1 サドラー訪問(脚本)
〇闇の闘技場
ヴィダール「くぅ!」
ダルク「どうしたヴィダール?お前の力はその程度か?」
ヴィダール「ま、まだまだ!」
ダルク「意気込みは良し、だが」
ヴィダール「ま、拙い!」
ダルク「ほう、あれを避けるか」
ヴィダール「ダルクさん、まだまだこれから!」
ダルク「いや、ここまでにしよう」
ヴィダール「え?」
ダルク「アリエスの右腕になって少しはマシになったと聞いたが、まだまだ私には及ばん」
ダルク「だが魔法が使えないとは言え良くぞここまで鍛えた」
ダルク「これからも、精進を怠るなよ?」
ヴィダール「・・・!ありがとうございます・・・」
ダルク「・・・・・・」
ダルク「(右腕をかすったか。ヴィダールは着実に腕を上げている。)」
ダルク「(この分なら、私が追い抜かれるのもそう遠くは無いな。)」
〇洋館の廊下
ヴィダール「(あぁ、またダルクさんに勝てなかった。やっぱり強いな。)」
アリエス「あらヴィダール。またお父様に負けたのね?」
ヴィダール「あ、アリエス。うん、情けない事に負けたよ」
アリエス「ちょっと、自分で自分を卑下しないでよ。そう言うの良く無いわよ?」
ヴィダール「あはは、ごめんごめん」
ヴィダール「まぁ、俺が勝てないのは俺自身の実力不足な訳だしね」
ヴィダール「この城じゃ人間は俺だけで、今でも最弱だと思ってるから」
アリエス「でもそんな考えのままじゃ自分をすり減らすだけよ?」
アリエス「ヴィダールはもっと肩の力脱いた方が良いわ。人間だって、」
アリエス「魔族顔負けの事したりする訳だからさ」
ヴィダール「・・・そうかもね。ごめん。また助けられたかも」
アリエス「助けたって、いつもの事じゃない?」
サドラー「ちわーっす!城の修復作業に来ましたぁ!」
ヴィダール「ん?この人、と言うより魔族は?」
アリエス「あ、サドラーさん!来てくれたんですね!」
サドラー「よぉアリエスちゃん!親父さん、ダルクは元気か?」
アリエス「はい、魔王はあたしに継承しましたが、いつも通りですよ」
サドラー「それを聞いて安心した。今から挨拶でもしに行くよ」
ヴィダール「アリエス、この方は?」
アリエス「あ、そう言えばヴィダールは初めてだったわね。この人はサドラー」
アリエス「お父様のお友達の魔王で、建築士よ」
ヴィダール「えぇ!?魔王で建築士!?何その滅茶苦茶な感じ!?」
サドラー「へぇ、君がヴィダール君か。アリエスちゃんの彼氏なんだってな?」
ヴィダール「え?あ、はい!」
サドラー「ダルクとアリエスとは昔からの仲でな。ダルクとは今でも仲良くやってんだ」
サドラー「そこの所宜しくな?」
ヴィダール「あ、はい!」
サドラー「それじゃ、ダルクに挨拶したら早速作業やらせて貰うわ!じゃあな!」
ヴィダール「な、何だろう、魔王なのは分かったけど、何かそれっぽく見えなかった」
アリエス「まぁ、そう思うわよね。でも、それがサドラーさんだからね」
ヴィダール「・・・?どんな人なの?」
アリエス「う〜ん、話せば長くなるんだけどね・・・」


