エピソード1(脚本)
〇明るいリビング
ゆず「はぁ〜、今日も疲れた...」
「早くお風呂入って寝よ...」
「ん?」
ゆず「──」
ゆず「う、うわああああああ!???」
「あ、あなたたち誰!?」
「わ、私はゆずだよ!」
「わ、私だってゆずだよ!!」
「──────!!」
「はぁ...はぁ...」
「....」
「一旦落ち着こっか....」
〇明るいリビング
ゆず「えっと、、、」
ゆず「これからどうする?」
ゆず「.....やっぱり、みんな私なんだよね?」
ゆず「少なくとも私は私だけど...」
ゆず「わ、私もそうだよ」
ゆず「...とりあえずクイズとか出し合ってみる?」
ゆず「えーと、、、」
ゆず「じゃあ昨日の夜ごはんは?」
「ハンバーグ」
ゆず「じゃあ、今日学校で一番嫌だったことは?」
「うーん、欠伸しただけで先生に怒られたこと、、、かな?」
ゆず「私の彼氏の名前は?」
「カイト」
ゆず「小学校のときの一番の黒歴史は?」
「クラス対抗リレーのアンカーで転んだことーーって無理無理無理!!」
「──────」
「やっぱり全員本物みたいだね....」
「はぁ....」
「──」
ゆず「いろいろやばいよね。食費とか」
ゆず「やばい。ベッドも一つしかないし」
ゆず「それよりも学校でしょ。誰が行くの?」
ゆず「うーん。めんどくさいけど、やっぱ行きたい気持ちもある」
ゆず「私もちょっと行きたいかも。学校に行けばカイトに会えるし」
ゆず「だよねぇ。みんな同じだよね」
ゆず「い、一旦メリット探そ! 嫌なとき学校サボれるとかさ!」
ゆず「いや、それ誰が休むかで揉めるやつでは、、、」
ゆず「でも夏休みの宿題は早く終わるよね」
ゆず「小学生か!」
ゆず「でもこうやって、自分相手だと話しやすいよね」
ゆず「うん、それはあるかも。変な気使わなくていいし」
ゆず「まあ、相手の言いたいこと大体分かるもんね」
ゆず「何とか上手くやってくしかないか...」
〇明るいリビング
(それにしても──────)
(私が3人か)
(喧嘩になったらどうしよ...)
電話「プルルルルルルルル!!」
「うわっ!?」
「カイトからだ...」
(そう言えば通話しようって言ってたっけ)
(とりあえず出るか)
スッ──
「──えっ....」
ゆず「......わ、私が出るからいいよ」
ゆず「いやいやいいよ。2人はゆっくり休んでて」
ゆず「いや、2人こそゆっくり休んでてよ!私全然疲れてないし!」
「──」
ゆず「とりあえず、私が出るから」
ゆず「いや私でしょ」
ゆず「私カイトと話したいんだけど」
ゆず「いやそんなの私も同じだし」
ゆず「いや無理無理、絶対私が出る」
ゆず「は?なんでそんな強気なの?カイトだって私と話したいと思うけど」
ゆず「そんなわけないでしょ。カイトは私の彼氏だし」
ゆず「は?私の彼氏だけど」
ゆず「あのさ、偽物同士で勝手に話進めないでくれる?」
ゆず「は!?いや私が本物だし。偽物はあんたたちでしょ」
ゆず「はぁ...まじで邪魔なんだけどあんたたち」
ゆず「それはこっちの台詞...!」
ゆず「いいから電話かして!切れちゃう!」
ゆず「ちょ、ちょっと!引っ張らないでよ!」
ゆず「私が出る!!」
ドタバタ...
私が出る...!
いや私でしょ!
離して!!
ちょっと!どこ触ってんの!?
うるさい!あんたのなんか触りたくないわよ!
なんですって!?
あ!ちょっと!!
返しなさいよ!!
返せ!!!
ゆず「はあ...はあ...も、もしもし?カイト?」
カイト「もしもし? ....なんか疲れてない?全然電話出なかったけど、大丈夫?」
ゆず「だ、大丈夫大丈夫!ちょっとね...」
カイト「まあ、ならいいけど、それにしても、疲れてても声可愛いな。ゆずは」
ゆず「ええっ!?ちょっとなに言ってんのよ〜」
(うわーーーー)
(自分が可愛く話してるとこ見るのきっつ...)
(私もいつもあんな感じなのか...?)
ぺらぺらぺら...
ゆず「ーーーーあはは! あ、トイレ?うん、分かった!」
「........」
(いまだ...!)
ゆず「うわっ!?」
ゆず「ちょ、ちょっと!何してんのよあんたたち!」
「うるさい!私だってカイトと話す!」
ゆず「ふざけないで!私が話すの!」
ドタバタ...
ゆず「よし!私がとった!」
ゆず「あ、もしもし〜?ごめんね〜。私もトイレ行ってた。 それでさーーーー」
ゆず(ふざけんじゃないわよ...!私が話してたのに!!)
ゆず(もう!なんで私が話せないのよ!)
ゆず「──あはは!もう!カイトのバカ〜」
ペラペラペラ
ゆず「うん!分かった!じゃあまたね〜」
ガチャッ
ゆず「はあ〜楽しかった♪」
ゆず「楽しかった♪じゃないわよ!人から電話奪っといて!」
ゆず「まあまあ。あんたは最初話したんだからいいでしょ」
ゆず「私は話してないわよ!なんで本物の私がカイトと話せないわけ!?」
ゆず「いや私が本物だし。それにカイトと話せなかったってことはあんたが偽物なんじゃない?」
ゆず「なんですって...!!」
ゆず「もう最悪!こんな性格悪いやつが私なわけないでしょ!このブス!!」
ゆず「はあ?あんたに言われたくないわよ!」
ゆず「はあ...。なんで自分同士で喧嘩してるところを見せられなきゃいけないわけ?」
ゆず「うるさい!なに達観してんのよ!口臭いくせに!」
ゆず「は、はぁ!?臭くないし!」
ゆず「いやめちゃくちゃ臭いけど。歯磨きしてきたら?」
ゆず「いや、あんたも臭いけど」
ゆず「はぁ!?」
あんただって臭い!
いやあんたの方が臭い!
私は臭くないもん!
────
「はぁ...はぁ...」
(結局私が増えるとこうなるのか...)
──次の日目を覚ますと、1人に戻っていて安堵するゆずなのでした。


