5 旅行の目的(脚本)
〇商店街の飲食店
急な着信が入ったので、僕は迷わず電話に出る。
もしもし?
スマホ「よぉ、昨日振りだな・・・旅行上手くやってるか?」
ん?その声は父さん?急にどうしたのさ?
スマホ「いや、大した事じゃ無いんだが、明日で旅行終わりだろ?」
スマホ「少しはリフレッシュ出来たかなぁってな!」
あぁ、そう言う事か・・・僕は大丈夫だよ・・・
スマホ「そうか!それなら安心だな!明後日からお前にも重役をやって貰うからな!」
スマホ「健康管理も今まで以上に確りやって貰わないとだし、」
スマホ「それまでとことん楽しむんだぞ!良いな!」
あぁ、うん、ありがとう・・・
ビックリした、父さんからだったか・・・急に来たから画面見てなかったな・・・
・・・・・・
〇おしゃれなリビングダイニング
それは僕が旅行をする前の事だった。
父「う〜ん、やっぱりこの役はお前じゃ無いと無理だな・・・」
母「やっぱそう思うわよね・・・内の子以外にはとても任せられないし・・・」
ま、待ってよ父さん母さん!それで決めるのは早計だよ!
父さん達の会社って大手企業でしょ!?
そんな大事な所に僕を重役として採用するだなんて!!
父「どうした?緊張してるのか?」
緊張してると言うか、僕には荷が重いよ!
何で僕なのさ!もっと優秀な社員なら!
母「う〜ん、その考えこそ早計だとお母さん思うわよ?」
え?
母「良く聞きなさい・・・確かに私達は大手企業の社長と社長夫人と言う立場よ・・・」
母「でも私達からそれを取れば皆と何も変わらないじゃ無い?」
た、確かに・・・
母「自分より優秀なんて言うのは楽だけど、それは自分が逃げる為の口実でしか無いでしょ?」
母「あなたは私達の子供よ!もっと自信を持ちなさい!」
母「分からない事を聞かないままの方が、人間としてもっと恥ずかしい事なのよ!」
う、う〜ん・・・
父「ま、まぁ確かに!いきなりそんな事言われても驚くのは無理無いか!」
父「でも、父さん達はお前しか居ないと思ってるぞ!」
父さん・・・
母「良い?これはとっても大事な事よ?会社の経営を継続させるには、」
母「どうしても後継人が必要なの・・・仮に畳んだとしても、」
母「その先でプランが無いと本末転倒でしょ?」
母さん・・・
母「だからこそ私達は、あなたに重役になって貰って、」
母「その先の事を覚えて貰いたいの!お父さんと良く相談して決めた事なのよ!」
・・・そ、そっか・・・でも、僕はどうしたら・・・
父「そうだな・・・先ずはその緊張を解く所から始めるか?」
父「そんなガチガチじゃ出来る事も出来ないだろう・・・」
母「う〜ん確かに・・・でも何か良い方法あるかしら?」
父「ははは!父さんに良い考えがあるんだ!」
え?
〇商店街の飲食店
思い出した・・・いや、最初から分かってたんだ・・・
この旅行が終わったら、僕は父さんと母さんの会社で重役として働く事・・・
忘れた振りしたり、無理矢理忘れようとしたけど、
やっぱ現実問題、いつかは通らなきゃ行けない道なんだな・・・
この旅行の目的は、僕が明後日から始める仕事に
リラックスして挑める様にする為だ・・・あぁでも、
やっぱまだ休んでたいなぁって感じちゃうなぁ・・・あはは・・・
〇ラブホテルの受付
翌日。
受付「これでチェックアウトは完了です!この度は、当ホテルをご利用頂き、」
受付「誠にありがとうございました!」
こちらこそ、ここに泊まれて良かったです・・・また機会があれば
利用させて下さい・・・
受付「ありがとうございます!宜しければ、当ホテルのアンケートをやっているのですが、」
受付「お時間があれば、やって頂きたい所存なのですが・・・」
アンケートか・・・申し訳ありませんが、そこまでの時間は・・・
受付「畏まりました!またのご利用、お待ちしております!」
こうして僕は、お世話になったホテルを後にするのだった。
〇繁華な通り
さて、これからどこへ行こうかな?行きたい所は沢山あるけど、
これが終わったら、明日から新しい仕事か・・・そう考えたら何だか憂鬱だな・・・
でも、
だからこそ今を楽しむんだよな・・・目の前の事に囚われ過ぎず、
自分の好きな様に、自分がやりたいと思った事をやる為に!
そうだな、遊園地に行こう!
バイバイ。


