20 小休止、珍道中(脚本)
〇魔界
外に出るため、「球」の端を目指すミムレット達。
その道中、ハランの指示で「とある場所」を次の目的地とした。
ミムレット「で?ハラン」
ミムレット「どこに向かってるんだ?」
ハラン「別の街だよ」
ハラン「少し、野暮用(やぼよう)ができたんだ」
ハランは、それ以上は教えてくれなかった。
ミムレット「なんだよ、もー」
ハパルム「あ、街の影が見えます」
ミムレット「目的地か?」
???「いや、違う」
シャラ「あれじゃない」
ハランと戦いたい女、シャラ。
ひととき同行することになった。
シャラが近づくと、縦に跳び上がるハパルム。
小さく牙を剥いて唸るミムレット。
シャラ「いい加減、落ち着かんか」
シャラ「やれやれ」
シャラ「弟子がこれだと、師匠が侮られる」
ハパルム「ハランさんは悪くない!」
ミムレット「そもそも弟子じゃない!!」
ミムレット「知った口を利くな!!」
ハパルム「い、いくらハランさんが「心配ない」って言っても」
ハパルム「あなたは、て、敵ですからね!」
シャラ「安心しろ。お前らに興味はない」
ハラン「・・・うん」
ハラン「これは、大変だ」
ハランは、言い合いをしている三人に向かって、声をかけた。
ハラン「お前達」
ハラン「あの街へ寄って、食料を分けて貰おう」
ハパルム「はい」
ミムレット「そういえば、腹減ったな」
シャラ「好きにしろ」
ミムレット「なんだよ、その言いぐさは」
ミムレット「お前だって腹減っただろ?」
ハパルム「ミムレット、ほら、果物あるよ?」
シャラ「食いもので釣られるか」
シャラ「単純だな」
ミムレット「なんだと!?」
ハパルム「私を挟んでケンカしないで下さいぃ」
一触即発ではないものの
ミムレットはシャラに敵意を剥き出しで
シャラは、退屈しのぎにミムレットをからかって
ハパルムはシャラを警戒しつつ、ミムレットをなだめつつで、アワアワしている。
ハラン「・・・うん」
ハラン「これは・・・大変だ」
この先の旅路に、一抹の不安を抱いたハランだった。
〇基地の広場
一行は、水と食料を求めて、街へと近づいた。
ミムレット「見たこと無い形の街だな」
ハパルム「本当だ」
ハパルム「よその国の街かな?」
ミムレット「人の足音がする」
ハパルム「うん」
耳をそば立て、身構えるミムレットとハパルム。
足音の方向へ耳を向けると、人影がこちらへ向かってくるところだった。
???「君たち」
男性「何の用だね?」


