球~行き着く先は、世界の端~

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37 二手に分かれる(脚本)

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〇中華風の城下町
鈴蘭(リンラン)「気をつけて」
  鈴蘭は一つ手を振ると、街の奥へと姿を消した。
ミムレット「あっさり見送ったな」
ハパルム「次に会ったら敵、だね」
ハパルム「仲良くしたかったな」
ハラン「二人とも」
「はい!/なんだ?」
ハラン「ここからは、二手に分かれよう」
ミムレット「二手に?」
ハラン「私とハパルムは、道すがら「球」を出たい人々を探す」
ハパルム「ミムレットとシャラさんは?」
シャラ「私と小娘は、一足先に「球の端」へ行く」
ミムレット「えぇ、おまえと?」
シャラ「光栄に思え」
  ミムレットは尻尾をユラユラと揺すり、鼻面にシワを寄せた。
ミムレット「おまえ一人で行けばいいだろ?」
  シャラはケラケラと笑い出した。
シャラ「さては、寂しいか! ハラン達と離れるのが」
ミムレット「なっ、ち、違う!そんなんじゃない!」
  顔を真っ赤にしたミムレットが、必死に両手を振った。
シャラ「なら、来い」
  ガッとミムレットの襟首を掴んだシャラ。
ミムレット「シャァァア!?」
ミムレット「引きずるなって言ってるだろぉぉぉ──」
  だんだん遠くなる声を、ハランとハパルムは黙って見送った。
ハパルム「ミムレット、大丈夫かな」
ハラン「大丈夫さ。シャラがついてる」
ハパルム「ハランさん」
ハパルム「私はそれが心配ですよ?」
ハラン「ふふ」
ハラン「ミムレットにとっては修行かもな」
ハパルム「苦行かも・・・」
ハラン「さて、私達も行こうか」
ハパルム「あの、どこへ?」
ハラン「シャラとは合流地点を決めてある」
ハラン「そこに行く道すがら、街を訪ねて回ろう」
ハラン「外に出たい人に、会えるかもしれない」
ハラン「私やミムレットが、ハパルムと出会えたように」
ハパルム「はい!」

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