7 追跡(脚本)
〇怪しいオフィスビル
3日後。
〇豪華な社長室
春咲明子「ほ、本当ですか!?永遠を生きる方法があるって!?」
厚亮「はい!私は夏目工房で人間のサイボーグ化の研究をしておりまして、」
厚亮「その過程でロボットに自分のデータをコピーさせる技術も完成させています!」
春咲明子「そんな夢の様な話があるだなんて!」
春咲明子「私!ずっとこんな風に思ってたんです!お腹が空かない、眠らなくて良い、」
春咲明子「疲れる身体は嫌だ、病気が怖い、死ぬのが怖い・・・」
春咲明子「他にもありますが、私はずっとそんな理想的な身体が欲しかったんです!」
春咲明子「それが現実になる日が来るだなんて夢見たいです!」
厚亮「そうでしょそうでしょ!こんなチャンスを逃す手はありません!」
厚亮「この私が最高の身体を提供致します!春咲様にそのお気持ちがあるなら、」
厚亮「こちらをお読みの上、サインをお願いします!」
春咲明子「勿論です!期待してますからね!」
〇おしゃれな受付
それから1週間後。
榊原勇斗「あぁ!遂にこの日が来たな!俺の設計した義手が正規生産されるなんて、」
榊原勇斗「今でも信じられないよ!」
早乙女麻里奈「もう、興奮し過ぎ!夢じゃ無いんだからって何度言わせるつもり?」
榊原勇斗「あぁ、ごめんごめん・・・だって俺が作った奴だし、」
榊原勇斗「こんな事は滅多に味わえないなぁって思ってさ!」
榊原勇斗「その分、俺がもっと確りしないとだから・・・」
早乙女麻里奈「大丈夫!皆に隠れて頑張って来たんだから!緊張せず、自信を持って挑みなさい!」
榊原勇斗「・・・ありがとう!」
〇オフィスのフロア
榊原勇斗「お早うございます!」
早乙女麻里奈「お早うございますわ・・・って、」
早乙女麻里奈「ん?何か人が少ない様な・・・気のせいかしら?」
榊原勇斗「もしかして、打ち合わせか何か?だったら事前通知が来てもおかしく無いけど・・・」
「一体どう言う事だね!!」
「ん?」
部長「その話は本当なのか!?新型の義手パーツが倉庫からなくなってるとは!?」
松浦浩二「はい・・・私も何かの間違いかと思って何度も確認したのですが、」
松浦浩二「ネジの一つも残って無かったんです・・・」
部長「そ、そんな馬鹿な!?あれだけ在庫があったのにか!?」
早乙女麻里奈「部長達、一体何の話を?」
榊原勇斗「ここからじゃ聞こえない・・・俺達も行ってみよう・・・」
榊原勇斗「部長!松浦教授!」
松浦浩二「あぁ、榊原君達大変だ!」
早乙女麻里奈「どうなさいました?大分穏やかな感じではありませんが・・・」
部長「そ、それがだな・・・今日から作る予定だった義手パーツが」
部長「倉庫の中から全て無くなってるとの報告を受けてな・・・」
早乙女麻里奈「な、何ですって!?」
松浦浩二「昨日までは確かにあったんだ・・・それが今日になって空っぽで・・・」
榊原勇斗「そ、そんな!明後日以降には納品だってあるし、」
榊原勇斗「今から用意しても時間が掛かり過ぎます!他社からの取り寄せとかは!?」
部長「あぁ・・・今直ぐに部品を取り寄せられそうな所は今鹿島君が調べてくれてるが・・・」
鹿島綾乃「部長!」
部長「あぁ、鹿島君!結果はどうだった!?」
鹿島綾乃「駄目です・・・心当たりは片っ端から当たりましたが、」
鹿島綾乃「どこに電話しても最低1ヶ月以上は掛かると・・・」
部長「そ、そうか・・・」
榊原勇斗「そ、そんな・・・これからだって時に・・・」
鹿島綾乃「それと部長・・・さっき私監視室に行ったんですが、そこで気になる物を見つけて・・・」
部長「ん?監視室?何か映ってたのか?」
鹿島綾乃「はい、警備の方に確認させて頂いたのですが・・・」
〇古い倉庫の中
昨日、職場の倉庫にて。
厚亮「・・・・・・!?」
厚亮「・・・・・・!!」
〇オフィスのフロア
部長「そ、その話は本当か!?」
鹿島綾乃「間違いありません、あれは確かに厚さんでした・・・今日使う予定の部品の箱を」
鹿島綾乃「どこかに持って行く所が映ってたんです・・・」
榊原勇斗「も、もしそれが本当なら、直ぐに厚さんを問い詰めないと!」
鹿島綾乃「・・・そう思って私も電話したのだけど・・・」
榊原勇斗「あ、スマホの電源が・・・」
鹿島綾乃「えぇ・・・案の定スマホはオフにされてた・・・捜すにも捜せないわ・・・」
部長「な、なるほど・・・通りで姿が見えないと思ったらそう言う事だったか・・・」
「ん?」
早乙女麻里奈「ふむふむなるほど・・・」
榊原勇斗「麻里奈?一体何を?」
早乙女麻里奈「あ、あのね勇斗・・・先輩の話聞いてあのゴリラ顔が何してたか気になって、」
早乙女麻里奈「あいつのデスク周りを調べて見たんだけど・・・こんなのを見つけたわ!」
〇怪しいオフィスビル
〇オフィスのフロア
榊原勇斗「あれ?ここは確か春咲ビルだよね?何で厚さんはこのビルを見てたんだ?」
早乙女麻里奈「理由はハッキリして無いけど、多分ここに営業を掛けに行ってる可能性が高いわ・・・」
早乙女麻里奈「固定電話を調べたら春咲ビルの通話履歴が残ってたし・・・」
部長「おぉ!良くやってくれたぞ早乙女君!財閥の娘とは聞いていたが、」
部長「ここまでやってくれるとはな!」
早乙女麻里奈「いえ、当然の事をしたまでです・・・これでパーツを取り返せなかったら、」
早乙女麻里奈「あたくしの方で海外のコネを使うつもりでした・・・」
部長「良し!そうと決まれば直ぐに出よう!2人共準備してくれ!」
「はい!」
鹿島綾乃「部長、私はこの事を上層部に報告しに行きます・・・」
部長「分かった!ここの事は頼むよ!」
鹿島綾乃「分かりました!」


