CODE SAKURA

山本律磨

13(脚本)

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山本律磨

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〇仮想空間
ワタベ「お疲れ様です、サクラさん」
ワタベ「今ってお話しできますか?」
SAKURA「はい」

〇シンプルな一人暮らしの部屋
キョウヤ「勿論です。お話ししましょう」
SAKURA「ダメ」
キョウヤ「え?」
SAKURA「私、まだ仕事中。今日は残業の日」
キョウヤ「ああ、そうだったそうだった」

〇仮想空間
SAKURA「ごめんなさい。今、休憩時間だった」
ワタベ「あ、そっか。残業の日でしたね」
SAKURA「では。後ほど」
ワタベ「はい。後ほど」

〇シンプルな一人暮らしの部屋
キョウヤ「ふう、危ねえ・・・」
SAKURA「・・・」
キョウヤ「・・・」
キョウヤ「・・・?」

〇広い公園
  『お疲れ様です。今、仕事終わりました』
ワタベ「お疲れ様です」
SAKURA「また職場で何かありました?」
キョウヤ「私でよければ何でも話して下さいね」
ワタベ「ありがとう」

〇シンプルな一人暮らしの部屋
キョウヤ「分かるよワタベ。お前の気持ち」
キョウヤ「今なら分かる」
キョウヤ「ぶっ壊したいんだろ?何もかも」
キョウヤ「ぶっ殺したいんだろ。どいつもこいつも」
キョウヤ「お前を蔑ろにする全ての連中を」
キョウヤ「お前を苦しめる、その世界を・・・」

〇仮想空間
SAKURA「何があったんです?ワタベさん」
キョウヤ「そうじゃねえだろ!分かれよ!」
「大丈夫」
「分かります。あなたの気持ち・・・」
ワタベ「サクラさん・・・」
「あなたは真面目過ぎて・・・ 孤独過ぎて・・・ 寂しすぎて・・・」
「なのにあなたを痛めつける人たちは、 いつも賑やかで伸び伸びと生きてて」
「いつも笑ってて、いつも幸せそうで」
ワタベ「・・・」

〇電車の中
  『大切な人がいて』

〇大衆居酒屋
  『支え合える人がいて』

〇明るいリビング
  『守りたい人がいて』

〇仮想空間
「でもそんな人たちが、 あなたにだけは怒っている」
「あなたは 生まれてからずっと世界に嫌われてる」
ワタベ「・・・」

〇シンプルな一人暮らしの部屋
キョウヤ「そうでしょう?ワタベさん・・・」
朋絵「・・・」
朋絵「もうやめよう・・・それ」
キョウヤ「うるせえ」
朋絵「ねえ、誰と話してるの?」
キョウヤ「ワタベに決まってるだろ」
朋絵「恭也・・・」
キョウヤ「『君』とかつけろよババア!」
朋絵「・・・」
キョウヤ「俺はお前らとは違うんだ」
キョウヤ「貰う側じゃねえ、与える側だ」
キョウヤ「夢を、希望を、感動を与える側」
キョウヤ「愛する側じゃねえ、愛される側だ!」
朋絵「・・・うん」
キョウヤ「必要とされてんだよ」
キョウヤ「演劇も、ネット動画も、この慈善活動も」
キョウヤ「俺の才能が必要って奴らの為に、 やってんだろうが!」
朋絵「・・・」
キョウヤ「コミュニケーションだ」
キョウヤ「俺のやってる事は、お前やワタベみたいな一方的な愛じゃねーんだよ」
朋絵「・・・」
朋絵「そうだね」
朋絵「分かった」
朋絵「ありがとうね。 私にもボランティアしてくれて・・・」
キョウヤ「・・・あ」
キョウヤ「いや、それは・・・」

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