15 良くある話その9(前編)(脚本)
〇マンション前の大通り
とあるマンション。
〇おしゃれなリビングダイニング
岸本司「良し、こんな所かな・・・」
岸本光徳「あれ?司、こんな所で勉強してたのか?」
岸本司「あ、親父・・・まぁ、ちょっと気分転換で場所変えて見たんだ・・・」
岸本司「冷蔵庫も近いしさ・・・」
岸本光徳「ははは!お前もいよいよ大学受験だからな!変に頑張り過ぎて」
岸本光徳「身体壊さない様にな!」
岸本司「分かってるよ・・・ちょっと休憩がてら図書館行って来る・・・」
岸本司「直ぐ帰ると思うから・・・」
岸本光徳「あぁ、気を付けてな!」
岸本光徳「さてと、何か美味い水でも無いかな?酒選んだら母さん煩いから飲めねぇが・・・」
岸本茜「あ〜喉乾いた・・・」
岸本光徳「おぉ、茜いたのか?」
岸本茜「居たのかって、さっきからあたしの部屋に居たわよ!お酒でも飲んで記憶消えたの?」
岸本光徳「い、いやいや!まだ何も飲んでねぇし!今の時間帯で飲んだら」
岸本光徳「俺が母さんに大目玉食らっちまう!」
岸本茜「・・・まぁ良いけど・・・取り合えず水勝手に持ってくから・・・」
岸本光徳「あ、あぁ・・・」
岸本光徳「・・・・・・」
〇おしゃれなリビングダイニング
数時間後。
岸本茜「えっと確かこの辺に・・・」
岸本茜「あ、あったこれこれ!」
岸本茜「ぷはー!生き返る〜!」
岸本小雪「ちょっと茜!ジュース飲むのは勝手だけど、夕飯前だから飲み過ぎないでね?」
岸本茜「もう、その位分かってるって!」
岸本司「あぁ!茜お前何飲んでんだよ!?」
岸本茜「え?何って、ジュースだけど?」
岸本司「いや見て分かるじゃ無くて!何勝手に飲んでんだよ!?」
岸本司「後で飲もうと思ったのに!!」
岸本茜「え〜・・・これ兄貴の?それならそうと一言言ってくれれば良いのに・・・」
岸本司「いや誰のか分からないのに勝手に飲む奴があるか!飲む前に聞くだろ普通!」
岸本茜「はぁ!?だったら自分で対策すれば良いじゃん!そんな事も分からない程馬鹿なの!?」
岸本司「俺だってやる事があるんだよ!!」
岸本小雪「ちょっとあんた達!こんな時に喧嘩しないでよ!」
岸本茜「えぇ!だってお母さん!兄貴が自分のジュース飲まれた位で!」
岸本小雪「知らないわよ!2人共もう高校生なんだから周りの事も考えなさい!」
岸本司「あ、まぁ、うん・・・茜後で覚えてろよ?」
岸本茜「あぁ、もう勝手にすれば?」
岸本小雪「全く・・・いつになってもこう言う所あるんだから・・・」
〇おしゃれなリビングダイニング
それからまた数時間後。
岸本小雪「皆!ご飯出来たわよぉ!」
「いっただっきまーす!」
岸本司「はむ・・・はむ・・・」
岸本茜「ん・・・ん・・・」
岸本光徳「なぁ司・・・」
岸本司「ん?親父どうかした?」
岸本光徳「夏休み中勉強に精を出してるのは見て分かるが、成績の方はどうだ?」
岸本司「う〜ん、一応成績は少しずつ上がってはいるけど、」
岸本司「正直夏目大学にはまだまだ届きそうに無いかなって思うよ・・・」
岸本光徳「まぁそうだろうな・・・高校受験の時も大変だったしな・・・」
岸本司「そりゃまぁ、俺の今後が掛かってる訳だからさ・・・」
岸本光徳「あぁ、でも無理だけはするな・・・」
岸本光徳「茜、高1になってからどうだ?困ってる時に司に助けて貰ってるか?」
岸本茜「あたし?あたしは何とも無いよ?友達だって何人かいるし、」
岸本茜「学校にいても兄貴とは余程の事が無ければ話さないし・・・」
岸本光徳「そうか、折角同じ高校に通ってるのに、少し位話しても・・・」
岸本司「親父、余り学校でそう言う事したらクラスの奴らが煩いからよ・・・」
岸本茜「それはあたしも同感・・・詰まらない事で騒がれても困るし・・・」
岸本光徳「えぇ?そう言うもんなのか?」
岸本司「そう言うもんだよ・・・俺何があっても夏目大学に受かりたいし、」
岸本司「変な所にエネルギー消費したく無いから・・・」
岸本光徳「・・・そうか・・・」
岸本茜「まぁでも、何も心配する事無いのは本当だから大丈夫だよ・・・」
岸本茜「でも、本当に聞いて欲しい事とかあったら・・・」
岸本光徳「も、勿論!親としてお前らを助ける!でも本当にそう言う事があったら」
岸本光徳「早めに言えよ!」
岸本司「・・・分かってる・・・じゃあ食い終わったから風呂入って来る・・・」
岸本茜「えぇちょっと!あたしが先に入りたいんだけど!」
岸本司「えぇ、まぁ良いけどよ・・・」
〇男の子の一人部屋
それから、
岸本茜「兄貴、いる?」
岸本司「あれ?どうしたんだよ茜?」
岸本茜「これ、買って来た・・・」
岸本司「え?それ俺が飲みたかった奴?」
岸本茜「何と言うかこう、無神経だったと言うか考え無しだったと言うか・・・」
岸本茜「お風呂入る前に罪悪感沸いちゃって・・・だから買って来た・・・」
岸本司「・・・そう言うと俺もだよ・・・タカがジュース一つで怒り過ぎて、」
岸本司「本当俺って馬鹿だよな・・・何と言うかその、悪かったな・・・」
岸本司「ガキ見たいな事して・・・」
岸本茜「もう良いよ・・・どっちも悪かったって事で終わらせればさ・・・」
岸本司「あぁ、それが良い・・・」
岸本茜「それはそうとさ、前から聞きたい事があったんだけどさ・・・」
岸本司「ん?何だ?」
岸本茜「兄貴は夏目大学に行きたいんだよね?」
岸本司「あぁ、行きたい・・・」
岸本茜「それは分かるんだけど、受かった後どうするか決めてるの?」
岸本司「あぁ、あるにはある・・・」
岸本茜「どんな事?」
岸本司「えっと、全部大学に受かった後前提だけどな、一人暮らししたいしバイトしたい・・・」
岸本司「そんな所かな?」
岸本茜「へぇ、意外に平凡・・・」
岸本司「おいおい、何を想像してたんだよ?大学に入って力付けて、」
岸本司「世界征服だハーレムだの築くとか思ってたのか?」
岸本茜「いや、兄貴ならそう言う事言いそうだなぁって・・・」
岸本司「な、何だよその偏見・・・」
岸本茜「でもま、兄貴も子供じゃ無くなってるんだなぁとは思ったよ?今の話聞いたらさ・・・」
岸本司「・・・まぁ勝手に言ってろよ・・・全部受かってからじゃ無いと意味無いからな・・・」
岸本茜「・・・まぁ精々頑張りなよ?」
岸本司「・・・何しに来たんだあいつ?」


