働くお嬢様

夏目心 KOKORONATSUME

1 執事とお嬢様(脚本)

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〇城の会議室
榊原勇斗「お嬢様、こちらが本日の朝食になります・・・」
早乙女麻里奈「いつもお疲れ様!今日も良い感じに出来てるわね!」
榊原勇斗「はい、これが俺の仕事ですので、それでは・・・」
  あたくしの名前は早乙女麻里奈。侍都市で起業家として成長を続ける
  早乙女財閥の一人娘ですわ。あたくしには幼馴染の榊原勇斗と言う執事がいて、
  子供の頃は対等の相手として見てたけど、今ではお嬢様と執事としての
  立場を貫いています。
早乙女麻里奈「さて、早く食べてFX投資やらないと!」
  かく言うあたくしも、その跡継ぎになるべくして社会勉強を欠かしていないのですわ。

〇洋館の廊下
早乙女麻里奈「ん?」
「やはり、考え直すつもりは無いのか?」
「はい、旦那様・・・これが俺からの答えです・・・もう内定も決まってますので・・・」
早乙女麻里奈「この声、お父様と勇斗の声?何を話してるのかしら?」
早乙女麻里奈「ん?」

〇豪華な社長室
  あたくしは部屋の中を覗いて見ました。すると、
榊原勇斗「旦那様とお嬢様に拾って頂いた恩は俺にとって一生忘れられない物です・・・」
榊原勇斗「でも、やっぱり俺も自分の夢ややりたい事をやる為に行きたいと思ってます!」
早乙女父「・・・そうか・・・勇斗君、君は子供の割には良く頑張ってくれた・・・」
早乙女父「まだ君が幼かった時に両親が事故で他界し、私が勇斗君を引き取り」
早乙女父「麻里奈と共に今日まで成長してくれた・・・」
早乙女父「そして勇斗君はいつしか言っていたな、自分の力でエンジニアになりたいと・・・」
榊原勇斗「はい、俺もお嬢様も18で、お嬢様は旦那様をいずれ継ぐでしょうし、」
榊原勇斗「俺も何かしらの形で恩返しがしたいです・・・」
榊原勇斗「俺に取って、夏目工房に受かった事はチャンスだと自覚しています・・・」
早乙女父「・・・そうか・・・ならば止めるまい・・・」
早乙女父「所で、麻里奈はこの事を知っているのか?」
榊原勇斗「あ、いえ、周囲には内緒でしたので・・・」
早乙女父「あぁ、君はそう言う奴だったな・・・もう決まってるのなら話すのだろ?」
榊原勇斗「勿論です・・・でも、お別れになったらお嬢様悲しむかなとは思いますが、」
榊原勇斗「お嬢様は責任感が強く、優しい子だと理解してます・・・だから・・・」
早乙女父「分かった・・・後は君の思う様にやりなさい・・・」
榊原勇斗「・・・!はい!」

〇洋館の廊下
早乙女麻里奈「な、ななな!何ですってぇ!!??」
早乙女麻里奈「はぁ!どう言う事!?勇斗あたくしの前でそんな話一度もして無かったじゃん!!!」
早乙女麻里奈「た、確かにあたくしの誕生日で勇斗がサプライズでケーキ作ってくれた事」
早乙女麻里奈「あったりしたけどさぁ!」
早乙女麻里奈「はぁ!?夏目工房!?ここを出る!?一体何の冗談よ!!??」
榊原勇斗「あれ?お嬢様?こんな所でどうしたんです?」
早乙女麻里奈「どうしたんです?じゃ無いわよ!今の話一体どう言う事よ!!」
榊原勇斗「えぇ!!お、お嬢様!?」
早乙女麻里奈「信じられないわ!あたくしは勇斗と一緒に今日まで歩いて来て、」
早乙女麻里奈「あたくしがお父様を継いだ後でもずっとあたくしの隣にいてくれるのだと思ったのに!」
早乙女麻里奈「ふざけんじゃありませんでしてよ!恩を感じてるのなら」
早乙女麻里奈「あたくしの側で返しなさいな!!」
榊原勇斗「・・・・・・」
榊原勇斗「・・・・・・」
榊原勇斗「申し訳ありませんお嬢様、それは出来かねます・・・」
早乙女麻里奈「え?どうしてよ?あたくしの側でならあなたは安泰なのよ?」
榊原勇斗「確かにお嬢様の元でなら安泰なのは確実です・・・ですが、」
榊原勇斗「俺に取ってはそれだけでは駄目なんです・・・」
早乙女麻里奈「どう言う事?」
榊原勇斗「俺、もっと自分に力を付けたいんです・・・エンジニアは子供の頃からの夢で、」
榊原勇斗「これを逃したら俺、自分で自分を許せなくなるんです・・・」
早乙女麻里奈「・・・・・・」
榊原勇斗「申し訳ありません、それでは・・・」

〇城の客室
  数時間後。
早乙女麻里奈「・・・・・・」

〇洋館の廊下
榊原勇斗「確かにお嬢様の元でなら安泰なのは確実です・・・ですが、」
榊原勇斗「俺に取ってはそれだけでは駄目なんです・・・」
榊原勇斗「これを逃したら俺、自分で自分を許せなくなるんです・・・」

〇城の客室
早乙女麻里奈「あいつ、目が本気だったな・・・勇斗は一度あぁなると絶対に聞かない・・・」
早乙女麻里奈「一体何が足りないって言うの?あたくしは投資で稼いでるし、」
早乙女麻里奈「お父様の仕事の事だってキッチリ把握してる・・・」
早乙女麻里奈「それでも尚ここを出てやりたい事って一体・・・」
早乙女麻里奈「ん?どうぞ?」
高瀬真由「お嬢様、お食事の用意が出来ましたのでお呼びしました・・・」
早乙女麻里奈「あら?もうそんな時間?」
早乙女麻里奈「でもごめんなさい・・・今は気分じゃ無いわ・・・」
早乙女麻里奈「後で食べるから適当に置いといて?」
高瀬真由「・・・畏まりました・・・もしかして、勇斗君の事ですか?」
早乙女麻里奈「・・・流石に分かるわよね・・・あたくし、何も聞いてなかったから・・・」
高瀬真由「彼は人を喜ばす事に全力を出す子でしたからね・・・今回の事も、」
高瀬真由「何か考えがあっての事だと私は思います・・・」
早乙女麻里奈「そうかもね・・・しかもそれを自分の手でやりたいなんて言われたら、」
早乙女麻里奈「止めたくても止められないわ・・・」
高瀬真由「そうですね・・・勇斗君も今まで頑張ってくれてたので、」
高瀬真由「イザいなくなられると寂しい気もします・・・」
早乙女麻里奈「・・・もう良いわ、真由、あなたはあなたの仕事に戻りなさい・・・」
早乙女麻里奈「これは命令よ・・・」
高瀬真由「・・・!畏まりました!失礼致します!」
早乙女麻里奈「・・・何よ、ここで御託を並べても良い事無いじゃない・・・」
早乙女麻里奈「責めてあたくしが夏目工房の関係者だったら・・・関係者?」
早乙女麻里奈「そ、そうよ!何でもっと早く気付かなかったのかしら!?」
早乙女麻里奈「そうと決まれば!」

次のエピソード:2 入社式

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