エピソード3 戦闘員だって相談したい!(脚本)
〇ファミリーレストランの店内
ここは何の変哲もないとあるファミリーレストラン。
だがしかし、今ここで悪の組織による恐ろしい計画が進められていた!
戦闘員A「くぅぅぅッ!」
戦闘員B「おい、大丈夫かA?」
戦闘員A「くそぅ、筋肉痛で普段よりも動けなくなるとは情け無い!」
戦闘員B「普段運動してないのにいきなりハリキリ過ぎなんだよ」
戦闘員B「何事もそうだがやり過ぎは身体に毒だぜ」
戦闘員A「忠告痛み入る。だが気持ちが焦ってしまってな」
戦闘員B「まあオマエのその気持ち分からないわけじゃねーぜ」
戦闘員B「自分が告白しないうちに相手に良い人が出来ちまうんじゃねーかとか余計な事考えちまうよな」
戦闘員A「Bよ。わかってくれるか・・・」
戦闘員B「だがよ、焦ってやっても上手く行くわけじゃねーぜ」
戦闘員B「男なら余裕ってもんを持って挑まねーとな」
戦闘員A「余裕・・・」
戦闘員A「確かに女性は余裕のある男が好きと聞いた事があるな」
戦闘員B「そうだ。余裕のない男はダメだ」
戦闘員B「自分の事だけですぐにいっぱいになっちまって相手を見れなくなっちまう」
戦闘員A「相手を思いやる気持ちの余裕が必要という訳か!」
戦闘員B「まーそういうこった」
戦闘員B「で、そんなオマエに助け船だ」
戦闘員A「助け船?」
戦闘員B「今日はいい人を呼んである」
ロースター「すまない。お待たせしたかな?」
戦闘員A「貴方は!」
戦闘員B「余裕のある男と言えばこの人だろ。紳士怪人のロースターさんだ」
ロースター「ロースターだ。何でも貴殿は紳士的な悩みがあるそうだが」
戦闘員B「実はコイツがレッドマーキュリー様に惚れてましてね」
ロースター「ほう、恋の悩みという訳ですか」
戦闘員A「ロースターさん、紳士としてはどうするべきなのでしょうか!?」
ロースター「ふむ、そうだね。紳士的には・・・」
ロースター「両手を広げて横にステップを踏むのです!」
戦闘員A「え、あの、ロースターさん。それは本当に紳士的な振る舞いなのでしょうか・・・」
ロースター「何を言っているのですか!これはれっきとした紳士的な求愛行動ですよ!!」
ウェイトレス「あの、すみません。他のお客様のご迷惑になりまので大声の方は・・・」
ロースター「おっと、これは失礼致しました。非紳士的な行動をとってしまいましたか」
ウェイトレス(なんか変なのいる)
ロースター「お嬢さん、申し訳ないのですがこちらへ」
ウェイトレス「え? あのご注文ですか?」
ロースター「ハッ!」
ウェイトレス「え?」
戦闘員A「あ、あれは手を広げての横ステップ!」
戦闘員A(私の為にロースターさんが実戦して見せてくれているのかッッ!)
???「おい!」
戦闘員B「ハッ!」
戦闘員A「Bよ!お前もか!?」
戦闘員A「う、うおおおお!」
戦闘員A「私も負けられぬ!」
戦闘員A「ハッ!」
ロースター「2人共素晴らしい!さあ、お嬢さんを囲むのです!」
「ハッ!ハッ!ハッ!」
ウェイトレス「・・・」
戦闘員A「おお、頬を赤らめている!?」
戦闘員B「効果は抜群って奴だな。さすがはロースターさんだ」
ロースター「ははっ、紳士に掛かればこんなものですよ」
ウェイトレス(ここは地獄か・・・恥ずかし過ぎる。いっそ殺せ!)
この後3人は店を追い出された
楽しいですね。戦闘員が相談するとしたら、やっぱり怪人なのですね。それがファミレスで繰り広げられているというのは、毎度ですが笑ってしまいます。