第5話(中編)「目指せ満点!取り戻せタップギア!」(脚本)
〇ダイニング(食事なし)
20タップで分かる前編のあらすじ
タップギアを取り戻す!
母に頼むぜ壱天光星っ!
頷く母親、ただし条件!
算数テストで100点だ!
〇教室の教壇
これは参った大変だ!
壱天光星、算数ニガテ!
前回テストは30点!
見かねた友人、野朗仁太!
光星に勉強アドバイス!
秘密兵器は「真賢ゼミ」!?
今すぐ帰って申し込め!
〇学生の一人部屋
さっそく導入、真賢ゼミ!
漫画みたいに楽しく勉強!
1日たったの20分!
これならイケるぜ算数テスト!
猛勉強で、満点だ!
〇教室
そして迎えたテスト当日!
相対するは算数のテスト!
開始の号令、用紙は表
一問目からあら不思議!
一目瞭然、勝利確信!
合言葉は「ゼミでやったとこだ!」
〇教室
翌日迎えたテスト返却
壱天光星、余裕の笑顔
名前呼ばれて上機嫌
いざいざ得点、ご開帳!
名前の横に、並ぶ番号
しかしおかしい、ケタ足らず
──そう、得点は95点
100点でないなら未達成!
壱天光星、ここに散るっ!
〇教室の教壇
──以上、前編までのあらすじ
壱天 光星「ダメだ、どっからどう見ても95点! 100点まで5点足りないぜ!」
壱天 光星「こんなハズじゃ・・ いったい何を間違えたんだ・・?」
帯刀先生「壱天光星!受け取ったら 速やかに着席するように!」
壱天 光星「あ、はい!」
壱天 光星「ちっきしょう・・・! あと5点だってのに・・・」
壱天 光星「この5点のせいでタップギアを 取り戻せないっ!」
壱天 光星「くっ・・辛すぎるぜ・・・!」
〇教室
天神らん「コーセーくん・・・」
壱天 光星「なんだよ!そんな顔すんなって!」
壱天 光星「天神は100点だろ?すげえじゃん! やっぱ真賢ゼミは最高だぜ!」
天神らん「ありがと・・でもコーセーくん あんなに頑張ったのに・・・」
壱天 光星「まあ悔しくないって言ったら 嘘になっちゃうけどさ」
壱天 光星「・・次があるからさ! オレは絶対に諦めないぜ!」
天神らん「うん、そうだよね」
天神らん「次も一緒に頑張ろっ! 真賢ゼミでっ!」
壱天 光星「おうっ!」
壱天 光星「・・・なんてな、強がりだ」
壱天 光星「正直キツい・・・けど もう終わったことだ!」
壱天 光星「切り替えろ壱天光星! まずはどこを間違えたか確認だっ!」
壱天 光星「95点ってことは・・・ やっぱり、1問ミスか」
壱天 光星「問題文は・・・ 『平行四辺形の面積の求め方を答えよ』」
壱天 光星「オレの答えは『(高さ)×(底辺)』」
壱天 光星「で、この答えがバツか・・・・・」
壱天 光星「・・・・・・・・・・・・ん? あれ?コレ、間違ってなくね?」
壱天 光星「待てよ、算数の教科書・・ 教科書は〜っと」
壱天 光星「あった!えーっと? なになに・・・?」
壱天 光星「『平行四辺形の面積を求める公式は (底辺)×(高さ)である───』」
壱天 光星「やっぱそうじゃん! 『底辺』と『高さ』であってるぜ!」
壱天 光星「ってことは・・・ 先生の採点ミスかっ!」
〇教室
帯刀先生「最後は・・・野朗仁太!」
野朗 仁太「は〜い!」
帯刀先生「いつも通り、100点だ」
野朗 仁太「よ〜し、やったぞ〜!」
壱天 光星「仁太100点か!やっぱすげぇな!」
壱天 光星「っとヤベ!テスト返却終わっちまう! 言うなら早い方がいいよな・・・」
壱天 光星「よしっ!行くぜ!」
〇教室の教壇
帯刀先生「じゃ、今日も授業進めるぞ〜! 図形の面積の次は・・・」
「せんせーっ! ちょっと待って!」
帯刀先生「なんだ騒がしい・・・」
壱天 光星「先生!オレ100点だったよ! 95点じゃないぜ!」
壱天 光星「ほら、ここ! この問題っ!」
帯刀先生「『平行四辺形の面積の求め方を答えよ』 答え:(高さ)×(底辺)・・・」
帯刀先生「うん?別に間違ってないぞ?」
壱天 光星「だよね!ならバツじゃなくて マルに書き換えて・・・」
帯刀先生「ああいや、間違ってないのは 先生の採点のことだ」
帯刀先生「壱天光星の解答については 間違いだ、正解ではない」
壱天 光星「えっ・・?えぇっ・・・?」
帯刀先生「まだまだ勉強が足りないな しっかり教科書を見直しなさい」
