災難勇者

夏目心 KOKORONATSUME

2 勇者アストレア(脚本)

災難勇者

夏目心 KOKORONATSUME

今すぐ読む

災難勇者
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇神殿の門
  アリエスはヴィダールにサドラーさんの事を話す事にした。
  それはとある日の出来事。
アストレア「ここが大魔王サドラーのいる部屋。やっとたどり着けたわね」
アストレア「ここまで来たら負けられない!行くわよ!」

〇謁見の間
アストレア「大魔王サドラー!国王の命により、あなたを討伐しに来たわ!覚悟を!」
サドラー「ぐがぁぁ・・・」
アストレア「え?ね、寝てる???」
サドラー「むにゃむにゃ・・・あぁ先輩、待って下さいよぉ・・・」
アストレア「えちょまえぇ!?何で寝てるの!?もっとこうあるでしょ!?」
アストレア「良くぞここまで来たとか、待ちわびたぞ勇者とか!」
サドラー「折角合コンに参加するんですから、可愛い子紹介して下さいよねぇ・・・」
サドラー「え?レベルが高い子がいるって?期待してますよ?」
アストレア「・・・!!寝てるなら、無理矢理にでも起こすしか無いわね!」
アストレア「とりゃぁぁ!!」
アストレア「んな!?」
サドラー「おぉ、良い感じじゃ無いですか。誰と話そうかな」
アストレア「ね、寝ながらバリアですって!?どうなってんのよ!?」
サドラー「俺っすかぁ?俺サドラーって言います。夏目大学で建築の勉強してましてね・・・」
アストレア「ちょ、ちょっとふざけないでよ!私がいるんだからちゃんと起きなさいって!!」
サドラー「へぇ、物作りが趣味なんですね。俺もプラモ良くやりますよ?」
サドラー「そうですね。やっぱ王道の合体ロボとか・・・」
サドラー「え?あ、うん。やっぱ男ですからね」
アストレア「な、何訳の分からない寝言言ってんのよ・・・怒らせるのも大概にしなさい!」
アストレア「どうよ!」
サドラー「むにゃむにゃ・・・って、」
サドラー「あん?何だ騒々しいな?」
アストレア「や、やっと起きた!人を散々おちょくってぇ!!」
サドラー「え?あのどちら様で?」
アストレア「どちら様じゃ無いわよ!私は勇者!大魔王であるあなたを倒しに来たのよ!」
サドラー「そうなんだ。回れ右してお帰り下さい」
アストレア「か、帰らないわよ!私は魔王の討伐に来たのよ!?ちょっとは私と戦いなさいよ!」
サドラー「マジかよ、ご苦労なこったな・・・折角良い夢見てたってのに・・・」
アストレア「良いわよ・・・そんなに良い夢が見たいなら、私が倒してずっと見れる様にしてやるわ!」
アストレア「魔王、覚悟!」
アストレア「んな!?」
サドラー「ふむふむ成る程・・・」
サドラー「うんうん、上出来だな。これなら後の仕事も順調にやれそうだな」
アストレア「ちょっとちょっと!剣を既で受け止めながら書類とか見ないでよ!」
アストレア「てかちゃんと戦いなさいって!」
サドラー「これがあぁなると在庫の確認とかしないとな」
アストレア「ねぇ!ちょっと話聞いてる!?」
サドラー「だぁ煩ぇなぁ!こっちは仕事中だってのに!」
アストレア「あだ!!」
サドラー「えぇっと、これがあぁで・・・」
アストレア「い、今までこんなおかしな魔王いたかしら?目の前に勇者がいるのに、」
アストレア「仕事の方が大事ですって?状況が分かってんの?」
サドラー「こりゃ、一度向こうにも確認取らないとな」
アストレア「い、いえ!私は何としてでも魔王を倒す!だから!」
アストレア「サドラー!私と戦いなさい!」
サドラー「え?お前まだいたの?」
アストレア「いたわよ!私は魔王を倒して平和を掴むの!だから私に討伐されなさい!」
サドラー「えぇ、俺世界征服とか興味無いんだけどな・・・」
アストレア「良いから戦いなさい!私はその為に来たのよ!」
サドラー「・・・・・・」
サドラー「・・・・・・」
サドラー「こりゃ口で言っても聞いちゃくれないか・・・」
サドラー「良いぜ、相手になってやるよ」
アストレア「・・・!!遂に本気になったのね!」
サドラー「あぁ、この俺が直々に相手になってやるよ」
アストレア「んな!ぶ、ブラックホール!?このままじゃ!」
サドラー「どうするよ?降参するなら見逃すぜ?」
アストレア「じょ、冗談じゃ無いわ!ここまで来て負ける物ですか!!」
ノートン「あぁ!サドラー様!御報告が!」
サドラー「あん?何だよ今良い所だってのに・・・」
ノートン「あ、実はその、取引先に納品予定の物と全く違う物を発送してしまい・・・」
サドラー「は?お前それマジで言ってんの?」
ノートン「は、はい・・・」
サドラー「馬鹿野郎!それ一番やっちゃ行けない奴だろ!ちゃんと確認したのか!?」
ノートン「か、確認はしたのですが・・・どうも漏れがあった様で・・・」
サドラー「だぁもう言い訳は良い!今から先方に謝罪に行く!お前も今直ぐ準備しろ!」
ノートン「は、はい!」
アストレア「え?何?何なの!?今戦闘中よ!?それなのに仕事の話!?意味分かんないんだけど!?」
アストレア「て言うか!」
アストレア「冗談抜きでこれ何とかしてよ!このままじゃ!」
サドラー「良いか!ここで信用無くせば俺らの負けだからな!」
サドラー「先方にはキチンと謝れよ!?」
ノートン「は、はい!」
アストレア「えちょま!嘘でしょ!?私完全に忘れられてる!?ちょっとこれお願い!誰か助けて!!」
アストレア「う、うわぁぁぁぁぁ!!!!」

〇洋館の廊下
ヴィダール「え、えぇぇぇ!?何それ本当にやったの!?」
アリエス「えぇ、これ全部本当なんだって。サドラーさん勇者が来たにも関わらずに、」
アリエス「自分の仕事に没頭しちゃってて・・・」
ヴィダール「し、信じられない・・・突拍子過ぎて現実味が沸かない・・・」
アリエス「まぁ、そうよね・・・」
ヴィダール「それで、肝心の勇者はどうなったの?」
アリエス「うん、その後ね・・・」

次のエピソード:3 地獄と幻影

ページTOPへ