスター!」
ディザスター「ディザスター!」
サッドネス「あいつにとりつけ!」
和久井絵里「キャーッ!」
サッドネス「ははは!それじゃショーの始まりだ!」
春野桃子「教頭先生が襲われちゃうなんて.....」
夏木藍衣「許せないわ!」
春野桃子「変身しましょう!」
グレートフル「畜生!ダークランドの連中か!」
ジョイフル「遅かったか!」
春野桃子「萌黄ちゃん!早く逃げて!」
秋月萌黄「でも、教頭先生が、ウサギが...!」
秋月萌黄「あら?」
ファイン「これは!」
ジョイン「もしかしたら!」
ジョイフル「さあ、これを受け取ってくれ!」
秋月萌黄「何これ?」
グレートフル「とにかく話は後だ!」
春野桃子「萌黄ちゃん、私たちと一緒にミラクルマジカルチェンジパフュームを使って変身しましょう!」
夏木藍衣「今あなたが手にしてるアイテムを全身に振りかけながら回って、ミラクルマジカルチェンジ!と叫ぶのよ!」
秋月萌黄「オッケー!やってみるわ!」
春野桃子「ミラクルマジカルチェーンジ!」
「ミラクルマジカルチェーンジ!」
チアフルスマイル「チアフルスマイル、可愛く登場!」
チアフルシック「チアフルシック、可憐に登場!」
チアフルポップ「チアフルポップ、元気に登場!」
「私達、ミラクルマジカルガール!」
チアフルスマイル「みんなの笑顔と幸せ、守ってみせる!」
チアフルポップ「って、これが私なの!?」
チアフルシック「そうだよ。萌黄ちゃんも私たちの仲間!」
チアフルスマイル「一緒に戦おう!」
チアフルポップ「うん!」
「それから、これも使ってね!ミラクルマジカルステッキよ!」
チアフルポップ「ありがとう!」
  萌黄ちゃんもミラクルマジカルガールに変身!
サッドネス「おい、こんなの聞いてないぞ!」
グレートフル「これで3人目だ!」
ジョイフル「だな!」
サッドネス「ええい、とにかくやっちまいな!」
「ディザスター!」
  私達は軽快に攻撃をかわしながら逃げ回りつつ、反撃するチャンスを見つけ次第攻撃した。
ファイン「3人とも凄いわ!」
ジョイン「今よ!」
「ミラクルマジカルガール!そのステッキでとどめよ!」
チアフルスマイル「そのステッキでハートを描いて、」
「チアフルポップアタック!って叫んでね!」
チアフルポップ「オッケー!」
チアフルスマイル「行くわよー!チアフルスマイルアターック!」
チアフルシック「チアフルシックアターック!」
チアフルポップ「チアフルポップアターック!」
「ミンナハッピー....」
「みんな明るく、」
チアフルスマイル「笑顔♪」
サッドネス「畜生!覚えてな!今度はそうはいかないから!」
和久井絵里「あらら?私はいったい何をしてたのかしら?」
春野桃子「先生、大丈夫ですよ」
冬元茜音「うさぎ、ちゃんと引き取りました!」
大久保樹「桃子!けがはないか?」
春野桃子「大丈夫よ、樹君」
大久保樹「よかったー!」
春野桃子「ちょっとー!抱き着かないでよー!」
  樹君、本当に私を心配してくれてたんだ。抱き着かれたとき、ちょっとくすぐったかったけど、うれしかった!
三村泰「お熱いねぇ~」

〇商店街
  数日後。
春野桃子「こんにちはー!」
夏木藍衣「ここが例の雑貨屋さんよ」
秋月萌黄「うさぎのグッズ買いに来ましたー!」
グレートフル「よく来たな!」
ジョイフル「おお!すっかり団結力も高まったようだな!」
夏木藍衣「そりゃ同じ仲間だからよ」
秋月萌黄「学校の飼育小屋のウサギの数もだいぶ落ち着いてきたわ。みんな引き取り先が見つかってよかった!」
ジョイフル「よかったね」
春野桃子(今度、樹君にウサギのグッズプレゼントしようかな)

〇おしゃれな居間
秋月萌黄「ただいま」
秋月輝子「おかえりなさい」
秋月俊「すっかり、うさぎの世話に慣れてきたよ」
秋月雄二「俺このこと学校に話したらすっかり人気になったよ」
秋月響「かわいいでしょ、このウサギたち」
妹尾里佳子「ホントね。にしても、響は昔からかわいいのが大好きね」
秋月雄二「そういえば、里佳子さんと姉さんは幼馴染だもんな」
秋月響「里佳子、大型連休の間、私たちのウサギの面倒を見てくれる?」
妹尾里佳子「任せて!」
秋月萌黄(ウサギって、可愛い!)

次のエピソード:華麗で素敵!チアフルエレガント登場

コメント

  • 女の子もですが、男の子のキャラも可愛いですね。自分は、自宅でウサギを飼ってました。

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