帯刀先生「よーし教科書ひらけ〜! 今日は114ページから・・」
壱天 光星「待ってよ先生! オレ納得できないぜ!」
壱天 光星「だってほら!教科書の公式で (底辺)×(高さ)って書いてる!」
帯刀先生「ああそうだ (底辺)×(高さ)が正しい」
帯刀先生「もう一度、自分の解答を見なさい なんと書いてある?」
壱天 光星「(高さ)×(底辺)、だけど・・・」
壱天 光星「え?まさか順番が逆だから バツになったってこと!?」
帯刀先生「ああそうだ、理解できたな? では早く席に戻りなさい」
帯刀先生「よ〜し、じゃあ授業を・・・」
壱天 光星「いやいやいやいや! 先生ちょっと待ってよ!」
壱天 光星「オレまだ分かってないぜ! ぜったいにおかしいって!」
壱天 光星「かけ算って順序が逆でも 答えは同じだろ!?」
壱天 光星「(底辺)×(高さ)と (高さ)×(底辺)・・・」
壱天 光星「どっちも同じじゃん! 何が違うんだよっ!」
帯刀先生「はぁ・・・あのなぁ壱天光星」
帯刀先生「たしかに、かけ算の順序は 入れ替えても答えは同じになる」
帯刀先生「だけどな、そもそもテストは 教科書や授業で習った知識を 正しく覚えたか確認する場だ」
帯刀先生「先生が一度でもオマエらに 平行四辺形の面積は 高さ×底辺です・・って教えたか?」
壱天 光星「えっ・・・?」
帯刀先生「いいか!平行四辺形の面積の 求め方は(底辺)×(高さ)なんだ」
帯刀先生「図形を見たとき・・・ どこが底辺で、どれが高さなのか」
帯刀先生「この順番で覚えることで 図形の部位を正しく理解できる」
壱天 光星「先生、オレわかんねーよ 知りたいのは何で順番が逆だと バツになるのか・・・」
壱天 光星「だってさ!昔の授業ではさ! かけ算は順番が入れ替わっても 答えは同じだって習うのに!」
壱天 光星「今度は順序を入れ替えたら ダメだって・・・なんでさ?」
帯刀先生「いい加減にしろ壱天光星!」
帯刀先生「何度も言うがな!テストは 教科書や授業で習ったことを 覚えているか問う場だ!」
帯刀先生「壱天光星は正しく覚えていなかった! ゆえにバツ!ゆえに95点だ!」
壱天 光星「だ、だって!オレだって このテストに賭けてて・・!」
帯刀先生「それにな、今こうして先生が オマエの質問に答えている間も」
帯刀先生「授業時間はドンドンドンドン 削られているんだぞ?」
帯刀先生「このままじゃ休み時間を減らして 授業を延長するしかないな〜」
男子生徒「え〜!そんなのやだよ〜!」
女子生徒「ちょっと光星く〜ん! もういいじゃんさ〜!」
男子生徒「そーだぞ光星! 95点でいいじゃん!」
壱天 光星「うっ・・で、でも・・・」
帯刀先生「いつまで意固地になってるんだ?」
帯刀先生「こうしている間にもクラス全員の 時間を奪っているんだぞ!?」
帯刀先生「はやく席に戻れ壱天光星!! 授業の邪魔だっ!!!」
壱天 光星「うぎゃっ・・・! 先生エフェクト使ってきやがった!」
壱天 光星「魔法エフェクトの属性攻撃 「雷属性」か・・・」
壱天 光星「ダメだ、タップギアのないオレじゃ 大人しく席に戻るしかねぇ・・・!」
壱天 光星「わかりました、先生 席に戻ります・・・」
帯刀先生「よし、分かればいいんだ さて授業始めるぞ〜」
〇教室
野朗 仁太「光星・・・」
天神らん「コーセーくん・・・」
野朗 仁太「・・・・・・」
野朗 仁太「う〜ん・・・」
野朗 仁太「・・・よし オイラも覚悟決めたぞ!」
天神らん「仁太くん?」
野朗 仁太「大丈夫さ、光星はきっと・・・ 100点になる!」
理不尽!こんなんで不正解にされんの!?
小学校そうだったっけ?
他の理不尽さはあったけどテストではなかった。恵まれた環境だったのか…。これはタップギア返還でいいでしょう。
次回、あの野朗がなんとかしてくれることを期待します。しかし仁太この立ち絵で満点ホルダーとは。アンバランスな特徴も楽しいですね。
ラップ!?🤣もはやエフェクトバトルしてなくても面白いのは何なんでしょう(笑)
先生の謎理論による理不尽采配…小学校あるあるですねぇ😱光星カワイソス
20タップでラップであらすじに吹きました 笑
次回は仁太の活躍が見られるかな?
後編も楽しみです!